知り合いの75歳のおばさんの話です。
若い頃、歩けなくなり、「変形性股関節症」の診断で手術を勧められたのですが、
ある治療方法で、今も手術しないで済んでいるというすごい話です。
変形性股関節症で困っている方の参考になると思いますので、
その経過を書きます。
1.症状の経過
今から40年前って言ってたので、おばさんが35歳頃ですね。
ちょうど結婚した直後だったようです。
股関節が急に痛くなって歩けなくなり、
大学病院で診てもらったら、
「股関節が変形しているので、人工関節にする手術が必要です。」
と、手術を勧められたそうです。
当時、股関節の人工関節の手術は、始まったばかりでとってもたいへんだったようで、
おばさんは、そんな手術なんて絶対やりたくないと、断ったそうです。
でも、歩くと股関節が痛むので、遠出はできない。
結婚したばかりで、いろいろやることも多かったと思うので
相当困っていたと思います。
痛み止めを飲んでも、そんなに効くわけでもなく、途方にくれていました。
2.おばさんが行った治療方法とは?
そんなとき、突然友人がある治療方法を勧めてくれました。
それが「光線療法」
光線療法って、私も使っていますが、
カーボンという炭素棒を燃やして、
太陽光線に近い光と熱を発生させて、
それをからだに照射する治療です。
昔、デンマークのフィンゼンというお医者さんが、
この光線治療の原型となる治療器で、皮膚結核を治して
ノーベル賞をとっています。
おばさんは、手術はどうしてもしたくないので、
この光線治療に賭けてみることにしたそうです。
歩くと痛いので、橫になって寝ていることが多く、
そのときに、その光線をあてていたそうです。
1日3時間はかけていたそうです。
でも、夫をはじめ、夫の親とか、まわりの人たちは、
「そんなわけのわからない治療なんかやってないで、
さっさと手術した方がいいと」
光線治療を続けることに大反対。
でもおばさんは、そんなまわりの声にもめげずに、
せっせと光線治療を続けたそうです。
必ず良くなる確信も、保証もないのに、
よく頑張ったと思います。
治療したからすぐ痛みが楽になったわけでもなかったようでした。
3.治療を続けた結果は?
とにかく手術したくない一心で、光線治療を続けます。
結婚して、家事とかもやらないといけないじゃないですか・・
よく頑張っていましたよね。
そして何と、何と、3年間、治療を続けて、
3年間ですよ!
やっと痛みが軽くなってきて、
あるとき、痛みが完全に取れたそうです。
いや~3年間、毎日3時間の治療、良く続けましたよね。
驚き、ももの木、さんしょの木です。(古い!)
普通は、途中で絶対めげると思います。
強い信念、岩をも通すって言いますが、
おばさんの場合、光線治療より、その強い信念が効いたのかも
って思ってしまいます。
3年間、1日3時間治療して痛みがとれ、
それから40年間、痛みがでなかったそうです。
最初手術を勧められたくらいですから、
かなり股関節の変形は進んでいたのでしょうが・・
痛みが取れたときに、股関節がどうなっているか
東大病院で診てもらったそうですが、
「あなたが来るようなところではない!」
と一喝されたそうな。
股関節の変形も良くなっていたんでしょうか?
4.まとめ
変形性股関節症で手術を勧められても、痛みがとれる場合があります。
その治療法は、おばさんの場合は「光線療法」でした。
光線療法については、次の記事を参考にしてください。
「光線療法」って聞いたことありますか? 皮膚科の治療で「光線療法」を行っていることがあるけど、その場合は、レーザーとか、紫外線とか、赤外線を使う治療方法ですね。他に、ブリタニカ百科事典で光線療法って調べると、「光線療法は、日光療法ともいい、太陽光線を利用して行う治療方法」ってあります。 「私たちが行っている自然療法は、この太陽光線を利用する光線療法」です。 太陽光線というと一般的には、日焼けする、シミが増える、皮膚がんの心配などのマイナスのイメージが多いですよね。 でも、人間... 光線療法とは - 笛吹きおじさんの、中高年が健康で快適に生きるための情報 |
股関節の変形がホントに強ければ、手術をする必要もあるとは思いますが、
さほど変形が強くなければ、手術しないで光線療法などの治療方法を
行うのもいいかもしれません。
その場合、ほんとうに手術したくなければ、
3年ぐらい頑張って続ける覚悟がいるかもしれません。