10年以上、定期的に歯医者でケアをしていたのにもかかわらず、
実は歯周病がどんどん悪化していて、重症の歯周病になっていました。
しかし、運良く歯周病の治療が正しくできる歯科医に巡り会い、
重症歯周病は、とても良くなりました。
この記事は、その重症歯周病が改善した自分の実体験の記事です。
その方法と費用も載せますので、歯周病でお困りのあなたも、是非参考にしてください。
目次
1.10年以上歯科での定期ケアをしていたのに悪化しているデータ
10年くらい前に、歯科で歯周ポケットや出血具合を検査したデータです。
5カ所歯周ポケットが5mmのところがあり、他は3mm~4mm。
この頃は、歯周病に対しての知識が乏しく、
この状態がどの程度の状態なのかもわかっていませんでした。
また、歯科医からも全く説明がなく、「歯周病」という病名さえも聞かされませんでした。
今振り返ってみると、すでに立派な歯周病で、5mmのところは中程度、
3~4mmのところは、軽度歯周病です。
この時点で、
正しい歯周病の治療を行っていれば・・・
正しい歯周病の治療ができる歯科医に巡り会っていれば・・、
重症の歯周病になることはなかったのです。
ホントに悔やまれます。
以前かかっていた歯科医では
何の説明もないまま、年に2回の通院で、
一般的な歯石取りのケアだけを続けていました。
しかし、歯周病はどんどん悪化していたんですね。
毎回歯周ポケットは深くなり、出血箇所が増えていました。
口臭もひどくなっていました。
歯科医に症状を訴えても、
一般的な「歯石取りを続けましょう。」しか治療はありませんでした。
10年後に、今かかっている歯科を受診したときには、次のような悲惨な結果に!
歯周ポケット6mm以上の歯が10本以上。
ひどいところは10~11mm。
残りの歯も中程度の歯周病。
「どうしてこんなになるまでほおっておいたんだ!」
って、他の病気だったら、怒られますよね。
でも歯周病に関しては、悪化しているのに正しい治療ができる歯科医がきわめて少ない。
私も、今まで3軒の歯科医で診てもらっていますが、
どの歯科でも歯周病の話や的確な治療の話はありませんでした。
現在かかっている歯科で、初めて歯周病の話を詳しく聞いて、
私のように、歯科にかかっていても、
歯周病が悪化させられている例がたいへん多いことを指摘していました。
なので、まず歯周病の正しい診断ができて、
正しい治療方法ができる歯科医を探すことが大切です。
2.重度歯周病を改善させた治療方法とは?
歯周病治療の基本は、歯石とプラークの除去です。
そんなことは、わかっていると思われるかもしれませんが、
それを徹底して行うことなんです。
(1)スケーリング
これは通常一般的な歯科で行われている、目に見えるところの歯石やプラークの除去です。
これはどこの歯科でもやることです。
私も、定期的にこの方法で歯垢・歯石除去を行ってきました。
でも、歯周病が進行している場合は、この方法だけでは歯周病は進行してしまいます。
私がそうでした。
たぶん、あなたもそうなのだと思います。
では、どうしたらいいのかですが、次です。
(2)ルートプレーニング
これが、あまり知られていないことです。
歯周ポケットが深くなると、歯茎の中まで歯垢・歯石がくっつきます。
で、この
歯茎の中まで歯垢・歯石を取らないと、
そこに、歯周病菌が蔓延して、歯周病が進行してしまうんです。
多くの歯科医は、この説明をしてくれません。
なので、その処置もしてくれません。
われわれ患者も、そんなこととはつゆ知らず、
歯茎の外の見えるところだけの歯垢・歯石をとってもらっているから
それでいいかと納得してしまっています。
それが、歯周病を進行させている、たいへん危険なことだったのです。
私も、重症歯周病になり、今の歯医者にかかって知ったことです。
歯茎の中の歯垢・歯石の除去は、そのまま行うと痛いので
麻酔をかけて行います。
私の場合は中から重症の歯周病なので、全部の歯がこの治療の対象でした。
6ブロックに分けて、全部の歯について行いました
痲酔後、歯科衛生士が、歯茎の中の歯垢・歯石を器具でガリガリ削ってくれました。
あとで聞きましたが、
歯茎の中の歯垢・歯石は、歯茎に隠れて見えないので、、
「経験と勘で削っている。」ということでした。
なので、器用不器用さや、経験がものをいいます。
何より、たいへん手間がかかります。
私の場合、1回の処置で5~6本ぐらいの歯の歯垢・歯石取りに
ゆうに30分以上はかかっていました。
痲酔をかけているから痛くないのですが、
歯科衛生士の女の子が、力ずくでガリガリ歯石を削っているのがわかり、
とても気の毒で申し訳ないなと思いました。
でも、このガッチリくっついている歯石に歯周病菌が繁殖し、
歯周病を悪化させていたということがわかると、
歯石をがんばって取ってくれている歯科衛生士の女の子に
ほんと有り難いと、心から感謝していました。
歯周ポケットが深いところの歯石は、ホントがっちりとくっついています。
レーザーや薬剤での治療方法も宣伝されていますが、
これは物理的に削るしか、きれいにできないなと、実体験で思いました。
麻酔をかけての、歯茎の中の歯石、プラークの除去は、技術と経験と
あと人手と手間が必要なので、
これができる歯科医を探すしかありません。
この治療を受けたあとの結果が次のデータです。
重度歯周病の歯10本が8本に減。
中程度歯周病の歯16本が、初期歯周病に改善。
ここまでの治療期間3か月ほど。
費用は、保険適応で、29本の歯トータルで15000円ほど。
ルートプレーニングを行う歯の本数で変わってくると思います。
(3)抜歯
ここで残念なことに、超重症の歯周病の歯は、
歯槽骨がほぼ溶けていて回復の見込みはないことが判明。
何とか残せないか頼み込んでみましたが、
その歯を残すと他の歯への歯周病菌の感染リスクが大で、
他の歯の歯周病が進行してしまうとのこと。
泣く泣く、抜歯することになりました。
親知らずと一番奥の歯の計6本、八重歯1本で
「計7本抜歯!」
な、な、七本!
宣告されたときは、冗談でしょ。って思いました。
できるだけ抜歯しないで歯を残す歯科ということも言われていましたので・・
そんなに抜歯したら食べられなくなるんじゃないの・・
入れ歯が必要?!
ほんとは抜きたくなかったのですが、上記理由から仕方ありません。
早い段階で、正しい歯周病の治療を受けていれば、こんなことにはならなかったのに。
ホントそれまで通っていた歯科には、腹が立ちます。
(4)手術
ルートプレーニングでも改善が乏しい場合は、手術です。
私の場合、重症歯周病患者だったので、手術も必要になりました。
手術とは歯茎をべろんと切開して、歯の根本までむき出しにして
歯の根本まで歯石やプラークを除去することと、
歯茎の不良部分を切開して、再生を促進させるという
歯茎をべろ~んとむくなんて、とても怖い感じの手術です。
でも、歯周病がひどいところは、ここまでしないと改善できないということでした。
歯を残すための、歯周病治療の最終手段です。
手術の詳しい様子は、次の記事を参考にしてください。
還暦の男性です。歯科に長年定期的に通院していたのにもかかわらず、実は歯周病が重症になっていました。29本あった歯のほとんどは、歯周ポケットが5mm以上。ひどいところは10mm以上のところも何本かあり、ほとんど末期の歯周病状態でした。麻酔をかけての全部の歯の歯石取りをしましたが、それだけでは足りず、フラップ手術をすることになりました。フラップ手術ってどんな手術かわからなかったので、当初はたいへん不安がありました。そのフラップ手術の体験談です。あと、費用や保険適応ができるかも書きました。フラップ手術... 「フラップ手術の体験談」と治療費や保険適応について! - 笛吹きおじさんの、中高年が健康で快適に生きるための情報 |
(5)手術後の結果
私の場合は、12カ所、3回に分けてこの手術を行いました。
費用は、保険適応で、合計25000円ほど。
手術あと、しばらく痛くて、よく食べられなかったり
ちょっとたいへんでしたが、歯を一本でも多く残すためには必要な処置です。
手術後の結果が次のデータです。
歯周病の超ひどい歯は抜歯してしまいましたが、
他の歯もかなり歯周病が進行していました。
それが、痲酔をかけての歯垢・歯石除去と、手術で、
歯周ポケットは、1カ所4mmですが、他はすべて3mmと
素晴らしい改善です。
歯周病菌はいるでしょうが、現在ほぼ歯周病は治っている、
あるいは改善している状態だと思います。
治療期間、トータルで約1年かかりました。
10年間、悪化し続けた歯周病が、
1年の治療で、正常に近いほど改善しました。
先生には、ほんとうに感謝、感謝です。
歯を磨くと必ず出血していましたが、今は全く出血しません。
口臭もひどかったのですが、治りました。
一番奥の歯は、残念ながらすべて抜いてしまいましたが、
慣れれば、不自由は感じません。
残った歯を大事にして、将来入れ歯やインプラントにならないようにしたいと思います。
(6)自分でのブラッシングも大事
歯周病治療は、正しい治療を受けることが必要ですが、
最初に自分での正しいブラッシングも必要だと言われました。
歯科で正しい歯周病の治療をしても、本人の日頃の正しいブラッシングもしないと
歯周病は良くならないし、再び悪化します。
とかなりきつくアドバイスされました。
日頃の正しいブラッシングも、ていねいな指導を受けました。
私の場合は、1日1時間はブラッシングが必要と言われ、
早起きして、今も続けています。
◎まとめ
私の重症歯周病が、約1年の適切な治療方法で、劇的に改善しました。
現在歯周病でお困りの方、是非参考にしてください。
歯科に通院していても改善が見られない場合、
すぐに、私が受けた治療を受けられる歯科を探して、
適切な治療を受けられてください。
それができないと、私のように重症化して、大事な歯を失うことになります。
それと、自分でできることは、正しいブラッシング。
私も、再び悪化しないように、頑張りたいと思います。
ちなみに、私が通っている正しい歯周病治療ができる歯科は、
埼玉県狭山市にある、あおば歯科クリニックです。
できるだけ歯を残す安心な歯科治療 狭山市の歯医者 あおば歯科 - 狭山市の歯医者 あおば歯科 |