五十肩の原因は、骨格のポジションの狂い。効果的な治し方を解説します。

腕を上げると肩が痛くて、良くあげられない方。
レントゲンを撮っても特に異常がなくて、湿布や痛み止め、マッサージぐらいしか治療がなくて、しかも良くならない。

いわゆる五十肩、四十肩。

ホント困りますよね。

 

五十肩の根本的な原因は、実は肩が悪いわけではなくて、以外な別なところにあることが多いんです。

今回は、五十肩の本当の原因と治し方を解説します。

 

☆腕を上げると肩が痛い実例

70代のおばさんです。
数カ月前から、急に左腕を上げると左肩が痛むようになりました。
動かさなければ痛くありません。

レントゲンでは、異常なし。
いわゆる五十肩の診断です。
湿布と痛み止めの処方ですが、効果がないのでやめました。

 

治療院で左肩周辺のマッサージを続けていましたが良くなりません。

 

そこで、友達の紹介で私達の診療所を受診しました。

 

左腕を上げさせると、途中までしか上がらなくて、
「あ痛たた」って痛みを訴えました。

からだ全体を見ると、「あ~なるほど、肩が痛くなるわけだ!」
とぴ~んときました。

 

腕を上げると肩が痛い原因が、見てわかる?

そうなんです。

肩が痛む人は、だいだい同じような原因をもっています。

それは・・・

その前に、

 

☆肩ってどこから動く?

「肩ってどこから動く?」って聞かれたら

たいていの人は、「何言ってるの、肩じゃない!」って答えますが、

実は肩ではないんです・・・

 

実は、胸の真ん中から動きます。

 

 

え~

正確に言うと、胸の真ん中にある胸骨って言う骨と
鎖骨がつながっている胸鎖関節というところから動きます。

肩は胸鎖関節から動く

 

腕を上げるときに、意識してその胸鎖関節から動かしてみて下さい!

それだけでも、腕の動きが良くなりますよね~

この胸鎖関節の動きが悪いと、腕の上がりが悪くなります。

 

☆腕を上げるときに、もうひとつ大事なところ

 

腕を上げるときに、もうひとつ大事なところがあります。

これが動かないと、腕は真上まであがりません。

 

それは?

そう、肩甲骨です。

 

肩甲骨が動かないと、肩関節の動きだけでは、腕は上まであがりません。

腕が上がりにくい人、腕を上げる途中で肩が痛む人は、
この肩甲骨の動きも悪くなっています。

肩甲骨は、次のように動きます。

 

☆胸鎖関節や肩甲骨の動きが悪くなる原因は?

肩の動きに問題ない人は、意識しなくてもこの胸鎖関節や肩甲骨が自然と動いていますが、
肩の動きの悪い人、痛みが出る人は、胸鎖関節と肩甲骨の動きが悪くなっています。

 

それはなぜでしょう?

このおばさんの肩が痛い原因が、からだをみてわかったと言いましたが、

 

それです。

 

・・・・このおばさん、腰が良くないんです。

「腰と肩って関係あるの?」

「そう、おおありなんです。」

 

腰が悪いとは、具体的には腰が丸くなって、全体として猫背の姿勢。

腰や背中が丸くなると、肩の関節がからだの前の方に巻き込んだような姿勢になります。

こうなると、肩の前の方の筋肉は縮んで圧迫され、先ほどの胸鎖関節の動きが悪くなります。
肩の後ろ、つまり肩甲骨は常に筋肉に引っ張られた状態で圧迫され動きが悪くなります。

 

この状態で腕を使っていると、本来使われるべき胸鎖関節や肩甲骨が使われないので、
腕がよく上がらなくなったり、
肩関節のみに負担がかかり、腕を上げるときに痛みがでてきたりします。

腕を上げると肩が痛む人は、たいてい姿勢が悪くて、
肩が前の方に巻き込んでいます。

 

なので、姿勢や肩関節の位置を正しい状態にしないで、治療をしてもなかなか効果がでないと言う結果になるのは当然ですね。

 

☆五十肩の効果的な治し方!

①まず腰曲がりや背中の曲がりを治します。

②前に巻き込んでいた肩関節をからだの横の位置に戻します。


③肩の前側から胸鎖関節付近の筋肉の緊張をゆるめます。

④肩の後ろ側から肩甲骨付近の筋肉の緊張をゆるめます。

③と④はいろいろな方法があると思いますが、たとえば次のような運動方法があります。

 

また、肩甲骨も良く動かすようにするといいですね。

 

このおばさん、
姿勢を正して、肩関節の位置を治してもらって
腕を上げてもらいました。

そしたら何とその場で
腕は前より上がるし、
痛みも軽減しました。

その後、胸鎖関節や肩甲骨周辺の筋肉の緊張をとるために温熱療法を何回か行ったら、
あっという間に、腕の上がりは良くなるし、腕を上げたときの肩の痛みも軽くなってきました。

 

☆まとめ

腕を上げると肩が痛む方、

◎姿勢を治して、肩関節の位置を正しい位置に戻しましょう。
◎胸鎖関節や肩甲骨周辺の筋肉の緊張をとってあげましょう。

以上のことを行われれば、治りが良くなりますよ。

 

 

病気の予防や治療
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