打ち身・捻挫・寝違え・腰痛・膝痛・肩こり等での冷湿布と温湿布の使い分けの真実

病気の予防や治療

1.冷湿布・温湿布の使い分け

打ち身・捻挫・寝違え・腰痛・膝痛・肩こりなどで
湿布を使う方が多いと思います。

そこで、
冷湿布、温湿布、どう使い分けたらいいか悩みますよね。

どの症状でも

急性期で、まだ腫れや赤み、熱感、痛みが強い場合には、
冷やした方が良いので「冷湿布」

急性期が過ぎたら、温める「温湿布」

と説明される方が多いと思います。

 

しかし実は、

冷湿布も温湿布も、患部を冷やします。

 

温湿布は、唐辛子の成分である「カプサイシン」が含まれていて、
それが、温かく感じさせているだけなのです。

 

従って、使い分けはなくて、どっちでもよくて、
自分が気持ちいい方、効いているなと思う方を使えばいいです。

しかし、

 

2.湿布は根本的に治しているわけではない

湿布は、痛みや凝りがでているところを
根本的に治しているわけでは、ありませせん。

湿布の効果は、湿布に含まれている成分
(インドメタシン・フェルビナク等)が、
からだで痛みを引き起こしている物質

正確には、痛みを感じやすくしている物質の
プロスタグランディンの生成を抑えるので、
痛みが抑えられるというメカニズムです。

 

なので、痛みや凝りを引き起こしている根本原因を
治しているわけではありません。

効果を感じる人は、痛みが抑えられている間に、
自分の治癒力で治してしまった人だと思います。
または、気のせいで良くなった感じがする人です。

まじめに湿布を貼っていても痛みも良くならないのは、
痛みの原因がプロスタグランディンではないのだと思います。

湿布は、好きな人は貼ってもいいと思いますが、
治しているわけではないし、
逆に副作用が出る場合があるので、要注意です。

 

3.湿布の副作用

①湿布を貼ったところがかぶれることがあります。

胃腸障害を起こすことがあります。
最悪は、胃に穴が開いたり、出血する。
湿布の成分は、プロスタグランディンの生成を抑えるのですが、
プロスタグランディンは、実は、胃では、
胃粘液を増やしたり、胃粘膜血流を促進したり、
胃酸から胃壁を保護したりしています。
そのため、プロスタグランディンの生成が抑えられると、
胃腸に障害がでることがあります。

妊産婦は注意です
湿布の成分のインドメタシンは、1970年代に切迫早産の
治療薬として座薬で使われていました。当時、胎児に障害が
現れた例があったようです。
成分にフェルビナクが入っている湿布は、
妊産婦には使用が禁止されているので、使わないでくださいね。

 

◎まとめ 

 湿布は、冷湿布も温湿布も患部を冷やすので、
 血行が悪くなり、かえって治りが悪くなります。
 

 また、痛みを抑えるだけで、
 根本的に治しているわけではありません。
 さらに、副作用もあります。

 痛みや腫れがひどい場合の一時しのぎには
冷湿布でも温湿布でも気持ち良い方を使ってもいいですが、
長期に使い続ける必要性はありません。

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