コレステロールと食事は無関係、コレステロールが高い方が長生きできる?

病気の予防や治療
By: brownpau

1.コレステロールと食事は無関係です

 

コレステロール値が高いと、
卵や肉などのコレステロールが高い食品を
控えなければならないと思い込まされていますが・・・・

 

これはうそです。

 

平成15年、厚労省も、
「コレステロールと食事制限との科学的相関関係が認められない」
と、高コレステロールの食品の摂取基準を削除しました。

 

そもそも、
コレステロールは肝臓で合成されるので、
食事からのコレステロールが
そのまま反映されるわけではないのです。

 

からだに必要なコレステロール量が
一定になるように、コントロールされているわけです。

 

食事で取り過ぎれば、合成が抑制され、
余分なコレステロールは胆汁酸で排出されます。

 

でも、「悪玉コレステロールが作られ過ぎるのは問題では?」
と思う方に説明します。

 

2.悪玉コレステロールと呼んでいるのは日本だけ

 

LDLコレステロールが、からだ中にコレステロールを運び、
HDLコレステロールが、余ったコレステロールを回収します。

 

HDLは余分なコレステロールを運ぶので善玉と言われ、

LDL値が高いと、コレステロールがからだに増えて、
動脈硬化を引き起こすので、悪玉と言われています。

 

でも・・

 

悪玉と呼んでいるのは、日本だけなんです。

 

コレステロールは、脂質の一種で
細胞膜や神経細胞、ホルモンの原料などになる
大切な物質です。

 

LDLが低いと、この大事がコレステロールが
からだ中に、回りません。

 

 

日本でも、LDLや中性脂肪が高い方が長生きする
という調査結果がでています。

 

 

日本はLDLの異常の基準は120mm/dl以上ですが、
アメリカでは、190mm以上と、ずいぶん差があります。

 

以前は、アメリカでも
LDLや中性脂肪を下げることを推進したようですが、

LDLや中性脂肪を下げても、脳卒中や心疾患の予防や治療に役立たない

と研究結果が相次いで、基準が見直されました。

 

 

つまり、
LDLや中性脂肪が高いだけで、
動脈硬化が進行するわけではないのです。

 

3.動脈硬化はLDLが酸化した結果おこる

 

LDLコレステロールは、悪玉ではありません。

 

では、何が問題かというと、LDLの酸化です。

 

LDLコレステロールが酸化すると、
これはからだに有害なので、
白血球のなかまのマクロファージが
これを食べます。

 

酸化LDLを食べたマクロファージの死骸が
血管を硬くしたり、狭くして
動脈硬化が進むのです。

 

4.LDLを酸化させる主因は糖質

 

LDLが酸化する原因は、ストレスや炎症などがありますが、
一番注意が必要なのが、糖質です。

 

糖質とは、血糖値を上げる食品で、
甘い物だけでなく、ごはんやパン、麺類などの炭水化物です。

 

よけいな糖分がLDLコレステロールにくっついて
酸化させます。

 

糖尿病の人は、要注意です。
糖尿病でなくても、
食後ものすごく血糖値が上がる人がいますので、
そういう人も注意です。

 

先日NHKスペシャルで放送していた
「血糖値スパイク」という症状ですが、
これは、通常の検診ではわからないのでやっかいです。

 

とにかく糖質を摂り過ぎないことですね。

 

◎まとめ

 LDLコレステロールが高いと言われても、
 過剰反応することはありません。
 コレステロールは高い方が、
 死亡率は低く、ガンや感染症にもかかりにくいです。
 コレステロールの心配よりも
 肉や魚などのタンパク質をよく摂って、
 糖分や炭水化物を控えて、
 適度に運動することで、
 動脈硬化の予防や進行を押さえられますよ。

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