正しい歩き方と言われる踵着地は間違い!その理由と治し方!

からだの使い方

正しい歩き方って言うと、ほとんどの人が踵から着地して
足の親指で蹴って歩くってイメージをもっているよね。

でも実はその歩き方は、とっても効率が悪く、足を痛める歩き方なんだよね。

僕も、昔はその歩き方が正しいと思っていた。

でもその後、運動力学や武道の動きを研究したら、その歩き方はとっても問題ある
歩き方だってことがわかったよ。

今回は、歩行時に蹴って進む歩き方の問題点と、効率の良い、からだを痛めない
歩き方を解説するね。

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1.足親指で蹴る歩行の問題点

(1)足親指や足裏を痛める

歩くとき、足の親指を中心にして蹴る歩き方は、足の親指にとても負担がかかる。

僕も昔、足の親指で蹴る歩き方が正しいと思って、一生懸命そうしてた。
でも、そのせいで、外反母趾になり、足の親指の付け根にはタコができて、
どっちもけっこう痛むことがあって困った。

人間は、手足末端に力を入れて使うと、末端は筋肉も腱も細いので、確実に痛めてしまうね。

僕たちの診療所を受診する患者さんでも、外反母趾・タコ・魚の目・足裏の痛み・
アキレス腱の痛みなどで困っている多いけど、この足親指で蹴る動作もけっこう影響しているんじゃないかと思っている。

親指で蹴って歩くことは、ブレーキをかけていることになり、
逆に踵で地面を押すことはアクセルになる
ということを体感実験でも説明してみるね。

(実験1)
・普通に立って
・つま先で地面を押すようにしてみてください。
・カラダが後ろに倒れませんか。
→倒れますよね。

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(実験2)
・普通に立って
・今度は、重心を変えないで
踵で地面を押すようにしてみてください。
(踵に重心は移さないよう注意です。)
・カラダが前に倒れるのがわかりますか?

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今までの、長年の思い込みをきっぱり捨ててくださいね。

親指で蹴って歩くということは、親指で蹴って後ろに倒れたカラダを
足やからだで前の方に持ち直して歩いているわけです。
効率が悪い。

逆に踵で押して歩くようにした方が、効率よくからだは進むんです。

(2)疲れやすい

足親指で蹴る歩き方は、手でいうと、腕立て伏せで手指に力をこめてがんばって
いるようなもの。

手でも足でも、末端の小さい筋肉を使うと、疲れやすいよね。
体幹に近い大きい筋肉を使うのが、力もでるし、疲れにくい。

歩くときは、足親指で蹴らないで、体幹に近いお尻や太ももの大きな筋肉を使って
歩くようにすると、疲れにくくなる。

(3)歩くのが遅くなる

足親指で蹴った方が、速く歩けるイメージをもっているかもしれないけど、
それは、まったくの錯覚だ。

運動力学的に言って、後ろになった足親指で蹴るという動作は、進行方向と逆方向に
力を入れるわけだから、後ろにいったん下がっているわけ。
その反動で、前に進んでいるわけなので、下がって進んで、下がって進んでを、
繰り返している。きわめて非効率。この動きでも、疲れやすくなるよね。

踵着地も、ブレーキをかける動きだから、ダブルで歩行効率を悪くしている。

こんな歩き方が、理想的な歩き方だと推奨しているって、どうかしているね。

2.足にやさしく、効率のよい歩き方

足に優しい歩き方は、足親指で蹴らないこと。
また、効率よく歩くにも、足親指で蹴らないことだ。

歩くときは、足指には力を入れないで、お尻や太ももの大きい筋肉を使って歩くようにする。

具体的には、どうやって歩くかっていうと、「腰から歩くんです。」

別記事でも、説明したけど、もう一度よく説明するね。

腰から歩くとは、
右から歩く場合、まず右の骨盤を前に出すようにします。(右足はまだ出さないよ)
そのままだと前に倒れてしまうので、自然と右足が前に出るよね。
そのときは、足裏全体で着地、膝を軽く曲げる。

今度は、左の骨盤を前に出す。
左足が自然と前に出る。
このとき、右足では絶対に蹴らない。
また、右の骨盤を前に出す。
右足が自然と前に出る。
このとき、左足では絶対に蹴らない。

その繰り返しだ。

足指や足裏には、力を入れない。

ぺたぺたと、左右の足を地面に置いていく感じだ。
絶対に足で蹴らない。
使う筋肉は、主にお尻や太もも後ろの筋肉だ。

蹴らないこの歩き方と、従来の足親指で蹴る歩き方の速さの比較をしてみるといいよ。
蹴らない方が絶対に速く歩けるのがわかると思う。

しかも、疲れにくい。

是非、この蹴らない歩き方を覚えるといいですよ。

◎まとめ

正しい歩き方とされている、足親指で蹴る歩き方は、足を痛めたり、たいへん効率の悪い歩き方です。

腰から歩いて、足親指で蹴らない歩き方は、足への負担が少なく、とても効率のよい歩き方です。

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