「歩き方で猫背になる?」 「歩き方で猫背を改善できる?」
って聞いたら、ホント? って思うかもしれません。
でも、それはホントです。
しかも、若々しさも保つことができます。
これは、絶対知っていて実行した方がいい方法です。
実際にからだで感じながら理解できるので、説明していきます。
1.まず、左右どちらでもいいので、肩を回してみてください。
その動き具合や軽さ、重さを覚えておいてください。
2.そのあと、いつもの歩き方で10~20m位歩いてみてください。
3.もう一度、さっき回した肩を回してみてください。
最初と比べてどうですか?
動きが良くなっていますか?
何か、肩の動きが悪くなったり、重くなったりしていませんか?
なぜでしょうか?
その説明の前に、もうひとつ実験です。
4.後ろ歩きを10~20mくらいしてみてください。
何かにぶつかったり、ひっかかったりしないように十分注意してくださいね。
5.もう一度、肩を回してみてください。
どうですか?
肩の動きが軽くなっていませんか?
え~どうしてでしょう。不思議ですね。
実は、歩き方と肩、そして猫背って、関係しているんです。
私も、そういう現象があることは体感していましたが、
どうしてなのか不思議でした。
最近、からだの構造や姿勢の研究を続けていて、ふっと気づきました。
では、謎解きです。
みなさんが歩く場合、
たいていの人は、足を先に前に出して、踵を着いて
そのあと、後ろ足でけってからだを前に動かしていると思います。
日本人の歩き方の場合、
足を着いたときには、たいてい後ろ足に重心が残っていますね。
そんなの当たり前と思っているかもしれません。
でも、それが肩の動きを悪くしたり、猫背につながります。
日本人は踵重心が多く、しかも骨盤が後ろに倒れている場合が多いので、
足から先に、踵で着地する歩き方をすると、
さらに骨盤が後傾します。
骨盤が後傾すると、肩が前の方に巻いてきます。
そうすると、肩関節の位置が悪くなるので、
肩を回したときに、肩の動きが悪くなったり、重くなったりします。
実験したように、足から先に歩く歩き方でちょっと歩いただけで、
肩の動きが悪くなったりしますので、
長年その歩き方をした場合は、どんどん猫背になってきたりします。
踵着地で歩くのは正しいと思っていたけど?
と思われるかもしれません。
実は、それは前提条件があります。
欧米人のように前重心で、骨盤が立っているような場合は、
踵着地でも大丈夫なんです。
なぜかというと、脚の長い欧米人は踵着地をしたあと、
すぐにその足に体重が乗って、
足と体がまっすぐになって「スッスッ」って歩けるからです。
欧米人の歩き方を見て、踵着地が正しい歩き方だと言われていると思いますが、
後ろ重心で骨盤が後傾している、脚の短い日本人の場合は、
足を伸ばして踵を着いて、
それからその足にからだの重心がかかるまで、時間がかかります。
その間に姿勢が悪くなってきます。
肩も前の方に巻いてきやすくなります。
若いときに筋力があるうちは、まだいいのですが、
加齢とともに、筋力が低下すると、どんどん猫背になりやすくなります。
では、後ろ歩きは、肩回しが軽くなったのはなぜでしょう。
後ろ歩きの場合、
後ろに伸ばして着いた脚に、すぐに上半身が乗っかって
からだが一本の棒のようになり、
まっすぐのいい姿勢になりますよね。
肩が巻き込んだり、猫背になったりしませんよね。
そうすると、肩関節もいいポジションになるので、
肩回しもスムーズになるわけです。
じゃーどうやって歩いたらいいの?
つまり、後ろ歩きのようなことを
前向きの歩きのときに行えばいいわけです。
ここからが、大事なところ。
◎着地した前脚に、すぐに上体が乗ってまっすぐになればいいわけです。
◎あるいは、踏み出す足と上体が一緒に前に出ればいいわけです。
別の記事でも書きましたが、
歩くときは、足が先で歩かないで、
腰から先に歩いて足はあとでついてくる感じで歩くと、
背筋がまっすぐになり、
猫背にならない、
猫背を改善する歩き方になります。
背筋を伸ばして歩くことは、
外見からも若々しく見られます。
背筋を伸ばして歩くことは、
全身の血行も良くなりますので、
健康にもいいです。
この歩き方をして、10~20mほど歩いて、肩を回してみてください。
油を刺したように、肩の動きが楽になってませんか?
いまからぜひ、この猫背にならない、猫背を改善する歩き方を
マスターしてみてください。
歩くのも楽になるし、若々しくなるし、健康になるし、絶対オススメです。
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