私たちの診療所には、ガンの患者さんも多く受診されます。
病院のガン治療の限界を感じて、
私たちの自然療法を試してみたい、
できれば治したいという希望をいだかれて受診されます。
残念なことに、末期がんで余命宣告されて来られる方も少なくありません。
「余命3カ月と言われました。」
と、憔悴しきって受診される方もいます。
余命3カ月と言われると、
「あと3カ月くらいしか生きられない」
と多くの人は受け取り、
3カ月、死へのカウントダウンでおびえる日々で
つらすぎます。
でも、余命3カ月の意味は、そういうことではありません。
1.余命の本当の意味
余命3カ月と言われたら、
これは平均値でもありません。
「生存期間中央値」です。
生存期間中央値とは、
その集団の50%の患者さんが亡くなるまでの期間です。
胃がんや肺ガンの末期で、
100人の患者さんがいたら、
50人目の人が亡くなるまでの生存期間が
余命です。
残り50人は、徐々には亡くっていくかもしれませんが、
半年、1年、それ以上生きる方もいるということです。
余命3カ月と言われて、
あと3カ月しか生きられないと思い込ませて
ガックリしてしまうと、
希望も無くし、免疫力も低下してしまいますよね。
病気の進行も早くなったりするんではないでしょうか。
助からないないにしても
余命の正しい意味を伝えて、
もう少し希望をもたせてあげれば、
免疫力もアップするかもしれません。
進行も少しは抑えられるかもしれません。
2.余命3カ月の肺ガンが10年もっている例
私たちの診療所を受診された方です。
当時69歳の男性。
検診で肺ガン(腺ガン)が見つかったときは、
すでにリンパ節や十二指腸に転移があり、
ステージⅣでした。
余命3カ月と。
この方は、診断時特に症状はなくて元気だったことと
性格がたいへん前向きなこともあり、
余命宣告にもめげることなく、
治すことに積極的でした。
「私たちの自然療法でも治すことは難しいのですが、
病院の治療と併用することで、
進行が抑えられたり、
抗ガン剤の副作用が軽減している例も多いです。」
との話をして、
余命宣告されても長生きしている例はあります
と元気づけてあげました。
病院の方では
抗ガン剤治療と放射線治療が始まりました。
自宅では、私たちの自然療法を始めてもらいました。
そうしたところ、
抗ガン剤や放射線の副作用も少なく、
何と半年後の検査では、病巣はすべて消失していました。
これには、担当医も驚いていたようで、
なぜなら、
そんなに、抗ガン剤や放射線の効果がでるわけはないと思っていたようです。
発病後、現在10年経ちますが、元気にしています。
全がん協加盟施設の生存率共同調査によると、
肺ガンステージⅣは
手術なしの場合の、1792例の患者で、
1年生存確率 33.3%
5年生存確率 3.1%
10年生存確率 1.3%
この方は、10年生存率1.3%に入ったわけです。
ステージⅣでも、余命宣告されても、
延命している例はあるので、
希望は捨てないことです。
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