デンマークが幸福な理由と、日本が学ぶこと、できることは何か?

国連の2016年度の「世界幸福度報告書」の発表によると、

世界で「最も幸せな国」はデンマークでした。
(デンマークは、2013年、2014年も一位)

我々日本人としては、デンマークが最も幸せな理由を知りたいですし、
日本人が幸せになるために学べること、できることがないか
考えてみたいと思います。




■デンマークが幸福度一位の理由

デンマークの幸福度が一位なのはなぜなんでしょう。

これは、しみさんのはなうた横町のブログによくまとめられています。

1.労働時間が短く週37時間(週5日×1日7時間ほど)
  有給休暇が6週間

2.女性の就職率70%以上

3.大学まで授業料が無料

4.医療費が無料

5.介護費が無料 などなど

ただし、税金は年収の1/3以上取られるようですが、
それでも、ゆりかごから墓場までと言われるように、
誰でも安心して暮らせる社会、何ともうらやましい限りです。

ところで、「マッチ売りの少女」の話知ってますよね。
この話は、アンデルセンが書いたものですが、アンデルセンはデンマーク出身です。

アンデルセン自身も貧しい靴屋の息子として生まれ、貧しい少年時代を過ごしています。

マッチ売りの少女は、最後は女の子が売れ残ったマッチを握りしめ、
ほほえみながら天国に行ったという話ですが、

決して幸せな話ではないのです。
一生懸命働いても貧困が抜け出せず、凍死してしまった、悲しい話です。

当時の(19世紀)貧困だったデンマークが描かれているわけです。
でも、現在は幸福度一位の国になっています。

■日本の幸福度は低い

方や私たちの日本、戦後のどん底から経済成長をしてきましたが、
幸福度は下がっています。

国連の報告書によると日本の幸福度は、53位にランクイン、昨年の46位からさらに順位を7つ下げています。

また、先進国が加盟するOECD(経済強力開発機構)の調査によると、

OECD24カ国での日本の貧困率は、世界5位。

この貧困率は、
全国民の平均所得の50%以下の所得の家計の割合をだしているものです。

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日本が、先進国で貧困国の上位にいると知り、ちょっとショックです。

日本の場合、
大企業や富裕層をもうけさせれば、その恩恵が一般庶民まで降りてくる
という政策ですが、ぜんぜんうまくいってませんね。

また、国の社会保証もとても低いですね。

消費税を10%にするのにも、抵抗する国ですから、
デンマークや北欧のような高福祉高負担型の社会は難しいでしょうね。

日本でも、所得も社会保障も上げて幸福になる方法は
ないのでしょうか?

しばらく、考えていきたいと思います。

まずは、日本の現実を知ることが幸福度を上げる第一歩になると思います。

日本は、幸福度が低く、貧困国だったんだ!

■デンマークでは、国家予算の75%が教育や福祉に使われている

デンマークの国家予算の財源は国民が納める税金です。
デンマークでは、女性の実に8割近くが働いていて、
その税金が、国家予算を増やしています。

女性が働くとなると、子供や年寄り、障害者などがいる家庭では、
そのケアができないと働けないわけですが、
デンマークでは、保育園・幼稚園・障害者施設・高齢者施設が充実していて、
さらにそこで働く女性も必要とされるので、好循環になっています。

引用

日本でも、
「一億総活躍社会」のスローガンで、国民一人ひとりが輝ける、一億総活躍社会を実現しましょう。 若者も、高齢者も、女性も 、男性も、障害のある方も、いちど失敗を経験した方も、 一人ひとりが家庭や地域や 職場で自分の力を発揮し、 生きがいをもてる社会の実現をめざします。

引用終わり

スローガンはとても立派なんだけど・・
でも、どうやって実現させるの?

昨年、国勢調査を開始してから初めて日本の人口が減少しました。
前回からの5年間で約94万人の減少です。
これからはどんどん人口が減るので、労働人口も減り、税収もどんどん減ると思います。

内閣府の労働人口予測があります。

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女性・高齢者の労働参加が進んで、出生率も回復したとしても
労働人口は大幅に減っていきます。

一億総括活躍社会のためには、社会保障を充実させて
そのためにお金がかかります。

だけど、その税収は増えない。

では、増税をしようとすれば、
日本国民はできるだけ、税金は払いたくないので抵抗します。

社会保障は進まず、貧困率が上昇、
幸福度はどんどん下がるしかないのでしょうか?

増税に抵抗するのは、日本の場合、
政治家や行政を信用していないためです。

確かに、日本の政治は、信用ならないことばかりです。

デンマークの投票率は90%だそうです。
これは、デンマーク国民が、自分たちの生活を保障してくれる議員を
しっかり選ぼうとしている現れです。

日本の場合、政治に対する興味が薄いし、
あきらめているのか、投票率がとても低いですね。

まず、日本の幸福度を上げるためには、
特に弱者・貧困層の味方になり、
お金より命のことを考えて
有言実行してくれる議員を
しっかり見定めて投票することだと思います。

■デンマークでは、高校進学率が45%

現在日本では、高校進学率は約99%なので、

「え、どうして」って疑問に思いますよね。

これは、デンマーク人より日本人が頭がよくて優秀だということではないのです。

日本が高学歴になったのは、昔の親の世代が、学歴がなくて苦労した経験から
子供には学歴をつけさせようと思ったことから始まったと思います。

でも、現在学歴があってもワーキングプアの人が増えている現状からみても
この学歴さえあればという考えは変わってきていいように思います。

デンマークでは、高校進学45%の他は、
職業別専門学校50%です。

日本の小中学校にあたるデンマークの義務教育中は
基本的なこと以外は好きなことを勉強させてもらえます。

また、

在学中に職業指導の実習があるので、
早いうちから、自分の適性と職業を選ぶことができます。

それなので、日本と違って、勉強したい人は、高校進学
専門職で働きたい人は、その専門学校へ進学するわけです。

日本の場合、とりあえず進学して、それから職業を考えるわけですから、
あまり勉強したくない人にとっては、受験勉強もあり、苦痛でしかないです。

しかも、学校だけでは足りず、塾にもいかなくては進学できない。

日本の義務教育の勉強も一律なので、興味のない勉強もしなくてはならず、
これもたいへんな苦痛です。

登校拒否にもなります。

日本の場合、横並び主義ある程度同じようなレベルの人間を
育てようとしている教育なので、
個性を無視したクローン人間を作るような教育ですね。

一方、社会に出ると個性や独自性が大事のような
矛盾したことをいうわけです。

今の日本の教育は、個性や独自性をなくすような教育で、
これは、社会のニーズと矛盾している方法です。

個性を伸ばすため教育は、優秀な教員を育てたり、教室の人数を減らして
個々によく目が届くようにしたり、お金がかかるわけですが、
日本の場合、いかに教育にお金をかえていないか
というのが、次の統計でもわかります。

先進国が加盟するOECDで、各国のGDP(国内総生産)に対する
教育機関への国の支出の割合と個人負担です。

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残念ながら 日本は、諸外国と比べると
「国が学校教育のために使うお金」は少なく、
「保護者などが子どもの教育のために使うお金」が多いという国です。

さらに昨今では、社会にでても、
多額の奨学金の借金の返済で貧乏になっている若者が急増しているという異常事態。

日本では、大学をでても、稼げない、逆に貧乏になることもあるような時代になり、

学歴よりも、
個性や実力を伸ばせるような職種を早いうちから考えて
その技能を高めた方がムダなお金や時間を使わず、
よほどよい人生が送れるのではないかと思います。

■デンマークでは職場を離れると肩書きがない

デンマークでは、一歩職場を離れると、
社長さんでも、先生でも肩書きは関係なくなり、
〇〇社長、〇〇先生とは呼ばず、
お互いファーストネームで呼び合うそうです。

日本の感覚だと、「え~」という感じですよね。
社長はどこに行っても社長だし、
先生はどこに行っても先生と呼びかけますよね。

デンマークでは相手を尊敬していないわけではなく、
肩書きはあくまで肩書きで、人間としては平等。

職場を離れたら同じ目線、立場と言う考えが普通にできているのでしょうね。

考えてみるとその肩書きがついてまわっているのが
差別や格差の思考を生んでいるかもと、考えさせられました。

上の者は、肩書きによってプライドがうまれたり、優越感をもったり、
逆に下のものは、格差や劣等感を感じます。

そもそも、肩書きで上とか下とか格差や差別がうまれます。

日本では、肩書きや立場にしがみついている傾向が大きいし、
まわりからも、肩書きや立場で見てしまいがちです。

でも、デンマークのように、

一歩職場を離れたら肩書きをはずして、
人間どうしのつきあい方をするということは、
格差や差別をなくすために必要なことだと思います。

話は変わりますが、ここで問題です。

ピザを3人で平等に分けてくださいと言ったら、
次のように3等分で分けますよね。

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では、次のような分け方は変ですよね。

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でも、理由があります。

Aさんは、一番お腹が空いていて
Cさんは、あまりお腹が空いていないので、そうなりました。

これが、デンマークの平等の考え方です。
しかも、いちばん大きいAさんが、よけいお金を払うわけでもありません。

ピザの例は、社会保障のことでも同じです。
同じ税金を払っても、支援を必要とする人ほど、保障が大きくなる
ということです。
(もちろん、収入が多ければ、納税額は増えますが)

日本だと、みんなで税金を出し合い
必要な人に分配するということでできにくい国です。

なぜかというと、日本では
「自分は、困っていないから税金は出したくない。」
「出した分はもらわなくては損だ。」
というような考えがあるからだと思います。

でも、

自分だけよければいいという考えでは、
なかなか国は良くならないと思います。

国が良くならないと、
自分の幸福度もなかなか上がらないのではないかと思います。

デンマーク人の平等の考え方見習いたいものですね。




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