夏祭り、縁日、花火などで浴衣を着ていきたいので、今年浴衣を初めて買ったとか、新調したとかの場合、浴衣に糊がついているので、着づらいことがあると思います。その場合、一度水洗いして水通しした方がいいとかのうわさがありますが、本当なのかどうか解説します。
1.新品の浴衣を洗うかどうかの判断は?
浴衣を買ったときに、糊がきいているのは、
基本的には、形を整えるためです。
なので、わざわざ糊を落としてくた~っと着なくてもいいわけです・・
でも次のような支障がある場合は、洗った方がいいと思います。
・硬くて着心地が悪い!
・ゴワゴワでして暑い!
・あえてくったりした感じで浴衣を着こなしたい!
・汗をしっかり吸ってほしい!
・お子さんが浴衣を着る場合、ごわごわして暑いとか訴える場合は、
やはり着る前に洗ってあげた方が気持ち良く着られると思います。
私の子供は以前、糊のついた浴衣が不快で、
大泣きして結局着てくれなかったことがあります。
2.浴衣の洗い方
ここからは、呉服店経営をしていた経験のある方の話を元にまとめています。
■クリーニングか手洗いか?
新品でちょっといい浴衣だと、自分で洗うのは不安かと思います。
そこで、クリーニングに出すのもありかと思います。
◆クリーニング
クリーニングにだして、ウォッシュ加工というものがあるので、
それでもいいと思います。
ただそれなりの料金はかかります。
調べてみると1000円~2000円位が多いですが、
4000円なんていう店もありました。
◆手洗いの方法
◎洗い方
洗濯機の場合
浴衣をたたんで、ネットに入れて、手洗いモードで洗濯。
色落ち考えて、1枚1枚別々に洗った方がいいです。
手洗いの場合
大きなタライに入れ、30℃くらいのぬるま湯で押し洗い。
タライがない場合は、バスタブを利用します。
◎洗剤
洗剤は漂白剤や柔軟剤が入っていない、
エマール、アクロン、無添加洗剤がオススメです。
◎脱水
脱水は3分間くらい短めで、脱水時間が長いとしわになります。
◎干し方
天気がいい日に、きものハンガーにつるして、陰干しです。
◎アイロン
アイロンは、脱水時間を短くすれば、干しているあいだにしわがのびるので、
かけなくてもいいかもしれません。
しわができてアイロンをかける場合は、生地がテカテカにならないように、
110℃くらいの低温で、
薄手の当て布をあてて、
浴衣の裏からゆっくりかけます。
あとがき
新調した浴衣は、必ず洗わなくてもいいですが、
着るのに色々支障があるばあいは、水洗いした方が、心地よく着られると思います。
ただ、水洗いの手間がかかることと、いくつか注意点はあります。