風邪やインフルエンザのシーズンです。
昨日までは何でもなかったのに、今朝起きたら微熱があり、ゾクゾクを寒気がある。
そんな時は、解熱剤を飲んだ方がいいのか、葛根湯などの漢方を服用した方がいいのか
迷いますね。その判断根拠です。
1.発熱や寒気はどうして起きるか?
発熱は、からだの防御反応です。
ウイルスが熱を上げているわけではないんです。
発熱することで、体温をあげて免疫機能を高めているわけです。
免疫機能を上げることで、風邪のウイルスの増殖や活動力を弱めようとする反応です。
寒気も、もっとからだを温めて欲しいというからだの反応。
寒気でからだを温めることで、免疫機能を高めることに協力するわけです。
また、鼻水や咳も、ウイルスをからだの外に追い出そうとするからだの反応です。
2.発熱や悪寒に、どう対応したらいいか?
つまり、からだの反応に協力した方が、風邪の治りが良くなるということ。
解熱剤は、熱を下げ、鼻水や咳を押さえ込もうとしますので、
症状は一時的に楽になるかもしれませんが、ウイルスに対する
免疫機能が低下するので風邪がかえって長引く可能性があります。
一方、葛根湯などの漢方は、からだの反応に協力します。
発熱や発汗をさせて、からだの免疫力を高めることでウイルスを撃退しようとするので、風邪の治りが良くなります。
つまり、朝起きて、発熱や寒気があった場合は、解熱剤ではなくて、漢方薬等で
からだを温めることで、免疫機能を高めた方がいいということですね。
わたしも風邪っぽいときは、漢方だけでなく、使い捨てカイロをべたべたと
からだに貼り、厚着をして、水分を多くとるようにして、動けるようだったら動いて
体温を上げます。
そうした方が、治りが早いです。
3.注意点
寒気が1週間以上も続くような場合は、肺炎や悪性疾患の可能性もありますので、
すみやかに、病院を受診してください。
また、咳や痰がなくて、いきなり38℃以上の発熱は、インフルエンザの可能性があるので、これもすみやかに病院を受診してください。
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