「十二指腸」
ちょっと考えてみると、「十二の指?」
ん?
どういうこと?
って疑問に思いますよね。
ということで、十二指腸の名前の由来を探ってみました。
十二指腸の名前の由来
十二指腸って、まずどこにあるかというと、
胃と小腸をつないでいて
食べ物を消化する管です。
形は、Cの字の形で
長さは約25cm。
十二指腸という名前は、
ドイツの医学書「ターヘルアナトミア」を
日本人が、
あの有名な「解体新書」として翻訳したときに
作られた名前です。
十二指腸の元の言葉は、
ラテン語で、「 duodenum digitorum」
=「12本の指の幅」とうことばで、
それをそのまま日本語に訳した
ということです。
そういうこと!
って納得してしまうと
おもしろくないです。
「本当に指12本分なの?」
って疑問をもってみてください。
私の指の幅は、人差し指だと16mmぐらい、
その十二本分だと、16×12=19.2cm
十二指腸の長さ約25cmにだいぶ足りない。
でも、12本の指の幅と最初に言った医師の指の幅は、
大柄の外人で、20mmくらいあったのかな・・・
でもでも、私の親指の幅だったら20mmあります。
それだと20×12=24cm
だいたい十二指腸の長さに一致するか・・・
十二指腸のもとになる指は、実は親指の幅だった!
かもしれません。
でも、どうして指の幅にしたのですかね?
そこで、元々は指ではなかったのでは?
という説があります。
「十二指腸」誤訳説
手の指は10本なので、
12本の指としたのは、
ちょっと不自然。
そこで、もともと「指」12本分ということではなかったのでは
という説があります。
12指ではなく、
「12インチ」を誤訳してしまったのでは?
という説があります。
十二指腸は、
英語では「十二指腸」ではなく
「十二腸」と呼ぶこともあるようで、
英語で「12インチある腸」というのを
誤訳して12指としたのでは?
という説です。
1インチは、2.54cm
12インチは、30.48cm
これだと、ちょっと長いですが・・・・
しかし、十二指腸は、
古代ギリシャで、
ギリシャ語で「dodekadaktylos」
=12の指
やはり、「指」と言われていたようなので、
十二の指なんでしょうか。
あとがき
十二指腸の名前の由来、
まあ真相はわかりません。
いまさら「十二指腸」の名前が変わることもないでしょうから
由来がどうあれ、このまま受け入れるしかないです。
でも、「十二指腸」で良かったと思います。
十三指腸、十一指腸、十指腸・・
どれもとっても言いにくいです。
やはり「十二指腸」がしっくりきます。