歩くと股関節が痛くなる原因と対処方法を解説!

からだの使い方

長く歩いていると股関節が痛くなることがあります。

これは歩き方や骨盤が関係しています。

今回は、歩くと股関節が痛くなる原因と対処方法を解説します。

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1.一般的な歩き方

現代の一般的歩き方、あなたが正しいと思っている歩き方の特徴ですが、
・膝を伸ばし、踵から着地して、地面をうしろに蹴って歩く

・上半身と下半身のねじりを利用する

・骨盤が大きくねじられる

・腕を前後に大きく振る

この歩き方は、もともとは、多くの人間が隊列を組んで、一糸乱れぬ動きで
移動する軍隊の歩き方が出所です。

筋力があるうちは、この歩き方でも問題ないと思います。

でも、長く歩いて筋力が衰えてくると、この歩き方では、疲れる、
股関節が痛くなるなど、つらくなってくると思います。

2.本来の日本人の歩き方

まだ、着物を着て、草履を履いていたころの日本人って、
現代の一般的歩き方とは、全く違ったんですね。

着物を着て、わらじやぞうりで現代の歩き方をしたら

・着物がすぐによれてずれてしまう
・ぞうりがすぐに脱げてしまう。
・わらじやぞうりの底がすぐに傷んでしまう
・足裏を痛める

などということがおきてしまって、歩けないと思います。

江戸時代の『東海道中膝栗毛』っていう読み物。
名前は聞いたことがあるのではと思います。

その主人公たちは、約2週間で東京の日本橋から、京都の三条大橋まで歩いています。
これは、1日に換算すると、なんと30km以上も歩く計算です。

一般人庶民の体力の主人公たちが、なぜこれだけの距離を歩けたのか不思議ですよね。

その秘密の1つが、彼らの歩き方です。

着物で、わらじやぞうりの時代の日本人の歩き方は、

・足裏を平らに置くように、小股で歩いた
・上半身と下半身(骨盤)をねじらない
・腕を振らない
・元気よくみせようとはしない、自然に歩く

よくナンバ歩きなどと言われていますが、とにかく現代のように
無理矢理歩いていた感じはないですね。

現代では、和装で歩くのはごく少ないと思いますが、もし機会があれば、
和装で歩いてみるとわかると思います。
和装では、現代の歩き方はムリです。
和装では、自然とナンバ的な歩き方になると思います。

3.現代の歩き方とナンバの歩き方の大きな違い

現代の一般的歩き方は、筋肉主導型です。
足や上半身、下半身、腕の筋肉を大きく使って歩く方法です。

長く歩くと、骨盤をねじって歩いているし、
筋肉主導なので、股関節周辺の筋肉が疲れてきて、痛みがでてきます。

一方、ナンバの歩き方は、
骨盤はねじらない、
骨盤を立てる、
骨盤を先に動かして、足は骨盤の動きについていく感じです。

現代の歩き方に比べて、筋力はあまり使わないで歩きます。

4.ナンバ歩きのメリット

ナンバ歩きは、現代の歩きに比べると、体をねじらないし、
地面を蹴らないし、腕を振らないので、筋肉への負担がとても少ない。
長時間歩いても、股関節が痛くなるようなこともない。

従って、長距離のウォーキングには、とても適した歩き方です。
実際に、ナンバの歩き方をすると、からだがとても楽です。

また、よけいな力が足腰にかからないので、足首や膝や腰を痛めにくいです。

かつて首都大学の理工学研究科で、現代の歩き方とナンバの歩き方での、
膝への衝撃の違いが実験されていますが、
ナンバ歩きの方が、現代の歩き方より、
膝への負担が25%も少ない結果が出ています。

しかし、ナンバ的な歩き方であれば、あえて筋トレをしなくても、楽に歩けるます。

5.ナンバ歩きの実際

今まで、現代の歩き方をしていると、ナンバの歩き方をするのは、なかなか慣れないと
思いますが、簡単に習得する方法は、

(1)ぞうりやげたを履いて歩く。
(はだしで歩ければそれでもいいです。)
(2)からだのよけいな力は抜いて、
腰から先に動く
(3)足裏は、地面においていくだけのイメージ
(4)からだはねじらない、腕は振らない

慣れてくれば、疲れずに軽快に歩けると思いますよ。

歩き方については、ウォーキング、美しい、疲れにくい歩き方も参考にしてください。

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