進行した歯周病は、ブラッシングや普通の歯石取りでは改善しない理由と改善方法

歯周病治療

私は10年間定期的に歯科に通って、歯石を取りなどの歯のケアをしていましたが、
残念ながら歯周病は進行してしまいました。
歯磨きも、歯垢が取れやすいという「イオン歯ブラシ」を使って
毎朝晩やっていたんですよ!

 

それなのに・・

 

あの歯医者たち(3人います)
人当たりは悪くなかったのですが、

 

歯周病についての説明や正しいブラッシング方法の指導は、
3人とも全くありませんでした。

 

10年前に、私の歯周病がまだ軽度の段階で
歯周病の詳しい説明と日々の正しいブラッシング指導をしてもらっていれば、
こんなに悪化することはなかったのに!

 

ちょっと怒りがこみあげています。

 

私は最近、歯周病について詳しい説明をしてくれる歯医者と出会い、
今までであまり知らなかった歯周病のことを勉強して、
一般の歯医者が歯周病に対して真剣に治療していないことを知りました。

 

患者の方も、定期的に歯医者に通って歯磨きをしていれば大丈夫と思っているので、
歯医者通いしていて、歯周病が進行してしまうとは、思ってもいません。

 

歯周病は、初期は症状がほとんどないので、油断します。
でも、日本人成人の8割は感染していると言われています。

 

歯周病と思っていなくても、一度歯周ポケットの深さを測ってもらって下さいね。

 

1.歯周病の進行度合い

歯周ポケットが3~5mmになっていれば、初期の歯周病です。
まだ、正しいブラッシングで改善できます。
それ以上に深くなってくると、残念ながら、ブラッシングや普通の歯石取りでは、良くなりません。

出典:法研 渡辺久著「歯周病」

 

なぜかって言うと、
深い歯周ポケットの奥の方の歯垢(プラーク)や歯石を取らないと、そこが歯周病菌の住み家になっているので、歯周ポケットが改善しないからです。

 

でも、歯周ポケットの奥の歯垢や歯石を取るのは、麻酔をかけないといけないし、
ちょっと技術がいります。

 

残念ながら、日本では、そこまでやる歯医者はほんの一握りのようです。

 

2.深い歯周ポケットの歯垢や歯石を掻き出す方法

 

普通の歯石とりは、スケーリングと呼ばれているもので、目にみえるところで、
浅い歯周ポケットの歯垢や歯石を取ります。

深い歯周ポケットになると、目に見えないところに歯垢や歯石があるので、
普通の方法では取れません。

その方法は、ルートプレーニングと呼ばれる方法で、

麻酔をして、キュレットスケーラーというもので掻き出します。

 

出典:法研 渡辺久著「歯周病」

 

 

私は、先日この治療を受けました。

 

私の場合、全部の歯が中程度以上の歯周病なので、全部の歯にこの治療を行う必要が
あります。

 

いっぺんには、できないので、分割して行います。

私の場合は、まず下の歯の右側半分を治療しました。

麻酔の注射を右下の歯茎に何カ所か打たれました。
チクっとして痛いです。
思わず顔をしかめます。

 

徐々に、右下のくちびるが麻痺してきたのがわかります。

 

かわいい歯科衛生士が、キュレットスケーラと呼ばれる器具で歯茎の奥の
歯垢や歯石を取り始めました。

キューレットスケーラなどの器具

 

麻酔がかかっているので、痛くはないのですが、
ものすごい力でガリガリ削っているのがわかります。

 

ほんとに力ずくで、石を掻き出しているって言う感じ。
がっちり歯にくっついているんでしょうね。

取り出された歯石の一部

 

超音波で石を破壊して掻き出す器具も使いましたが、
ひどいところは人力です。

 

こんなこと毎日毎日やって、ほんとにたいへんな重労働だと思いました。
かわいい顔して、腕だけがむきむきになるのではと心配しました。

 

でも、ものすごい力で掻き出すので、歯が折れるのではと心配したほどです。

 

途中で歯科医の大先生に、取り切れていないとダメだしされ、
大先生に、さらに激しくガリガリと掻き出されました。
歯が折れて、顎が壊れるのではと心配になりました。

正味15~20分ほどで終了。

 

これで、歯周ポケットが回復してくれれば、うれしいです。

 

麻酔が徐々に切れて、違和感はでてきましたが、幸い痛みはでませんでした。

丸2日間は、右側ではあまり噛まないで、歯磨きも右下は控えました。
念のため、抗生物質が3日間処方されました。

◎まとめ

歯周病が中程度以上進行していた場合、まず、このルートプレーニングと呼ばれる方法で、歯周ポケットの奥の歯垢・歯石を掻き出せば、改善は可能です。

 

普通の歯医者ではそこまでやらないので、さらに進行して、大事な歯を失うことになってしまいます。

 

歯周病は、音もなく進行しますので、まず自分が歯周病ではないかチェックしてもらった方がいいと思います。

 

初期であれば、ブラッシングや生活を見直すことで、改善できます。
中程度以上でも、ルートプレーニングなどの治療方法ができる歯医者であれば、改善できます。

歯周病は、歯周病認定医や専門医が各地にいますので、歯周病の正しい治療ができる歯医者を探してみてください。

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