息苦しい、
呼吸が浅い、
息が上手く出来ない・・・
病院で色々検査しても、原因不明でお困りのあなたに。
まず、ストレスや不安などの心因性のことがありますので、
思い当たるようなことがあれば、心療内科を受診されるとよいでしょう。
心因性も思い当たらないという場合は、
「姿勢の問題」
ということがありますので、解説しますね。
1.肺の位置を知ろう
呼吸は肺を使って行いますが、
まず、肺の位置を知ろう! です。
肺の正しい位置を認識しただけでも、呼吸が変わります。
図のように肺って、
肋骨の下付近から、鎖骨の上まであります。
横から見ると、背中の方までしっかりとあります。
思っているより、けっこう大きい範囲にあります。
肺の位置・大きさを正しく知ると、
今までより大きく肺を使って
呼吸を深くすることができると思います。
2.呼吸の仕組みを知る
次に知っておいてほしいのは、
呼吸は肺自体が行っているわけではない
ということです。
呼吸は、肺の回りの筋肉の動きによって、
肺の中に空気が取り込まれたり、出されたりするわけです。
呼吸に関係する筋肉です。
深い呼吸にするためには、
この呼吸に関係する筋肉の動きをよくすること
が大切です。
とすると、
普通はこの呼吸に関係する筋肉を鍛えれば良いのでは?
と考えますが、
筋肉を鍛えると、逆に筋肉が硬くなるという現象が起きて、
かえって呼吸がやりにくくなります。
これは実際にやってみるとわかります。
ではどうすればいいのかというと、
この呼吸に関係する筋肉が動きやすい状態を作ればいいわけです。
動きやすい状態をつくるには、大きく2つの方法があります。
1.呼吸に関係した筋肉が動きやすい姿勢
2.呼吸に関係した筋肉の緊張を緩める
今回は、呼吸に関係した筋肉が動きやすい姿勢を解説します。
2.呼吸を深くする姿勢とは
深い呼吸を意識的に行っても、意識している間しか続きません。
無意識でも呼吸が深くできないと息苦しいです。
無意識でも呼吸筋が十分に動く環境。
それには、姿勢が大事!
呼吸を妨げる姿勢は?
「猫背!」
これは、誰でも気付きます。
でも問題なのは、いわゆる「いい姿勢」
一般にいい姿勢と言われているのは、
正しい姿勢とは、天井から頭をつられているような、ピンと背筋が伸びた状態を指します。腹筋を使ってお腹を凹ませ(骨盤を立てるイメージで)、お尻の穴をきゅっと締めます。そして、あごを引き、横から見た時に首のつけ根・肩・ひじ・くるぶしの位置が、キレイな一直線になるよう意識しましょう。
実際にこの姿勢をとって呼吸してみてください。
どうですか?
息苦しくありませんか?
いわゆる、いい姿勢。
実は、からだのあちこちの筋肉が緊張しまくりです。
この状態で長時間立っているのは、相当苦痛です。
呼吸に関係した筋肉も緊張してするので、呼吸も深くできません。
呼吸を深くするための姿勢は、この姿勢ではありません。
呼吸を深くするためのは?
立ったときに、全身どこにも余計な筋肉の緊張が無い状態です。
呼吸をじゃまする筋肉の緊張がない状態です。
足裏全体に体重がかかり、
全身の筋肉の緊張を緩め、
骨格で立っている感覚。
詳しくは、次の記事を読んでいただくとわかります。
3.呼吸を比べてみよう
一般的ないい姿勢で、空気を吸ってみましょう。
その感じを覚えておいてください。
次に
からだによけいな緊張がない状態で立ってみましょう。
その姿勢で、空気を吸ってみてください。
どうですが、空気がたくさん吸えたのではないですか?
日頃、よけいな緊張がかからないような姿勢をとっていれば、
原因不明の息苦しさ、呼吸の浅さが改善され、
自然と呼吸は深くなってきます。
☆まとめ
息苦しさ、浅い呼吸を改善するには、まず姿勢に注意するということです。
からだの筋肉によけいな緊張を作らない姿勢をとることが大事です。
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