下咽頭ガンで抗がん剤や放射線治療を受けると、その副作用で唾液が出にくくなったり、味覚障害になったりします。軽い障害だったら時間とともに回復しますが、重度だとなかなか治らなかったり、一生治らなかったりしたら悲劇です。
今の医学でも、この抗がん剤や放射線の副作用の唾液分泌の障害、味覚障害は、なかなか有効な回復方法がないので、自然回復を待つしかなくて、本当に困っている方は少なくないと思います。
しかし、
私たちの行っている自然療法では、抗がん剤や放射線によってダメージを受けた細胞の回復を促進するので、病院から「唾液障害や味覚障害の回復は時間がかかる、難しい」と宣告されたのにもかかわらず、早期に回復している例があるので紹介します。
☆下咽頭ガン治療後の唾液分泌障害、味覚障害の改善例
この方は、70代の男性。
のどの右側に違和感があって、咳き込んだり、飲み込みしにくい状態がありましたが、
一年ぐらい放置していて
結局よくならないので病院を受診したところ、
「下咽頭ガン(扁平上皮ガン)」の診断。
原発巣 φ27mm
リンパ節転移 両側に複数個あり
遠隔転移なし
進行度は ステージ ⅣA
①手術+抗がん剤+放射線治療か
②抗がん剤+放射線治療
を勧められました。
②の治療だと、ガンが消える可能性は100%ではないと言われましたが、
①の手術も行うと、「声帯も取るので声が出せなくなる」という最悪の後遺症
が残ってしまうので、この方は②の治療を選択しました。
抗がん剤は、シスプラチンを3週間に一回の3コース
放射線は、1回2Gy 週5日の7週間、計70Gy
幸い、ガンは消失したのですが、
抗がん剤・放射線の後遺症で、
唾液が全く出なくなり、味覚も全くなくなってしまいました。
飲み込みもとても悪くなり、しばらくは胃瘻を使っていました。
病院からは、
「唾液障害や味覚障害、のみこみはどの程度回復するかわからない。」
「回復するにしても相当時間がかかるだろう」
と宣告されていたようです。
ガンが消えて、声も残せたのは良かったと思いますが、
のみこみができない、唾液がでない、味がわからない
これらが改善しないのは、悲劇です。
☆味がわかるしくみと抗がん剤・放射線
味はどうやってわかるかというと、
舌に「味蕾(みらい)」っていう
花のつぼみのような形の、味味覚センサー細胞が5000個くらいあるんですが、
そこに、唾液に溶け込んだ食べ物の分子が入って、
その信号を脳に送って、味を感じます。
つまり味を感じるには、1に味蕾、2に唾液、3に神経が正常に働くことが必要。
味蕾が正常でも、唾液が出にくいと味を感じられなくなります。
放射線によって決定的なダメージを受けた唾液腺は再生しないので、その範囲が広いほど唾液は出にくくなり、味もわかりにくくなります。
抗がん剤は主に、味蕾や神経を破壊、
放射線は、唾液腺を破壊します。
☆唾液障害・味覚障害が改善してきた方法とは
この方は、実は病院の治療と併用して、
私達が行っている自然療法の光線療法を行っていました。
(→→→光線療法とは、を参照して下さい。)
光線療法とは、太陽光線に近い光を人工的に作り出し、
それをからだに照射して自然治癒力を高める方法です。
細胞の新陳代謝が良くなるので、
抗がん剤や放射線でダメージを受けた細胞の回復を促進します。
この方は、入院治療中はできませんでしたが、
週末とか自宅に帰れるときは、自宅で光線療法を行っていました。
退院してからは、自宅で毎日光線療法を行っていました。
病院からは、特に治療方法はないので、何の薬もありません。
光線療法でも、すぐに唾液障害味覚障害の改善を感じられるわけではないので、
半年とか一年単位で根気よく治療を続けることが必要ですが・・
この方も、根気よく光線療法を続けたことで、
半年、一年で徐々に、唾液の分泌や味覚障害が改善してきて、
約1年半ぐらいで、唾液はほぼ正常に回復、味覚もかなり元に戻ったことを
実感されたそうです。
現在抗がん剤・放射線治療後2年経ちますが、
ガンの再発はありません。
唾液や味覚で困ることはありません。
ただ、飲み込みがまだスムーズにいかないので、光線療法を継続しています。
☆具体的な光線療法の方法とは
光線療法は、光線治療器を使ってカーボンという炭素棒を燃焼させます。
炭素棒を燃焼させることででる光線をからだのあちこちに照射します。
この方の場合は、
両足裏10分間、
両足首・お腹・腰に各5分間、
首・のどの左右・正面に各10分間照射しました。
これを1日1回、都合のよい時間帯に行いました。
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