骨粗鬆症の治療薬で、顎の骨が炎症を起こしたら場合の対処方法とは!

74歳の女性の患者さんです。

骨量が最大骨量の70%台になったので、骨粗鬆症の治療の注射を半年に1回受けていた。

2回注射を受けて、骨量は改善したのだけれど、右の奥歯が腫れて痛み出し、口腔外科で
「顎の骨が炎症起こしてる」って言われて、切開して膿を出し、抗生物質を使ったけれど、なかなか良くならない。

あとは歯を抜くしかないと言われたけれど、抜いても炎症が治まるかどうかわからないと言われて、困って相談に来られた。

今回は、骨粗鬆症の薬の副作用で、顎骨に炎症や壊死が起こる話です。

まず、骨粗鬆症の治療薬の話をしますね。

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1.骨粗鬆症の治療薬

骨って、作られたらずっと同じ骨成分ということはなくて、常に、古くなった骨を取り除
「骨吸収」と新しく骨と作る「骨形成」っていう作業が繰り返されています。

「骨吸収」と「骨形成」がうまくいっていればいいのだけれど、中高年になってくると、
骨吸収の方が進行したり、骨形成がうまく行われなくなると、いわゆる「骨粗鬆症」になってきます。

骨粗鬆症の治療は、骨形成を促進する治療か、骨吸収を抑える治療です。

骨吸収を抑える治療薬として、「ビスフォスフォネート」っていう薬があります。

商品名だと、 フォサマック、ボナロン、 アクトネル、ベネット、ボノテオ、リカルボンなどがあって、骨粗鬆症で治療をうけている人は、知ってるかもしれません。

とても効果がある優れた薬と言われているけど、副作用で顎の骨に炎症を起こしたり、壊死したりすることがあるので、問題になっています。

骨の治療をしているのに、顎の骨が壊死するって、どういうこと?って思いますよね。

調べてみたら、次のようなことがあるようです。

2.骨粗鬆症の薬で顎骨が炎症・壊死する理由

(1)白血球の働きが強くなりすぎる

顎の骨の炎症や壊死する原因は、口中の細菌。
細菌が骨の中に侵入すると、私たちのからだは、白血球が細菌を攻撃して殺菌してくれます。

細菌を殺菌するために、白血球はいろいろな物質を作って細菌に放出します。

白血球が、適正に殺菌物質を作ればいいのだけれど、骨粗鬆症の治療薬のビスフォスフォネートを使っていると、この殺菌物質が過剰に作られるらしい。

この過剰につくられた殺菌物質で、ヒトのからだもやられて、炎症や壊死を引き起こしてしまうと考えられています。

なぜ、顎の骨に副作用がでやすいか? 他の骨には影響がないのか? ってところは
疑問が続きますが・・

骨粗鬆症の人は高齢者が多くて、歯の治療も必要な人が多いでしょうから、歯の治療が引き金になって、そこに炎症を起こして、骨粗鬆症の薬のせいで、その炎症が炎上してしまうってことになるんでしょうね。

こんな説もあります。

(2)骨吸収の抑制で、骨のストレスが増す

骨は常に骨吸収と骨形成の新陳代謝でバランスをとっているいますが、骨吸収が無理に抑えられると、新陳代謝のバランスが崩れ、骨にダメージが蓄積し、
ストレスが増して、骨がかえって弱くなり炎症や壊死を起こしやすくなるのでは・・
と言う説があります。

確かに皮膚で考えると、皮下で新しい皮膚が作られ、皮膚表面からは古い皮膚がアカと落ちるわけですが、

古い皮膚がアカとなって落ちるのを抑えたら、古い皮膚がたまってきたない皮膚になりますよね。

やはり、皮膚でも骨でも、古くなったのは捨てて、新しい皮膚や骨で置き換えるべきです。

本来古くなって取り除かれるべき骨を、取り除かれないように薬で抑えるというのは、
不自然で無理がかかります。

「骨吸収」を抑えるより、新たな「骨形成」を促進する治療をメインにした方が、からだには良さそうです。

3.骨粗鬆症の薬で顎の骨が炎症を起こしたらどうしたらいいの

相談にこられた女性は、骨粗鬆症のビスフォスフォネート系の注射はやめることになったんですが、今後の骨粗鬆症の治療は、副作用のない、骨形成を促進する治療に切り替えた方がいいですね。

顎の骨の炎症を抑えるために抜歯して歯を失うのは、今後のことを考えるともったいないことだと思います。

炎症起こしてるから、抗生物質も効かないから、抜歯していまえっていうのは、あまりに短絡的だなって。抜歯をしても、口内の細菌が減るわけでもないですし

高齢者は、一本でも多く歯を残した方がいいですよ。
骨粗鬆症の治療薬のために歯を失ってしまったら本末転倒です。

抜歯しないで、口中の環境を良くして、細菌を減らして、炎症を起こしにくいようにすることはできると思うので、そういう考えの歯科医を探した方がいいと、アドバイスしました。

私たちの行っている治療は、「光と温熱をからだに照射する自然療法」ですが、これによっても、この女性の顎の骨の炎症は治まってきてします。
また、私たちの自然療法は、骨を丈夫にする作用もあるので、治療を続けてもらっています。

◎まとめ

顎骨に炎症や壊死の副作用がない、骨吸収を抑える薬の開発が進めばいいですが、基本的には薬剤に頼らないで、骨を丈夫にしたいですね。

骨を丈夫にするには当たり前のことですが、良く歩く・良く動く・よくに日に当たるようなことを、日常心がけることが大切ですね。

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