新年早々宇宙ロマンにあふれる話題。世界初、月の裏側に中国の無人探査機が着陸成功とのニュース。とはいえ、宇宙開発でもアメリカと中国の争いが激しくなりそう。
その前に気になったのは中国探査機の名前「嫦娥」、それと通信衛星の名前「鵲橋」。
難しい漢字だけど、意味があるんだろうと、興味がわきます。
1. 嫦娥とは
漢字からすると、常にそのへんにいるメスの蛾かなって思っちゃいます。
蛾が月まで飛んでいった? ではなくて、
実は
嫦娥とは中国の古代の伝説上の人物で、月に住む女神(天女)のことらしい。
「嫦娥」は“永遠の美女”という意味で、常は恒と同じ“永久不変”の意味。
そこで嫦娥は姮娥(こうが)とも表されるみたいです。
でも中国伝説によると、「嫦娥」の夫が中国の古代神話の女神(西王母)からもらった不死の薬を、盗んで飲んで月に逃げたという話。
それで永遠の美女になったのか?!
嫦娥というのは日本の『竹取物語』(かぐや姫)の原典にもなっているみたいですね。
嫦娥とは、やはり月にちなんだ名前だったんです。
2.鵲橋とは
次に「鵲橋」、うーん読めませんね。
中国の通信衛星では、「じゃっきょう」って読むみたいです。
他に、しゃくはし、かささぎばし、とも読むようです。
鵲は、かささぎというカラス科の鳥の名前。
中国では、めでたい事が起こる前に現れる動物とされています。
鵲橋は、中国の伝説で旧暦の7月7日の七夕の日に天の川上にできる橋の名前だそうです。
この橋は織姫と彦星が出会うためにできるので、鵲橋とは男女が良縁で結ばれる事を意味します。
う~んなるほど、通信衛星がなぜ「鵲橋」と名付けられたか、わかりました。
中国の無人探査機は、月の裏側に着陸ですよね。
そうすると、地球と月の裏側では直接通信できないわけです。
それを解決するために、この中国の通信衛星「鵲橋」が打ち上げられていたわけです。
つまり月の裏側と地球との通信を結ぶための橋渡しの役割になるわけです。
七夕にちなんだそういうな橋の名前を通信衛星に命名したとは、
なんともロマンチックでいいですね!
中国の月無人探査機「嫦娥」も通信衛星「鵲橋」も、私には好みのネーミングです。
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