春になって暖かくなって、春霞で「ああ春だな~」とのんきにしてたら、中国大陸の方から飛んでくる、黄砂(こうさ)が原因の場合があります。
黄砂は、車が汚れる、干した布団や洗濯物が汚れる、といった被害がありますし、アレルギーなどの健康被害もあるので、気になりますよね。
今年の黄砂はいつごろからいつごろまでか、ピークいつごろか?またPM2.5との違いや関係は?アレルギー等の健康被害やその対策はどうするのか、まとめました。
目次
★黄砂の時期とピークは
まず気になる、
今年の黄砂はいつごろからいつごろまであるのか、またそのピークです。
気象庁の1981年~-2010年の黄砂観測日数の月別平年値の統計があります。
気象庁黄砂観測日数表を編集してグラフにしました。
これを見ると、7・8・9月には黄砂は観測されたことはないですね。
黄砂の時期は、ほぼ2月から5月です。
4月がピークです。
黄砂が増えると検索も増えるのでは
と思って、昨年の黄砂の検索をグーグルトレンドで見てみました。
やはり、2月から5月が検索が増えています。
検索は4月と5月にピークがあります。
★なぜ、黄砂は2月から5月が多いか
黄砂は、中国奥地のゴビ砂漠・タクラマカン砂漠で巻き上げられた微細な砂粒が、
偏西風に乗って日本にやってくるものです。
どうして春に多いかというと・・・
冬は大陸奥地に雪が積もっていたり、
砂を巻き上げるような強い風が吹かないため。
夏は植物が生い茂って、砂の部分が減るためです。
春は、日差しが強まって、地面が温められて
大陸奥地で低気圧が発生して黄砂を巻き上げられ
それが偏西風に乗って日本にやってくくるからです
★春の時期は毎日のように黄砂が来るのか?
春は、毎日のように黄砂が来るのか心配です。
これも気象庁の統計があるので、
2011年から2019年、年間何日黄砂来襲の日があったかグラフにしました。
すると・・
2017年は、年間3日と極端に少ないですが、
他の年、年間10回から18回ぐらい、来ています。
なので、2020年も少なくても10回くらいは来るのではないかと思います。
ちなみに、気象庁が1967年から統計を取り始めて、
一番多かった年は2002年の47回です。
統計を見る前は、黄砂ってもっと頻繁に来ているものと思っていましたが、
意外と数えるくらいだったんですね。
でも、いろいろ被害があるから困ります。
★日本で黄砂が多い地域は?
黄砂は、日本から太平洋を越えて、北アメリカまで届くこともあります。
日本で黄砂が多いところは、地理的に中国に近い
西日本と日本海側に多いです。
福岡、大阪などがよくニュースになりますよね。
でも、東京や太平洋側でも降ります。
これも、グーグルトレンドを、東京・大阪・福岡で比較すると面白いです。
東京 2018年 黄砂 グーグルトレンド
大阪 2018年 黄砂 グーグルトレンド
福岡 2018年 黄砂 グーグルトレンド
やはり、東京より、大阪や福岡の方が検索が多いですね。
★黄砂が多くなる天気と大丈夫な天気
黄砂が多くなりがちな天気があるので、知っておくといいです。
それは、「雨の直後、のどかな晴れの日(気温が上がる場合)」
そんな日は、洗濯日より、洗車日より、ふとんも干したくなりますが、
要注意です!
この時期の雨は大陸の低気圧が原因。
低気圧は砂を舞上げますので、
巻き上がった黄砂が偏西風にのって、
日本に届き、雨とセットで落ちてきます。
そのあと晴れても数日は黄砂が混じっています。
なので、雨直後の晴れて気温が上がるような日は、
洗車してもすぐ汚れたり、
洗濯物も晴れてても汚れたりするので注意です。
逆に大丈夫なのは、
「雨が降ったあと晴れるけれど、寒くなる天気」
この場合は、冷たい空気がシベリアの方から吹いてくるので、
黄砂の場所とは違うので、黄砂はきません。
寒いけど、日本付近はすっきり晴れます。
こういうときに、洗車、洗濯がいいです。
でも、ちょっと寒いかも・・
気象庁で、黄砂予想図を出していますので、それを参考に
洗車や洗濯などを考えてもいいですね。
★黄砂とPM2.5の違い
黄砂はゴビ砂漠やタクラマカン砂漠で巻き上げられた微細な砂粒ですが、
でもPM2.5は大気汚染物質など人工的なものです。
季節に関係ないですが、
冬から春にかけて量が多い傾向があります。
やはり、偏西風にのって大陸からやってくるので、
春は黄砂と一緒にやってきます。
PM2.5の情報は、環境省のそらまめ君でチェックできます。
★黄砂の健康被害
環境省から「黄砂とその健康影響」という小冊子がでています。
それによると、黄砂での健康被害は次のようなものが報告されています。
(1)アレルギー症状
アレルギーで、目のかゆみ、結膜炎、鼻水やくしゃみなどを引き起こします。
花粉症があると、ダブル攻撃ですね。
(2)呼吸器疾患
気管支喘息や気管支炎、肺炎などの呼吸器疾患の悪化。
これも呼吸器疾患がある人は、困ります。
(3)循環器疾患
これはメカニズムがよくわかってないようですが、
黄砂の飛来により心筋梗塞による入院や発症が増えた報告があります。
黄砂は、健康被害もあるので、侮れないです。
では、どういう対策をとるかです。
黄砂は花粉の10分の1程の非常に小さな粒子なので、
普通の花粉症用マスクでは防げません。
★黄砂に対する対応
気象庁の黄砂予報をチェックする
黄砂が来そうな日は
・できれば外出を控える。
・窓を開けないで空気清浄機をつける。
・外出時は、マスク、できればPM2.5用マスクを着用。
・スポーツなど息をたくさん吸い込む活動は控える。
特に3~5月は、黄砂が来やすいので注意してください。
★黄砂対策用グッズ
黄砂が来るのに、外出は控えられない、スポーツもするような方、
黄砂対策グッズを見つけましたので、参考にしてください。
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