日頃、当たり前のように飲んでいる炭酸飲料。成分表示を見ると、「ブドウ糖果糖液糖」って
だいたい書いてありますが、砂糖とはどう違うのでしょうか。また、砂糖に比べて危険性が
言われていますが、何が危険なのでしょうか。その解説をします。
ボトルの裏の成分表なんかは、まず気にしないですね。
でも、ちょっと見てみてください。
「ブドウ糖果糖液糖」って表示があります。
実は、このブドウ糖果糖液糖、長期に取り続けていると、
人のからだには大変危険な成分なので厳重注意が必要です。
今回はこのブドウ糖果糖液糖のことを説明します。
◎ブドウ糖果糖液糖とは
簡単に言うと、天然甘味料です。
原料はトウモロコシ。
「トウモロコシ原料で天然なんだから、からだにいいんじゃないの」
と思うのは大間違い。
その危険性を順に説明していきますね。
成分は、ブドウ糖と果糖の混合で
果糖の割合を50%以上にしたのが果糖ブドウ糖液糖。
なぜ50%以上にしたかというと、甘さの問題。
果糖は低温だと普通の砂糖よりも甘く感じるんですね。
だから清涼飲料水などにうってつけのわけです。
今や色んなのみもの、食品に使われています。
砂糖の重い甘みより、さわやかな甘みなので子供好み。
ジュースやコーヒーや様々なタレに甘みをつけるのに都合がいいです。
で、何が危険かというと次です。
2.ブドウ糖果糖液糖の危険性
ブドウ糖果糖液糖が危険なのは、血糖値を急激に上げることです。
砂糖も血糖値が上がりますが、
砂糖の場合、体内でブドウ糖と果糖に分解する工程があるので、
その分血糖値が上がるのに時間がかかります。
一方ブドウ糖果糖液糖は、すでにブドウ糖と果糖に分かれているので、
体内に入れた瞬間、ブドウ糖があっという間に吸収され
血糖値が急上昇します。
要は点滴といっしょです。
普通の点滴は、栄養分としてブドウ糖が入っていますが、
量としては、全体の5%ぐらいです。
ところがブドウ糖果糖液糖の場合
たとえば、500mlの飲料だとブドウ糖25g、果糖20g
角砂糖一個が3gくらいなので、角砂糖20個近く。
いや~おそろしい量です。
ブドウ糖果糖液糖の摂取で、血糖値が急上昇してインスリンが分泌され、
余った分が体脂肪として蓄えられます。
血糖値が急上昇すると活性酸素が増えることがわかってきましたので、
それで血管が痛められます。
果糖はほとんどは肝臓で代謝されるので血糖値は上がらないのですが、
中性脂肪として合成されてからだに蓄えられます。
さらに果糖は老化物質のAGEsをブドウ糖の10倍作るといわれてます。
ブドウ糖果糖液糖の摂取を続けていると
糖尿病
肥満
さまざまな成人病
を引き起こすことは、さまざまな研究で指摘され、問題になっています。
子供に、糖尿病や肥満が増えているのは、
このブドウ糖果糖液糖が大きな原因だと思います。
私の母親も、昨年夏、暑いので熱中症になると怖いので
ポカリスエットを毎日飲んでいたら、
目が見えなくなってきたと病院に行きました。
診断は糖尿病からの網膜症でした。
さすが母親も、ポカリスエットの糖分だと気付きました。
先日のTVで、血糖値の急上昇は、認知症を促進すると医師が話していました。
認知症にもなりたくないですよね。
3.ブドウ糖果糖液糖は色々な食品に入っている
このブドウ糖果糖液糖は、液体なので食品にも簡単に添加でき、
色々な食品に使われています。
炭酸飲料
スポーツドリンク
シリアル
缶コーヒー
ジャム
パン
アイスクリーム
ヨーグルト
ラムネ
キャンディ
グミ
ノンオイルドレッシング
ケチャップ
焼き肉のたれ、
鍋のスープの素、
納豆のタレ、
みりん風調味料・・
完全に避けることは不可能と思われます。
ブドウ糖果糖液糖が含まれる食品は、できるだけ量を摂りすぎないように
注意しましょう。
◎まとめ
ブドウ糖果糖液糖と砂糖の違いとその危険性ですが、ブドウ糖果糖液糖は砂糖に比べ
急激に血糖値を上げること、中性脂肪が増えることで、様々な成人病を引き起こす原因
になるのでからだには危険と思われます。
今や、身の回りのあらゆる飲み物、食べ物に入っているといっても
過言ではない「ブドウ糖果糖液糖」
完全に避けることは不可能だと思いますが、
その危険性を認識して、できるだけ摂りすぎないように工夫してみてください。
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