つま先重心はからだが動きやすく安定する!その方法を解説

からだの使い方

 

先日、NHKのあさイチの番組で、合気道の第一人者藤平信一さんが、家事が楽になる
姿勢の解説をしていましたね。

それは、つま先重心の姿勢です。

つま先重心は、からだが安定するし、
からだの動きもとても軽くなります。

合気道や柔道など、武道ではつま先重心で、からだを安定させて動きます。

つま先重心は、日常生活でも、からだが安定し、動きがとても楽になるので、
応用するといいと思います。

今回は、つま先重心にする簡単な方法を説明します。

 

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1.からだが動きやすい姿勢

さっそく、つま先重心にする、簡単な方法です。

合気道の藤平さんのアドバイスだと、

つま先立ちをして、

かかとを5~6回上げ下げしてから、

ゆっくり踵を降ろす。

肩の力を抜き、背骨が反らによう、

前かがみに感じるくらいで立つ。

 

その状態で、足指先に体重を感じていますか?

踵に重心を感じているようなら、
まだつま先重心になっていないので、
もう一回、つま立ち踵上げ下げの動作をやってみてください。

 

つま先重心になっていると
大男2人に両肩を押し下げられても、姿勢は崩れないし、
重い物も持ち上げられるようになる。

どうして、そうなるかというと、
つま先重心になると、からだの骨格でからだを支えられるようになるからです。

つま先重心になると、からだの余計な力が抜けて、
全身がひとつになって使えるように
なったために、ふだんでは考えられない力がでるようになります。

 

重心が少し変わっただけで、人間のからだは劇的な変化をするのは、驚きですよね。

 

武道の世界では、いかにムダな力を抜いて、いかにからだを一つとして、
素早く動かすことを追求しています。

 

西洋のスポーツだと、主に、いかに筋力をつけて、パワーでからだを動かす、と方向に
発展してきたと思います。

 

この真逆なからだの使い方の発展の仕方は、とても面白いと感じていました。

 

からだを動かすのが不安定になると、筋力不足を感じて
筋トレにはしりがちです。

 

からだを支える筋力は、ある程度は必要でしょうが、筋トレをやりすぎると、
逆にからだに弊害がでてきます。

 

▲筋トレで筋肉が硬くなり、からだが硬くなり、動きが悪くなる。
▲筋肉を部分、部分で鍛えることで、負荷がかかり、筋肉や関節を痛める。

 

からだが動きやすいのは、からだを筋肉で固めることではなくて
動きやすい柔軟なからだにしておくことです。

そのために、筋トレの前に、まず姿勢が大切です。

(1)後ろ重心の姿勢の弊害

ふつう、良い姿勢、正しい姿勢というと、

〇壁に背中をつけて立って、踵・臀部・背中・後頭部がまっすぐになるように立った姿勢。
〇頭のてっぺんから糸でぶら下げられている感じの姿勢。

とかって説明していますが、
実際その姿勢をしてみると、首すじや肩がこってきたり、
腰がつらくなって、立っているのがつらくなってきます。

(その姿勢が正しい、良い姿勢って言っている人、
ほんとに自分でやってみているのかな? って、いつも思っています。)

またその姿勢で、2人の人に、両肩を押し下げられると、簡単に崩れてしまうと思います。

これはなぜかというと、重心が踵にかかった後ろ重心で、立っているときに、筋肉で
からだを支えているからなんです。

筋肉で支えているから、肩を押し下げられると、力負けして、崩れてしまうのです。

後ろ重心だと、足指に力があまりかかっていないので、足指が地面から浮いていたりします。
また、後ろ重心だと、全身がひとつにならず、ばらばらの筋肉で動いてしまうので、
非常に疲れやすくなります。

 

(2)つま先重心(前重心)の姿勢

それに対して、
つま立ちをして、踵を上げ下げしてから立った姿勢では、「前重心」になっていて、
これは、からだの余計な力が抜けた、骨格を主体とした立ち方なんですね。

骨格が主で立っているので、肩をいくら押し下げられても、骨がつぶれない限り、
姿勢が崩れないわけです。

前重心になるためにはやや前傾姿勢で、それが倒れないために、足指で支えている感じの姿勢です。足指が使えていないといけません。

つま立ちをして、踵を上げ下げするのは、足指をうまく使うための方法なんですね。

今まで踵重心だと、前重心はものすごく前傾している感じがします。

前重心に慣れるには、しばらく時間がかかりますが、
前重心に慣れてからだが軽快に動けるようになると、
今までの踵重心に戻してみると
からだがとても重くて、今までずいぶん損をしていたなという気持ちになります。

前重心は、余計な筋肉を使わないし、動くときはからだが一体となり全身の筋肉を使って 動けるので、次のようなことが起きます。

〇首や肩のこりがなくなる。
〇素早く動ける。
〇ムダな力を使わず作業できる。
〇今までより力を出せる。
〇長時間動いても、疲れにくい。
〇からだが柔らかくなる。
〇呼吸が深くなる。
〇気持ちが前向きになる。

など、様々なメリットがあります。

日常生活、ぜひこの足指を使ったつま先重心の前重心の姿勢にしてみてください。

 

◎まとめ

つま立ちして、踵の上げ下げをしてから、足指を使えている前重心になると、
ムダな筋肉を使わず、全身が協調して動くので、日常動作がとても軽快で、
疲れにくくなります。

からだの使い方
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