最近増えている大人の発達障害、その特徴や原因

病気の予防や治療
By: MIKI Yoshihito

最近、大人の発達障害については、
新聞やテレビなどのマスコミでも取り上げられ、
一般の人にもやっと認識されるようになりました。

しかし、まだまだ発達障害について
理解するのは、難しく、
専門の医療関係者も少なくて、
なかなか対応が難しいと思います。

私の家族にコミュニケーション障害の青年がいて、
いろいろ調べていったら
発達障害があることがわかり、
それから発達障害の知識を深めました。

また、発達障害をもっている医師との面談を
定期的に行うことで、
発達障害当事者であり、専門家でもあるので、
発達障害のついての認識を深めました。

発達障害に気づかないで
学校や職場で生きにくさを感じている方は
少なくないと思います。

発達障害の特性は、乳幼児期から現れますが、
知的障害がなかったり、
症状が強く出ていない場合は、
性格や個性では、と思ってしまいます。

しかし、高校、大学、社会人と成長するに従って、
まわりとうまく人間関係ができなくなり、
つらくなってきます。
発達障害から二次障害のうつ病を発症することもあります。

できるだけ早めに発達障害に気づいてあげて、
それに合わせた対応をしてあげないと、
当事者もまわりの人間も
たいへん不幸だと思います。

 

◆発達障害の原因は何か?

かつて発達障害は「親の愛情不足」がその原因と
いわれていました。

発達障害のお子さんをお持ちの親御さんは、
妊娠中に胎児に与えた悪影響かしら、
育て方、しつけが悪かったのかしらなどと
悩まれる方がいるかもしれません。

しかし、現在では研究が進み、
遺伝子の要因が強く、
先天的であることはほぼ確かです。

心の問題ではなくて、
脳の機能の問題です。

脳の機能の発達アンバランス
脳のネットワーク機能の発達の未熟さです。

 

◆発達障害者の脳機能の発達のしかた

(林寧哲氏の、「発達障害」の書籍を参考)

脳の様々な機能は、
(思考・感情・感覚・言語・運動指令・区間認識など)
成長とともに発達し、それとともに相互にネットワークが
作られていきます。

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定型発達の場合は、それらがバランス良く行われます。

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ところが、
発達障害の場合は、
脳の各機能の発達の優劣があり
ネットワークの発達も優劣があり、
脳の働きのバランスがよくないです。

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たとえば、人と会話する場合では、
ふつうは、会話以外の色々なことを考えながら話ますが、

会話を真に受けた対応しかできなく、
その会話に関係する他のことを考えられません。

そのために、
「その場の空気を読めない」
「ことばの裏の意味を理解できない」
「冗談がわからない」
「相手の気持ちを理解できない」
「先のことが予測できない」
「自分の興味あること以外関心を示さない」
などのことがおきます。
反面、

ネットワークが強すぎるところがあり、

「異常なこだわりがある」
「一つのことに熱中しすぎる」
「聴覚や視覚の感覚が過敏すぎる」
等の特性があります。

まずは、

発達障害者については、
脳機能の定型的でない発達があり、
そのために、おきている特性であると
認識してあげることが、大切だと思います。

基本的に、今の医学では、この特性は良くなりません。
でも、がっかりすることはありません。

その特性を生かせるようにサポートしたり、
環境を用意してあげればいいんです。

人並み以上に優れた機能面を伸ばせれば、
本人もまわりの人間も幸せになれるし、
ものすごい才能を発揮できる可能性もあると思います。

 

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