塩分は本当は高血圧に関係ないのか!? 長年の臨床経験から解説します

「塩分の摂りすぎは血圧を上げる」と多くの人が信じています。
でも、「本当は塩分は高血圧に関係ない」としたら・・どうでしょうか。

あのコレステロールが高いのも、以前はコレステロールが多い食事のせいとか言われていましたが、実はコレステロールと食事は無関係と、厚労省も食事の摂取基準を改めました。

世の中の医学常識って、結構ウソがあります。

私は長年自然療法の指導と治療をしていて、数十万人の血圧や塩分との関係を実際に診ていますが、高血圧には塩分よりも大きく影響している原因が他にあります。

☆日本人の塩分摂取量と血圧の関係は・・

日本人って、他の国に比べると塩分摂取が多いと言われていますが、世の中の減塩運動が効いているせいか、年々摂取量は減っているんですね。

で、高血圧の患者数はどうかというと、グラフのとおり増えています。

これを見ただけでも、高血圧と塩分は実は関係ないんじゃないの?
って疑いますよね

☆そもそも高血圧に塩分が悪いという根拠は?

そもそも高血圧に塩分が悪いという説がいわれ始めたのは、
戦後、アメリカのGHQのダール博士が、
東北地方と九州地方の塩分摂取量と高血圧・死亡率の調査をして、
青森県の塩分平均摂取量28g、鹿児島県14g
青森県の高血圧発症率40%、鹿児島県20%との結果から、

他の原因をさぐることなく、塩分が高血圧の原因と結論づけた
のが始まりです。

え~ちょっと強引じゃない!
って素人でも思いますよね。

そもそも、青森と鹿児島では気温が違うし、冬は青森は雪で運動不足になります。
その生活環境が全く違うのに、塩分だけを血圧と結びつけたって、
とってもいい加減な説と思いませんか?

塩分は体温を上げる作用があるので、寒い青森で塩分の摂取量が多いのは当然です。

☆さらに追い打ちをかける論文

1972年のメネリー博士の論文。
この論文の実験では、10匹のラットで塩で味付けしたエサと飲み水を与えて、
10匹中4匹が高血圧になったので、「塩分が血圧を上げる」と結論づけました。

この論文も強引ですよね。たった10匹のラットで、塩分が多いエサで4匹が高血圧になったからって・・
あとの6匹は血圧は上がらなかったわけです。

しかもこの実験、数々の問題点が・・
・ラットに与えた塩分は、人間に換算すると1日500gにもなる日常あり得ない量。
・ラットは、塩分に感受性の高いラットが使われた。
・狭いゲージに閉じ込めて実験したので、そのストレスも大。

こんないいかげんな実験と論文で、塩分と高血圧が結びつけられるのも、おかしいと思いませんか?

☆塩分で血圧が上がる医学的な説明とは?

塩の主成分は、塩化ナトリウムです。

「塩分を多く摂ると血管内のナトリウムが増え、それを薄めようと血管内に水分が取り込まれ、血管内の水分量が増えて血管を押し広げるので、血圧が上がる」と・・・

もっともらしいですが、

確かに塩辛いものをとると、水が飲みたくなり、水分をいつもより多く摂りますよね。
水分をよけいとるので、そのあとおしっこの回数が増えますよね。

塩分をよけいに摂って、その塩分を薄めるために血管内の水分量が増えて一時的に血圧が上がったとしても、腎臓がちゃんと働いていれば、血管内の余分な水分と塩分は、尿として排出されるわけなので、いつまでも血圧が高いってことはないと思いますが・・

☆味噌汁の塩分は血圧に影響しない?

2013年10月に、日本高血圧学会から「味噌汁の塩分は高血圧に影響しない!」との研究結果が発表されました。さらに味噌汁には、血管年齢を若返らせる効果も期待できるということです。

味噌汁と血圧の話は、別の記事にも書きましたので参考にしてください。

味噌汁中の塩分は血圧に影響しないけど、他の食品中の塩分は血圧に影響する?
そんなことがあるんでしょうかね。

では、味噌汁を飲みながら食事すれば、塩分は気にしなくていいのでしょうか?

私は、味噌汁大好きで、朝・昼・晩と3食必ず飲んでいます。しかも、お昼なんかはお変わりもします。漬け物も大好きです。塩分はかなり摂っています。

親は高血圧ですが、私は血圧は正常です。これも味噌汁のおかげでしょうか。

☆塩分と血圧の関係は

最近の研究で、味噌汁の塩分以外にも、塩分が血圧に影響しないとする研究論文がいろいろでてきています。

一方、塩分に反応して血圧が上がる体質の人は、確かに存在するようで、そういう人を「塩感受性高血圧」とよんでいます。この体質の人は、塩分制限は必要です。

でも大多数の人は、基本的には、塩分と血圧は関係なさそうです。

「減塩、減塩」と宣伝しているのは、減塩商品の売り上げを上げたいせいだと思っています。

☆血圧が上がる原因は?

私は長年自然療法で、いろいろな病気の人の指導や治療をしています。
患者さんから、
「減塩もしているんだけど血圧下がらなくて、結局薬を飲んでいる」
という話をよく聞きます。

その自然療法の前後で、必ず血圧をチェックしていますが、血圧が高くても治療後は
ほとんど10~30mmHgぐらい血圧が下がります。

行っている自然療法は、からだを温めて、血行を良くし、心身をリラックスさせる方法です。

つまり、血圧が上がっている原因は、

からだの冷えからくる血行不良
過労やストレス等で自律神経の緊張により、血管が収縮して血行不良
加齢による動脈硬化

が主因ではないかと思っています。

長年の臨床経験からも、高血圧には塩分はほとんどの人は関係ないと思います。

☆減塩すると、脳卒中・心筋梗塞になる!?

最近、近藤誠医師が、「減塩する早死にする!」と言う記事を最新データと一緒に
週刊誌に載せています。

高血圧によかれと思って行っている減塩で早死にしたら、元も子もありませんね。

これは、最近行われたインターソルト研究という研究で、
塩分制限することで、心臓循環器障害を引き起こし、死亡率が高くなる。
という結果です。しかも、塩分の摂取量が少なくなればなるほど危険率が高くなるとの事。

さらに、アメリカの25歳から75歳の約21万人の国民栄養調査でも、心臓疾患などの心臓病での死亡率は、食塩摂取量が最も多いグループが最も低く、食塩摂取量が最も少ないグループが最も死亡率が高いとの結果がでています。

こういう結果があると、あいまいな血圧と塩分の関係から減塩することよりも、信憑性の高い研究結果から減塩しない方が、正しいのではないかと思います。

☆まとめ

高血圧に塩分が関係するのは、塩分に感受性がある一部の人のみ。

塩分に感受性がない場合、
基本的には、高血圧に塩分は影響しないので、無理な減塩は必要はありません。

無理な減塩は寿命を縮めます。

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