歩行能力を改善させる歩き方を解説!(筋トレなし)

からだの使い方

中高年になって、老化して歩行能力が弱ってきたと感じている方に、筋肉トレーニングをしないでも歩行能力を改善できる方法を説明します。

 

えっ!筋トレしないでも、歩行能力改善できるの?
って疑問に思うかもしれません。

 

もちろん下肢の筋トレができる方は、筋トレしてもらっていいのですが、
そもそもそういう人は、歩行能力がそんなに弱らないのではないでしょうか。

 

歩行能力の低下は、筋力の低下もありますが、歩き方の問題もあって、歩き方を変えることで改善できます。

 

歩行老化を改善できる3つのコツを説明します。

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1.踵から歩かない!

 

一般に正しい歩き方は、「踵から着地して足指で蹴って歩く」とされています。
多くの人が、この歩き方が正しいと信じ切っています。

しかし、この歩き方、
力学的に考えると、とても無駄な、効率が悪い歩きです。

歩くって、からだを動かすことですが、
踵着地で足指で蹴って歩く方法というのは、
足の力で、上半身を移動させている歩き方です。

なので、たいへん非効率な歩き方です。

 

「えっ、歩くって、そういうことじゃないの?」

 

でも、上半身を移動させるのであれば、
実は、もっと効率のいい歩き方があります。

 

それは、上半身を先に動かすのです。

「上半身を先に?、どうするの?」

これは、重力を利用します。
つまり、からだの重さを使うわけです。

立っていて、上半身を前に徐々に倒していくと、
倒れてしまうので、思わず足が前にでますよね。

 

続けて上半身を倒していくと、反対側の足がでます。

 

この繰り返して、からだは前に移動します。

 

この歩き方が上半身を先に動かす歩き方です。
上半身が先で、足があとからついてくる歩き方です。

 

この歩き方だと、踵から着地する歩き方に比べて足の筋力を使わないので、
足の筋力が低下してきても、歩行能力が低下しないで歩けます。

 

慣れてくると、踵着地よりもスムーズに速く歩けます。

 

このからだの重みを使って歩く方法、
慣れないと、ぎこちないと思います。

 

「イメージとしては、腰がひもで前から引っ張られて、
足の動きがあとからついていくイメージです。」

とても合理的な歩き方です。

練習してみてください。

 

2.足はみぞおち付近から動かすイメージで!

 

足って、どこから動くかと問われれば、足の付け根と答えると思います。
骨格的には、足の付け根の股関節のところですが、
足を動かしている筋肉は、実はみぞおちの奥あたりの背骨から始まっています。

この筋肉は、大腰筋と呼ばれるもので、
からだの中の方にあるインナーマッスルと呼ばれる筋肉です。

 

この筋肉は、歩くときに足を上げるだけでなく、
姿勢を保ったり、内臓を支えたり、血液循環や体温を作ったりと、
健康維持にとてもかかわっています。

 

加齢によって歩行能力が低下するのは、足の外側の筋肉はもちろんですが、
このからだ内部の大腰筋の衰えも大きいです。

筑波大学で、陸上400mの日本記録保持者の高野進さんと大学の陸上部の選手を
比較した研究があります。
そので、太ももの筋肉は大差がなかったのですが、
大腰筋に大きな差がありました。
高野さんの大腰筋は、学生の陸上選手に比べ驚くほど太かったというのです。

つまり、走ったり、歩いたりするに重要なのは、この大腰筋ということになります。

加齢とともに、腰が曲がってきたり、歩行能力が低下してくるのは、この大腰筋の
衰えが大きいようです。

従って、
歩くときに、みぞおちの奥から始まる大腰筋を意識して歩くようにすると、
歩幅も増えて、歩行速度も上がるだけではなく、
大腰筋の衰えも抑えることができます。

加齢によって段差等につまづきやすくなるのは、この大腰筋の衰えが大きいです。

 

 

3.太ももの後ろの筋肉を意識する!

 

歩行能力って、太ももの筋肉が大切で、太ももの筋力アップをしなければと
思っているかもしれません。

太ももっていうと、太ももの前を考えますよね。

太ももの前側の筋肉って、実は、歩きを止める筋肉なんです。

歩いていて、歩くのを急に止めてみると、太ももの前の筋肉がギュと縮んでいるのがわかります。

からだを前に進める筋肉は、ハムストリングと呼ばれる太ももの裏側の筋肉です。

これを良く理解して、
歩くときに、太ももの後ろからお尻の方にある筋肉を意識して歩くと、
とても前に進みやすくなります。

繰り返しますが、太ももの前の筋肉は、からだの動きを止める筋肉ですよ!
からだを前に進めるのは、太ももの後ろの筋肉です!!!

踵着地で歩く歩き方は、太ももの前の筋肉を使っています。

踵着地をしたときに、太ももの前の筋肉がギュっと縮んで、歩行のブレーキになっています。
そのブレーキをかけながら、こんどは足指で蹴って上半身を前に進めているわけです。
そういった点でも、踵着地の歩き方は、とても非効率な歩き方なわけです。

 

◎まとめ

筋トレしないでも、歩行の老化を改善できる3つの方法。
人体の構造に即した、実に合理的な方法です。

1.踵から歩かない→腰が引っ張られているイメージで歩く

2.足はみぞおち付近から動かすイメージで歩く

3.太ももの後ろの筋肉を動かすイメージで歩く

実際にやってみると、いままでより筋力を使わないで、
とても軽くスッスッと歩けると思います。

中高年で歩行能力が低下してきている方、筋トレの前に、
歩き方、筋肉の使い方を改善してみてください。

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