ストレッチが逆効果になる理由と対応方法!

からだの使い方

筋肉を伸ばすおなじみのストレッチ。
筋肉を伸ばして柔らかくしたいと思ってやっていると思いますが、
実は、従来のストレッチの方法では、逆に筋肉が硬くなって
逆効果のことがあります。

従来のストレッチで筋肉が硬くなる理由と、
効果的なストレッチのやり方を説明します。

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1.従来のストレッチの問題点

(1)静的ストレッチ

一般的ストレッチは、伸ばしたい筋肉のみに集中して、その筋肉を引き伸ばして
しばらく止めておく静的ストレッチですね。

しかし、このストレッチには問題点があります。それは、
 

筋肉は伸ばされすぎると、
切れないように「伸張反射」という防御機能が働き、
逆に縮んで硬くなります。

例えば、
走る前によくやるアキレス腱伸ばしのストレッチがありますよね。

あれは、かえってアキレス腱(ふくらはぎ付近)が硬くなり
下手をすると腱断裂や筋断裂の可能性があります。

また、痛いのを我慢してして行うストレッチももってのほかで、
痛いのは、その人にとってその筋肉の伸張限界値で
それ以上は、筋肉の損傷を引き起こす可能性があるので
やめておいたほうがいいでしょう。

伸張反射がおきないように、
ゆっくり静かにストレッチする方法もありますが、

逆に筋肉の特質である収縮運動ができにくくなり、
力の入りにくい筋肉になってしまうので、これも逆効果です。

(2)指圧・マッサージ

指圧・マッサージは、硬くなっている筋肉を柔らかくしようとしますが、
これも、筋肉を伸ばしてゆるめているので、筋肉のストレッチと考えられます

これは適度に行う分には効果がでるでしょうが、
やりすぎると、筋繊維を損傷し、
かえって筋肉を痛めたり、硬くする可能性があります。

マッサージ後の揉み返しと呼ばれるものは、
かえって筋肉を痛めたことで起こっていることがあります。

2.従来のストレッチでからだが硬くなる実験

からだの柔軟性を増そうとして行われるストレッチですが、
「ストレッチでかえってからだが硬くなる」としたら、びっくりしますよね。

でも、実際にそういう現象がおきます。

(1)体感実験その1 腕のストレッチ

・体の前で腕をクロスさせて肩や上腕を伸ばすストレッチ
をやってみてください。
・そのあとに、腕を回してみてください。
・ストレッチ前より、腕や肩が重く回しにくくなっていませんか?
・筋肉が硬くなっている証拠です

(2)体感実験その2 アキレス腱のストレッチ


・アキレス腱伸ばしを行う。
・そのあとに、歩いてみると足が重く感じませんか?
・ふくらはぎや太ももの筋肉が硬くなっている証拠です。

体感実験その3 膝裏のストレッチ

・膝裏(ハムストリング)のストレッチを行う。
・そのあとに、歩いてみると足が重く感じませんか?

一生懸命、筋肉や腱を伸ばしても、実は逆にからだが重くなったり、
動かしにくくなったり、硬くなったりするのが実感できたと思います。

では、なぜそういう現象が起きるのでしょうか?

3.従来のストレッチでからだ全体も硬くなる理由

手や足のストレッチをすると、その部位の筋肉も逆に収縮したり、
伸びすぎて力が出なくなったりします。

さらに、からだ全体の筋肉は、筋膜という膜で全体がつながっていますから、
手足という、からだにとっての末端部を部分的に引き延ばすと、
対角にある部位が縮んで筋膜が歪み、からだ全体の筋肉のバランスが崩れてしまいます。

従って、手や足は無理にストレッチをするべきではないと思います。
そのかわり、体幹部の筋肉のストレッチであれば、
からだ全体の筋肉のバランスは崩れにくく効果的です。

4.ストレッチのかわりのものは

従来のストレッチをすると、逆に筋肉が硬くなり、
からだ全体も重くなって動かしにくくなります。

運動のパフォーマンスも落ちてしまいますし、
ケガもしやすくなります。

なので、従来のストレッチはやらない方がいいということになります。

そのかわりですが、

からだを温める、筋肉を温めるというのは、筋肉が柔らかくなって、
動かしやすくなります。

運動の前の軽くジョギング、体操などがいいと思います。

くれぐれも、筋肉をムリに伸ばさないように注意して下さい。

からだの使い方
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