風邪のあとに、1年以上ニオイがわからない嗅覚障害が改善した例

病気の予防や治療

風邪を引いて鼻水や鼻づまりで、一時的にニオイがわからなくなることありますよね。
でも、風邪が治り、鼻も治れば、普通はニオイは回復します。

ところが、風邪や鼻症状が治ってもニオイが回復しないことがあります。

病院の治療を受けても、長期間治らない場合もあって、ホントに困っている方もいると思います。
今回は、風邪のあと、1年以上ニオイがわからなかったのが回復した例を紹介します。

 

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1.ニオイがわかるしくみ

ニオイはどうしてわかるの?
なんて普段あまり考えたこともないと思います。

ニオイって、ニオイを出すものの分子が、
鼻の奥まで届いて、そこで粘膜で溶かされて、嗅細胞っていう細胞が
その情報を電気信号に変えて脳に伝えて、ニオイとして認識されるわけ。

ってことは、ウンチの臭いをかいだときは、ウンチの分子が鼻の奥まで届いて
溶かされて、ウンチの臭いだって感じてるわけだ。
ちょっと、ぞっとしますね。

これからウンチのニオイをかぐのはやめておこう。

2.ニオイがわからないとは

ニオイがわからなくなるのは、
大きく2つのケースがあります。

1つは、ニオイ分子が鼻の奥のニオイ感じる細胞まで届かない場合。
これは、鼻が詰まっていたり、鼻水があると、ニオイ分子の通り道をじゃまするので
ニオイがわからなくなる。
でも、鼻づまりや鼻水が治れば、ニオイ分子が鼻の奥まで届くようになるので、
ニオイも回復する。

2つ目は、鼻づまりや鼻水が治っても、ニオイがわからないケース。
これは、ニオイを感じる嗅細胞自体が、何か障害を受けて、脳へ信号を送れないケース。
病院の色々な薬で数ヶ月で治ればいいけど、
人によって1年以上も治らないことがあって、そうなるとやっかいだ。

ニオイがわからないって、嫌な臭いニオイがわからなくなるのはいいけど、
料理の時に、何かが焦げていたり、ガス漏れなんかわからないから困るよね。

また、ニオイがわからないと、味覚にも影響して、食事がおいしくなくなる。
特に、日本食なんかでは、微妙なニオイとともに楽しむ食事があるので、つまらなくなる。

日常、メンタル面でもすごいストレスがかかってくると思う。

私なんかは、日頃いいニオイを求めていて、それによってかなり癒やされているので、
もし、ニオイがわからなくなったら、生きて行けないかもしれない。

 

3.1年以上の嗅覚障害が改善した例

60近いおばさんの話。
彼女は、ある年の4月に風邪をひいて、1カ月くらい鼻水が止まらなかった。
だんだんニオイがわからなくなって、とうとう全くニオイがわからなくなってしまった。

耳鼻科では「アレルギー性鼻炎」「副鼻腔炎」の診断で、アレルギーの薬や
抗生物質、炎症を抑える薬など7種類の薬を飲んでいたが全然良くならず。

不思議なことに、夏場になったら、6割ぐらいニオイが回復したって言ってたけど、
秋から冬になって、またニオイがわからなくなった。

ニオイがわからなくなって、2回目の冬に、私たちの診療所に来ました。

私たちのところでは、熱と光をからだに照射する治療をしています。

家庭用の治療機もあるので、そのおばさんは友達に治療器を借りて、自宅で治療を始めました。

そしたら何と、治療4日目ぐらいから、ニオイがとぎれとぎれにわかるときがでてきたと。

それには、私たちもびっくりです。
1年以上もニオイがわからなかったのに、たった4日で効果がでてくるとは・・

そして、その後も徐々にニオイは回復して、治療1年で完全にニオイは復活したそうです。

やはり、鼻粘膜を温めるのは良かったのでしょう。

夏場に少し回復していたのは、気温が高くなって鼻粘膜の状態も良くなったんだろうね。
冬にまた悪化したのは、気温が下がって、鼻粘膜の状態が悪くなったんだと思う。

また、夏場って、体内のビタミンD濃度が高くなるらしいんだけど、
ビタミンD濃度が高いと、嗅覚が良くなるという論文がある。

夏場、ニオイが回復したのは、そのビタミンD濃度が上がったせいもあるかもしれない。

ちなみに、私たちの治療は、体内のビタミンD濃度を上げる作用もあるんです。

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