夏のエアコン、電気代がとても気になります。
感覚的には、エアコンをまめに消した方が、
電気を使う時間が減るので電気代が安くなるような気がします。
でも実は、一日中つけっぱなしの方が、電気代が安い、
って聞いたらホント?って知りたくなりますよね。
夏場のエアコンの電気代は、つけっぱなしだとどうなるか?
を解説します。
目次
エアコンの電気代の計算方法は?
エアコンつけっぱなしの方が電気代が安くなるのは”ホント”です。
では、なぜそうなのかを説明する前に、
エアコンの電気代の計算です
これはエアコンに限らず、次の計算で簡単にできます。
消費電力(kW)× 使用時間(時間)× 自宅の電気代単価=1日の電気代
例えば、コロナの8畳用エアコンRC-2216Rで計算すると。
メーカー説明書では、消費電力が「595W」と書いてあります。
WをkWに治すと、「0.595kW」になります。
自宅の電気代単価は、電力会社や電気使用プランで変わってきますが、
一般的な1時間あたりの単価28円とします。
1日に10時間エアコンを使うとすると、電気代は、
0.595kW × 10時間 × 28円 = 166.6円
1か月だと、
166.6×30 =4998
約5000円
ちょっと高いですね。
エアコン2台、3台となれば、さらに2倍、3倍になります。
「電気代、あ~おそろしい!」
なので、暑いのちょっと我慢して、
マメにエアコンを消した方が、
使用時間が短くなるので、電気代が安くなる
と思ってしまいますが・・・
でも、ちょっと待ってください。
エアコン2台を1か月フル稼働させた結果!
TwitterユーザーのVISUMAL中村氏が
エアコン2台を27~28度設定で、
1ヶ月間フル稼働させてみたそうです。
その結果がコチラ!
1か月の消費電力量:353kw
電気代 :9690円
ちなみに、エアコンをこまめに消してた夏は、電気代は2万円超えてたとの事。
エアコンまめに消すより
「つけっぱなし(それも1か月間)の方が電気代が安い!?」
他にも、エアコンつけっぱなしを試したユーザーの声
◆うちも付けっ放しを常にしてたら電気料金が下がりました。
朝の5時くらいからつけてましたが、意外でした
◆私も恐れながらも27〜28度でつけっぱにして、例年の半額でした!
動物を飼ってるので本当に助かりました!\(^o^)/
これはいったいどういうことでしょう?
エアコンつけっぱなしの方が電気代が安いわけ
実は、エアコンの消費電力って、ずーっと同じではなくて、
変動するということです。
エアコンは、室温と設定温度の温度差が大きいほど運転負荷がかかって、
電力を消費します。
しかし、つけっぱなしで、室内を同じ温度で保ち続けた場合は、
運転負荷が少ないので、
電力消費量が少なくて済みます。
まめにエアコンを消していると、
再稼働したときに、
室温と設定温度の差が大きくなっているので、
そのときに、電力を消費するわけです。
なので、VISUMAL中村氏の実験のように、
エアコンを1ヶ月間つけっぱなしにした方が、
電気代が安かったというわけです。
◆自分のうちのエアコンの消費電力をモニターしていたユーザーさんによると
エアコンつけっぱなしだと、消費電力は多くても350wくらい
エアコンを消してしばらくして再稼働させると、
消費電力は1200wで4時間くらい動いてた
との証言。
部屋の気密性とか、日当りとか、
部屋の条件で消費電力は変わってくるので、
エアコンつけっぱなっしが、必ずしも電気代が半額になるとは限りませんが、
エアコンのON,OFFを繰り返して、無駄な電力は使わないので、
電気代は安くなります。
さらに、電気代を安くする方法
エアコンを使う時、さらに色々工夫をすることで、
消費電力が上がらないようにして、
電気代を節約する方法があります。
①フィルターをこまめに掃除する
これはエアコン省エネの基本中の基本ですが、
なかなかできないですよね。
私も、とても気合いが入ったときしかフィルターそうじ
できないですが、たまりにたまったフィルターのごみを吸うときは
ちょっと快感です。
②設定温度を下げる代わりに「風量」を上げる
部屋の中に風が発生すると、体感温度が下がります。
設定温度を下げて消費電力を使うより、
風量を上げる方が消費電力を節約できます。
③室外機のまわりにモノを置かない
これはうっかりするとやりがちです。
エアコンの室外機の周りの温度が高くなると、排熱がうまくできず、
冷房効率が悪くなって電力をたくさん消費します。
室外機のまわりには物を置かないで、風通しをよくしておきましょう。
また日中、室外機が熱くならないように
すだれなどで陰を作ったり、
室外機の周りに水をまいたりするのもありです。
④サーキュレーターか扇風機を併用
サーキュレーターか扇風機を併用して、
部屋の中にエアコンの冷気を隅々まで行き渡らせると、
冷房効率が上がり、
消費電力を減らし、電気代の節約になります。
⑤エアコンは自動運転にする
最近のエアコンは非常に賢くなっているので、
自動運転にしておくと、
部屋の温度に応じて最適な運転をしてくれるので、
消費電力を節約した効率いい作動をしてくれます。
エアコンつけっぱなしが節電にならないケース
エアコンを1日中つけっぱなしにした方が、電気代が安くなる
と説明しましたが、
そうとは限らないケースがあるので注意してください。
それは、
◆生活スタイルの問題
一日中家にいる人は、つけっぱなしの方がいいですが、
家にいることが少ない生活スタイルの場合。
・極端な話、朝早く出勤して、日中は仕事で会社、夜遅く帰宅、
家では寝るだけ、
こんな人は、エアコンをつけっぱなしにするメリットはないですね。
◆古いエアコン
ダイキン工業のはなしによると、
エアコンの省エネ性能は
この10年間で40%以上も良くなっているとのことです。
なので、
10年以上経つような
古いエアコンを使っている場合、
つけっぱなしの電気代うんぬんより、
エアコンを買い換えた方が節約になると思います。
あとがき
夏場のエアコンの電気代は、
室温の温度変化が少ないように
つけっぱなしにした方が、
消費電力が抑えられて、電気代がかからない
ということを念頭に置けば、
まめに消したり、つけたりしなくても電気代の節約になる
ということがわかります。
さすがに、1か月つけっぱなしにはしなくてもいいと思いますが、
エアコンの消費電力がかかる原理を理解して、
上手に電気代を節約されてください。