炊事初心者のおじさんです。
料理だけでなく、食材の買い出しもやります。
スーパーで豚肉を買うときに、よくカナダ産が安く売っていますよね。
安いので買いたいけど、外国産だからって、イメージだけで買い渋ってしまいます。
実際はカナダ産の豚肉って大丈夫なの?って調べた結果と実際食べた結果です。
1.カナダ産豚肉の安全性は?
外国産の肉って、ホルモン剤や抗生物質をバンバン使って、
輸送時には防腐剤なんかたくさん使って輸送してるのかな。
ってイメージだけで考えていました。
ところが、そうではなかった。
結論から言うと、
特にカナダ産の豚肉は安全性が高かったのでした。
詳しくは、カナダポークインターナショナルのHPを見てもらうと
わかりますが。
要約すると、
(1)カナダ品質保証プログラム(COA(R))というのと、
アメリカで宇宙食の安全性を確保するために開発されたの衛生管理方式「HACCAP」 を使って、豚の飼育から加工、輸送までを厳しく管理しているそうです。
(2)カナダの法律により、全生産者がトレーサビリティプログラムに参加。
つまり豚肉に何か問題があったときに、どの生産者かの追跡調査ができるということ。
なので、いい加減なことはできないということ。
(3)カナダの寒冷な気候や世界有数の飼育密度の低さは、病気や感染が発生しにく
く、豚を飼育するのに最適な環境ということ。
なので、国産の豚肉よりも、むしろ品質が高いかもって思ってしまいました。
でも、カナダから輸送するわけだけから、当然時間がかかります。
その間に、肉の質が悪くならないの?
って当然思います。
2.どうやってカナダから豚肉を輸送してるの?
冷凍すれば時間がかかってもいいのだろうけど、
冷凍するとおいしくないのは目に見えています。
で調べて見たところ、 冷蔵(チルド)で輸送されてくるそうです。
カナダからの輸送は船便なので、
カナダの豚肉加工工場から日本の港まで25日くらい
日本の港の冷蔵倉庫で保管が7日
冷凍倉庫からスーパーや肉屋まで2~3日
冷蔵で1か月以上大丈夫なのって思いましたが、
現在の冷蔵技術って進んでいました。
冷蔵の豚肉の賞味期限は部位によって多少異なるようですが、
ロースやバラなどに加工して、
真空パックで40日~55日程度賞味期限があるんですって。
冷蔵の温度管理や真空パック技術などで、カナダの豚肉もおいしく食べられるわけです。
3.どうしてカナダ産の豚肉は安いの?
安全性や輸送に時間がかかっても品質に問題ないことはわかりましたが、
じゃー冷蔵とか輸送費とかにお金がかかると思うのに、どうして安いの?
って疑問がわきます。
でこれも調べてみたら、理由は大きく2つ。
・エサ代が安いこと
・加工工場の生産性が極端に高いこと
豚を育てるのに当然エサ代がかかります。
豚肉の値段は、このエサ代も反映されるわけです。
エサの輸送代もかかる。
日本の豚はほぼ外国産のエサを使っているので、
エサの輸送費が豚肉の値段に反映されます。
でも、カナダは、
豚のエサの一大産地なので、
エサの輸送コストがあまりかからないわけです。
あと、豚肉の加工コスト。
豚を切り分けるには当然コストがかかります。
日本では最大でも1日2000頭くらいの処理能力らしいですが、
カナダでは1日に1万頭以上処理できる加工工場はざらにあるみたいです。
処理能力が高いということは、加工コストも安くできるということですね。
以上大きく2つの理由で、カナダ産の豚肉は安くできるということ。
なるほど、がってんです。
4.カナダ産豚肉の味は?
問題は、カナダ産の豚肉のおいしさです。
実際に肉野菜炒めに調理して食べてみました。
ん?、国産の豚肉に比べてちょっとぱさついた感じがあって、
いまいちこくがないというか、うまみがないというか。
カナダポークの特徴を調べてみました。
5.カナダポークの特徴
カナダ酸の豚肉は、飼料の配合など研究で、ヘルシーな栄養バランスになっていました。
(1)低脂肪
カナダポークの脂肪含有量は、国産豚肉の約38%。
(2)低カロリー
カナダポークのカロリーは、国産豚肉の約59%。
(3)高タンパク
カナダポークのタンパク質含有量は、国産豚肉の約1.2倍。
この低脂肪、低カロリー、高タンパクのせいで、
ちょっとぱさついたうまみが足りない感じがしたんだと思います。
でも、国産豚よりかなりヘルシーなので、健康を気にする人にもお勧めですね
カナダポークの特徴がわかれば、それにあわせた調理をすればいいわけです。
◎まとめ
・カナダ産豚肉は、安全性は問題なく、安心して食べられる。
・カナダ産豚肉は、ヘルシーで健康を気にする人にもいいです。