子供の頃、七五三に買ってもらう千歳飴って、
どうして長い袋に長い飴が入っているんだろう?
ってちょっと疑問には思いませんでしたか?
その答えも知らずに大人になってしまいましたが、
千歳飴には、ちゃんと由来や意味があります。
ある願いがこもっていました。
それを知ることで、
子供にもちゃんと説明することで、
千歳飴のありがたみがわかると思います。
そこで、千歳飴の意味や由来と、
子供向けに「千歳飴」の簡単な説明の仕方をご紹介します。
千歳飴の意味や由来は?
ずばり、千歳飴の「千歳」とは、千年のことで長寿を意味しています。
長寿のたとえで、「鶴は千年、亀は万年」とよく言われますが、
千歳とは、長寿のたとえからきている鶴と亀にちなんだ、
縁起がいい言葉が由来です。
今はあまり考えられませんが、
昔は、子供の死亡率が高くて、
子供が無事に育つことはたいへんなことだったようです。
そのために、無事に育って長生きしてほしいと言う願いが
千歳(千年)ということばにこめられています。
そして飴の長さも関係があります。
どうしてあんなにも細長い飴にしたかというと、
そこにも、細く長く生き続けてほしい!
という願いが込められています。
また千歳飴が入っている袋にも注目すると、
・松竹梅とか鶴亀、
・ほうきや熊手を持ったおじいさん、おばあさんの絵が
描いてあったりしますが、これもどういう意味か気になります。
千歳飴の袋の絵の意味は?
松竹梅の
松や竹は冬でも青々としていること
梅は冬でも花を咲かせることから
松竹梅で、元気で健康を象徴しています。
鶴亀は長生きのシンボルですね。
おじいさん、おばあさんは、
正しくは、翁(おきな)媼(おうな)と言われます。
これは、老人を敬っていうことばですが、
やはり翁、媼は長寿の象徴。
皆どれも、子供の末長い成長を祈る意味がこめられています。
ほうきは、病気や災害をはき捨てる!
熊手は幸せをかき集めるという意味があります。
千歳飴の由来は
七五三のときに食べる千歳飴、
その由来は江戸時代ごろからできたものだそうです。
江戸時代ごろは、まだ子供の死亡率がとても高かったので、
長寿を願う縁起物が売りでした。
千歳飴は、子供の長寿を願う縁起物として、
浅草の飴売り職人が、
紅白の長い飴を売りに出しのがきっかけです。
では、どうして飴だったかというと、
江戸時代は、砂糖は高価で貴重なもので、
砂糖を使った飴やお菓子は、かなりぜいたく品でした。
千歳飴もぜいたく品でしたが、
七五三という特別な行事のとき
子供が無事に成長して長生きしてほしい
という切なる願いがこめて子供の買ってあげ、
伝統として続いていると思います。
子供向けに七五三や千歳飴の意味の簡単な伝え方は?
子供に、七五三を簡単に説明するには、
次のように伝えるのがいいのではないでしょうか。
七五三って何?
「むかしのこどもは、7歳まで生きるのもたいへんだったので、
7歳になったときには、神様にお礼して、
これからも健康で生きられるように、お願いしたんだ。
それが今も続いているんだよ。」
3歳と5歳のときにも、お礼とお願いをするんだよ。
この飴は何?
「この飴は千歳飴というんだけど、
千歳って千年のこと、千年ぐらいも長生きしてほしい
という願いがこもった飴だよ。
千歳飴は、長い飴だけど、これもなが~く生きてほしい
という願いがこもっているよ。」
私の子供への説明ですが、参考にしてみてください。
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