62歳のおばさん。
見た目はとても元気そう。
でも、肺ガン治療中で、私たちの診療所を訪れました。
聞くところによると、
2年前に、ひどい咳き込みが続いて、あちこち病院にかかったそうです。
よく原因がわからなくて、とりあえず咳止めを飲んでました。
自分では、喘息ではと思っていたようです。
でも、なかなか咳が治まらず、
1カ月後くらいから、こんどは首が腫れてきたそうです。
これはおかしいと思って、大学病院で検査したら、
右の肺に、10㎝くらいのカゲが見つかりました。
すでに、「肺ガンのⅢb~Ⅳ期」との診断で、
大へんショックを受けられました。
もう手術はできない。
抗ガン剤の効果もあまり期待できないとのことで、
ジオトリフという分子標的薬を勧められました。
(これは、飲み薬です。)
分子標的薬というのは、抗ガン剤と違って、ガンだけを狙い撃ちにする薬なので、
「副作用も抗ガン剤よりでにくい」と言われています。
出典:さきたクリニックHP
でも、分子標的薬でも副作用が全然でないわけではなくて、
やっぱりでます。
分子標的薬でも
このジオトリフの副作用はかなりたいへんだったようで、
このおばさんには、
●ひどい下痢
●ひどい口内炎
●手指の先端からものすごい腫れ
●手の爪がとても変形
などのことがあって、とてもつらかったそうです。
ジオトリフの効果が出る前に、副作用で続けられなくなる人も少なくないそうです。
でもこのおばさんは、副作用を軽減できて、
1年7カ月ジオトリフと続けることができました。
肺ガンには、ジオトリフは劇的に効いて、
1ヶ月半ぐらいでガンは縮小して、咳も止まったとのことでした。
このおばさんの
ジオトリフの副作用を軽減出来た方法ですが、
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それは、からだを良く温める方法を色々行ったということでした。
〇お灸
〇遠赤マット
〇三井式温熱器
〇カーボン灯による光線療法
(→光線療法については、別記事を参照してください)
◎からだを良く温め、血行を良くしてあげれば、細胞の新陳代謝が活発になっ
て、分子標的薬でダメージを受けた細胞も、回復がよくなります。
そうすれば、副作用の症状も軽減できるわけです。
◎抗ガン剤や分子標的薬の副作用で困っていらっしゃる方、
ぜひ、これらのからだを温める療法を併用されると副作用の症状軽減に
役立つと思います。
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