腕を振らない方が速く走れる理由を解説!

からだの使い方
By: Dave Haygarth

両脇の下にA4ぐらいの紙をはさんで、
それを落とさないようにして
走ってみたことありますか?

そんな変わったことする人いないですよね。
何のためにそんなことするの?
もし、やったことある人がいたら
ぜひ、連絡してください・・・

まあ、そんな人はいないと思いますが、
そんなに全速力で走らなくてもいいんですが、
やってみると、びっくりしますよ。

まず、腕が振れません。
紙をはさんでいるので、当たり前ですが・・
驚くのは、腕を振って走るより
あまり疲れず、早く走れる気がします。
いや、実際そうです。

走るときに腕を振るのは、当たり前と思っていますよね。
では、何のために?
腕を振った方が、足が速く出るからでしょうか?
腕を振らないと、足が出るのは遅いですか?

実は、

腕を振ることは、早く走ることにあまり役に立っていません。
むしろ、マイナス面が大きいんです。

1.腕は日頃あまり意識しませんが、重さがあるんです。
  体重50㎏だと、片腕約3㎏ぐらい、
  2リットルのペットボトル(2㎏)より重いんです。
  片方3㎏ずつのものを振るんですから、
  それだけでも疲れますよね。

2.腕を振ると、後ろに触れたときに、
  からだには後ろ向きのベクトルがかかるので、
  前に進む力をじゃまするので、その分遅くなります。

3.腕を振ると、上体が捻れ、内蔵も捻れるので、
  カラダが歪み、血行が悪くなります。
  また、呼吸もしにくくなります。

腕を振らないと、以上のようなことが起こりにくいので、
腕を振ったときに比べると、疲れにくく、早く走れるのです。

 

腕を振った方が早く走れると思ってる、あなた、
両肘を軽くからだにつけて、(紙ははさまなくてもいいです。)
腕を振らないで走ってみてください。

違いがわかりますか。

ちょっと慣れてきたら、
上体をやや前傾させて、
体幹から走るようにしてみてください。
より、疲れにくく、早く走れると思います。

腕は、走る振動で揺れる分は、OKです。

あのシドニーオリンピックの女子マラソンで優勝した
高橋尚子さんの走りは、両脇を締めて、
肘から先が左右に揺れる走りでした。
腕は振らず、結果的に左右に揺れていた走りです。

なお、
ウサイン・ボルトの短距離の走りは
腕を振っているように見えますが、
実は振るよりも、振り下ろす力、腕の重みを利用して、
地面からの反発力を利用して走っているのです。

わたしは、走るのは疲れるので、とても嫌だったんですが、
腕を振らないで、体幹から走る走り方にして、
さほど、走るのが苦痛でなくなりました。
学生のときは、2、3㎞で根を上げていましたが、
今は、20㎞くらいは走れるようになりました。

学生のころに、腕を振らない走りを知っていれば
マラソン選手になれたか・・(なれなかったでしょうが)
持久走の時の苦痛から、かなり解放されていたのでは
と悔やまれます。

腕を振らない走り、
ぜひ、試してみてください。

からだの使い方
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