高齢者への肺炎球菌ワクチンの効果と持続性と必要性

病気の予防や治療
By: James Burke

西田敏行さんが盛んに
65歳からの肺炎予防で
肺炎球菌ワクチンのCM流していますよね。

私の住んでいる市の広報には、
引用

肺炎球菌は、高齢者の肺炎を引き起こす原因
となることが多い菌です。ふだん健康なときに
も口の中などに常在していることが多いので、
体力が落ちているときや、加齢に伴い免疫力が
弱くなったときなどに肺炎を引き起こします。
この菌による主な病気には肺炎のほか、気管支
炎、中耳炎、髄膜炎などもあります。
肺炎球菌による感染症の治療には抗菌剤が使
われますが、近年、抗菌剤が効きにくいタイプ
の菌が増えていると言われていますので、感染
する前に予防することが重要です。
まだ予防接種がお済みでない方は、
体調の良い時期に接種しておくことを
お勧めします。

引用終わり。

自治体からの助成金も出て、
私の市では、接種回数1回、接種費用5000円
(8000円のうち3000円を市が補助)
それじゃ、65歳以上の人は、
接種しようかなと思うかもしれません。

ワクチンの効果の持続性ですが、
1ヶ月後で最高値となり、
その後4年間はあまり低下せず、
5年後にはピーク時の80%にまで効果が低下し、
以後徐々に低下する。と言われています。

65歳以上の高齢者の死因の第3位は肺炎で、
確かに肺炎は注意しなければならない病気です。

しかし、

65歳以上の高齢者の肺炎の原因は、
ほとんどが、「誤嚥性肺炎」で、
肺炎球菌ワクチンでは防げない。

(96%が誤嚥性肺炎によるものというデータがあります。)

誤嚥性肺炎とは、誤って気管に食べ物や唾液が入り、
それについていた細菌で炎症を起こす肺炎です。
高齢になると、食べ物の飲み込みの作用が
うまくいかなくなってきて、
この誤嚥性肺炎を起こしやすくなります。

また、

肺炎球菌は90種類以上ありますが、
肺炎球菌ワクチンでは、
そのうち23種類にしか対応していない。

さらに、

高齢者の肺炎の原因となる細菌は、
肺炎球菌だけではなく、他にも多数ある。
(連鎖球菌・肺炎桿菌・ブランハメラ菌
緑膿菌・腸球菌、レジオネラ菌などなど)

肺炎球菌ワクチンでは防ぎきれません。

肺炎球菌ワクチンを打つ前に
高齢者の肺炎予防になることは、
次のようなことだと思います。

 

◎高齢者の肺炎はほとんどが誤嚥性肺炎なので、
 まず、口腔ケアをやる方が先です。

・食後の歯磨きを徹底させて口内細菌を減らす。

・入れ歯を使用している場合は徹底的に入れ歯の殺菌、
 また入れ歯がよく合っているかチェックする。

・誤嚥は舌骨を支える舌骨筋の衰えからくるので、
 良く噛んでこの筋肉を鍛える。

さらに、
◎細菌による炎症を起こさせないために、
 体力・免疫力を低下させないことが大切です。
 (栄養状態を悪化させない・適度にからだを動かす
  からだを冷やさないことなど)

 

肺炎球菌ワクチンが効くとしても、
ごく一部です。

高齢者は、肺炎球菌ワクチン以外で
肺炎を予防することが大切です。

 

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