60過ぎの男性のチェリストさんです。
「チェロを長年弾いているせいと思うんだけど、
若い頃はそうでもなかったのに、
60過ぎてから、首や肩のこりが強くなって、
首が回しにくいし、肩を動かしかたによって痛むので困っているんです。」
とのこと。
整形外科では、「頸椎の軟骨が減ってる」
首や肩をあまり動かさないようにって、
湿布をくれるだけ。
治療院では、
首や肩のインナーマッスルが硬くなっているからって
マッサージして、
自分でもストレッチをするようにって。
「首や肩や背中はがちがちに硬くなっていて、
マッサージやストレッチでもなかなか良くならないんだよ。」
って・・
首や肩が硬くなっていると、病院でも治療院でも、
肩や首をマッサージしたり、
ストレッチしたり、湿布とかでゆるめようとしますが・・
実はそれでは、なかなか良くならないんですね。
私は、長年人体力学の研究と指導をしていますが、
首や肩や背中のこりや痛みは、結果としてでているので、
そうなる原因があるんです。
☆首や肩がこるホントの原因
首や肩がこっていると、皆さん筋肉しか着目しませんが、
首や肩がこる原因は、筋肉が付いている「骨格構造」に問題があります。
家でいうと、柱。
柱が曲がっていると、壁がゆがみます。
ゆがんだ壁を何とか治そうとしても、柱がゆがんでいるんだから、うまくいきませんよね。
首や肩や背中が凝ったり、痛くなる人は、たいてい
骨盤が後ろに倒れて、背骨が丸くなっています。
首や肩や背中の筋肉は、常に伸ばされて緊張状態。
これでは、首や背中の筋肉がこって硬くなるのは当然です。
この姿勢の状態で、いくら首や肩や背中のマッサージやストレッチをしても、
効果はあがりませんよね。
まず、この間違った骨格構造を治す必要があります。
で、背骨が丸くなっている原因は、骨盤です。
骨盤が後ろに倒れているからです。
首・肩・背中のこりや痛みの本当の原因は、
そう、「骨盤の傾き」にあります。
☆首や肩こりを、さわらないで自分でできる治し方
さあ、骨盤を起こしてみましょう。
といってもすぐにわからないと思います。
骨盤を起こすとは、
おへそを前の方に出す感じ。
でもこのとき、背中は反らせない。
胸は斜め前方に引き上げる感じ。
そうすると、首~肩~背中の筋肉が、さわらなくてもゆるんできます。
その状態で、自分で首や肩や肩甲骨をゆっくり動かしてみてください。
元の姿勢のときより、ずっと楽に首や肩が動くようになっていませんか?
この正しい骨格ポジションを保って、首や肩や背中を動かしていれば、
どんどん楽になってくると思います。
今回相談を受けたチェリストさんも、
骨盤を起こして、
骨格ポジションを変えただけで、即、首や肩の動きや痛みが改善して
とても驚いていました。
☆まとめ
首や肩や背中のこり、痛みで困っているアナタ。
原因は、間違った骨格構造です。
その根底は、「骨盤」です。
骨盤をしっかり立てて、背骨をまっすぐにしてみてください。
それだけでも、首や肩や背中は楽になるはずです。
その姿勢を保ったまま、日常からだを動かしていれば、
首や肩や背中は、さらに楽になってくると思います。
コメント