腰椎椎間板ヘルニアで、痛みやしびれで困っている方、たくさんいますよね。
いろいろ治療して良くならなければ、手術の話もでるでしょう。
でも、手術なんか誰もしたくないですよね。
これは、知り合いのおばちゃんの例ですが、
腰椎椎間板ヘルニアで整形外科に1年以上通っていたけれど、あまり良くならず
手術の話も出たようです。
でも、最終的に、何と何と
「手術しないでヘルニアが消えて治ってしまったんです。」
どうやってヘルニアが消えたか、知りたいですよね。
じゃあ、その方法を説明しますね。
目次
1.治療経過から
おばちゃんは、身長142㎝、体重38kgと、とっても小柄。
元々便秘症で便秘薬を飲んでいた。
不眠もあって、睡眠薬を飲んでいたけど、認知症になるって言われて止めて
また眠れなくなった。
そういう影響もあるのか、
1年位前から、腰痛と、右お尻から右足先まで痛みがでて
歩くのにとても苦労していたんです。
じっと立っていても、時間が経つと痛みがでていました。
整形外科でMRIの検査をしたら、
腰椎椎間板ヘルニアと脊柱管の狭窄症の診断。
相当症状がひどかったり、おしっこが出にくいなど排尿障害がなければ、
すぐ手術ということにはならないです。
まず、痛み止め、消炎鎮痛剤など処方されます。
しばらく続けていたけど、いっこうに良くならず、
神経ブロック注射を受けました。
でも、これも一時的で、またすぐ痛くなって効果がなかったんですね。
1年整形外科の治療を受けて、足先まであった痛みは、膝ぐらいまで後退したけど、
腰と右お尻から太ももまでの痛みはとれず、
とっても困っていました。
整形外科では、あとは手術しか方法がないような話をされたようですが、
誰も、手術なんてしたくないですよね。
私は、治療の仕事をしているんですが、
手術しかないって言われて、おばちゃんから相談を受けました。
2.おばちゃんのからだを見て驚いた!
おばちゃんは142㎝しかないから、とってもちっちゃい。
で、やせていて、どこに筋肉があるのかなって感じ。
右足の痛みのせいか、姿勢も悪い。
何より、からだがとっても冷たいし、硬い。
自分でも「氷のように冷える」って言ってました。
これじゃ、痛くなってもおかしくない。
そこで、自分でできる治療法を説明しました。
3.腰椎椎間板ヘルニアが消えた方法とは!
(1)からだを徹底的に温める!
おばちゃんのように、氷のように冷えたからだでは、血行も悪いし
筋肉も固くなってくる。
そんなからだには、何をやっても効果はあがるはずもなく、
少し熱めのお風呂でよく温まるとか、
温泉に行くとか、
カイロを貼りつけるとか、
からだをとにかく温めることをやってもらいました。
また、私のところで行っている「光線治療」というのは、
炭みたいのを燃やして、その光と熱で、からだをとても温める治療です。
光線治療とは・・
「光線療法」って聞いたことありますか? 皮膚科の治療で「光線療法」を行っていることがあるけど、その場合は、レーザーとか、紫外線とか、赤外線を使う治療方法ですね。他に、ブリタニカ百科事典で光線療法って調べると、「光線療法は、日光療法ともいい、太陽光線を利用して行う治療方法」ってあります。 「私たちが行っている自然療法は、この太陽光線を利用する光線療法」です。 太陽光線というと一般的には、日焼けする、シミが増える、皮膚がんの心配などのマイナスのイメージが多いですよね。 でも、人間... 光線療法とは - 笛吹きおじさんの、中高年が健康で快適に生きるための情報 |
家庭用の光線治療器があるので、
おばちゃんにはそれを買ってもらって、自宅で治療してもらいました。
光線治療器で温めたのは、
・足裏
・足首
・膝
・ふくらはぎ
・ふともも
・腰
(2)からだのストレッチ
おばちゃんは、からだがすごく硬い。
硬いからだは、やはり血行が悪くなり、
脊柱を圧迫するので、ヘルニアになったり、狭窄症につながる。
なので、からだを良く温めたあとに、
・腰や背中のストレッチ
・股関節のストレッチ
・太もものストレッチ
・ふくらはぎのストレッチ
を毎日続けてもらいました。
(3)ウォーキング
足が痛いと、歩くことが少なくなりますが、
全く歩けないわけではないので、
からだを温め、ストレッチをしたあとに、
出来る範囲で歩くようにしてもらいました。
で、この歩き方ですが、
一般的に正しいと言われている踵着地で歩くのは、
ヘルニアから足腰の痛みがでている場合は良くないので、
次の歩き方を指導しました。
正しい歩き方って言うと、ほとんどの人が踵から着地して足先で蹴って歩くってイメージをもっていますよね。わたしは、長年武道や整体や自然療法の指導や治療をしている治療師です。その正しいって言われる踵着地の歩き方で、からだを痛めている人をたくさん見てきています。踵着地の歩き方は、人体力学的に見ると、あまり効率のよい歩き方ではありません。逆に効率が悪く、からだを痛める歩き方です。今回は、踵着地の歩き方の問題点と、正しい歩き方の足のつき方を解説します。1.踵着地の問題点(1)踵着地の衝撃厚労省が推薦する... 正しい歩き方の足のつき方を解説!踵着地はNG! - 笛吹きおじさんの、中高年が健康で快適に生きるための情報 |
(4)食事
おばちゃんはやせていて、筋肉も細ーいので、
しっかり肉や魚などのタンパク質を摂ってもらうようにしました。
幸い、からだを温めることを続けていたら、胃の働きも良くなり
食欲もでて、食事量が増えました。
体重も2Kgぐらい増えました。
4.結果がどうなったか
◎以上のことを続けてもらったところ、
徐々に症状は軽減して、
約5か月で、痛みは消えました。
症状が取れて整形外科に行くことはなくなったんで、
ヘルニアがどうなったかは、そのときはわからなかったんだけど、
1年ぐらいして、別件でMRI検査を受けたときに、
腰椎のヘルニアはきれいに消えていたんですね。
おばちゃんもびっくり!!
これは、おばちゃんのMRI画像じゃないけど、
イメージはこんな感じ。
腰椎椎間板ヘルニアは手術しなくても、理にかなった方法を行えば、
消えてしまうこともあるんです。
ヘルニアが消えなくても、痛みやしびれの症状が良くなることももちろんあります。
基本は、よくからだを温めたり、硬くなっているところを緩めることです。