中高年になると、歩行時に痛みやしびれがでて歩けなくなるような症状がでることがあります。
これを「間欠性跛行」と言います。
病院を受診すると「脊柱管狭窄症」と言われて、
薬でしばらく様子をみて良くならなければ「手術が必要!」
って言われて、驚かれる方も少なく無いと思います。
私は、長年自然療法の指導と治療を行っていて、脊柱管狭窄症の方もたくさん診ています。。
私達が行っている自然療法で、脊柱管の狭窄自体が治る訳ではないのですが、
手術しないで脊柱管狭窄症の症状が改善したり、症状がなくなった例は多数あります。
つまり、次の二つのことが考えられます。
1.脊柱管の狭窄があっても、それが症状の直接の原因になっていないケース。
2.脊柱管の狭窄があっても、症状が改善できるケース。
従って、脊柱管狭窄症と診断されても、手術しないで治せるケースはあるので、
がっかりしないで希望をもってください。
脊柱管狭窄症の症状の改善方法を、実例を交えながら解説します。
☆腰部脊柱管狭窄症のおばあさん
70代の小柄なおばあさんです。
3年前に、疲れてくると右足を引きずるようになりました。
病院では、「老化現象」だから筋力アップしなさいって言われて、
筋力をつけたらまあまあ良くなっていました。
ところが、今年の夏、歩いていて急に、右の太ももからふくらはぎにかけてのしびれと痛みで
歩けなくなりました。
少し休んだらまた歩けるようになりました。(間欠性跛行ですね・・)
でも、その晩にも痛みがでて目が覚めました。
早速整形外科を受診したところ、「腰部脊柱管狭窄症」の診断。
まず薬で様子を見ましょうとのことで、
・血行を良くする薬(オパルモン)
・神経障害の回復によいビタミンB12(メチコバール)
・痛み止め(ロキソニン)
が処方されたのですが、全く効果がありません。
そこで、神経障害の痛みに使われる(リリカ)を処方されました。
これは服用すると効いたのですが、
めまいやからだのしびれ感がでて怖くなって止めました。
で、病院ではあとは手術しかないですね。との話でしたが、
年齢的にも怖くて、やりたくありませんでした。
脊柱管狭窄症の薬の処方は、だいたいこんな感じで、
効果がでなければ手術というのが、おきまりのパターンですね。
☆脊柱管狭窄症とは
私達の背骨は、椎骨っていう骨が積み重なってできています。
椎骨はからだの支えとなる「椎体」と言う部分と、「椎弓」と呼ばれる
脊髄神経が通る空洞があります。
この空洞が積み重なって、管となり、「脊柱管」と呼ばれます。
脊柱管狭窄症とは、この脊柱管が狭くなって、
中の神経や血管を圧迫する病気です。
背骨のどこでも起こる可能性はありますが、圧倒的に腰の骨(腰椎)が多いです。
手術というのは、この狭くなった脊柱管を広げる手術をするわけです。
脊柱管狭窄症を手術したので有名なのは、みのもんたさん。
他にも、高田純次さんや水前寺清子さんらがいます。
できれば、手術はやりたくないですよね。
そこで、手術しないで改善した方法です!
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☆脊柱管狭窄症が手術なしで改善した方法
脊柱管狭窄症の典型的な症状は、
歩いていると、足のしびれや痛みがでてきて歩けなくなり、
ちょっと休むと回復するので、また歩けるようになるという間欠性跛行です。
どうしてそういう症状がでるかと言うと、
腰の脊柱管が狭窄して、下肢につながっている神経や血管を圧迫するので、
歩いていると、必要な血液が不足してきて、足の方に痛みやしびれがでる、
ちょっと休むと血流が回復して、痛みやしびれが回復して、また歩けるようになると・・
なので、
狭窄があっても下肢の血流を良くしてあげれば、症状軽減につながります。
病院でも血行を良くする薬が処方されますが、あまり効いたと言う話は聞きません。
私がやっている自然療法は、光線療法と言って、直接温めて血行を良くする方法です。
(光線療法とは→こちら)
簡単に説明すると、カーボンと呼ばれる炭のようなものを燃やして、
その光と熱をからだに当てる治療方法です。
ほどよい温かさの炭火に当たっているような感じです。
この光線治療で直接温めた方が血行が良くなります。
脊柱管狭窄症の人は、だいたい次のようなからだの状態があります。
1.下肢の冷え
2.下肢の血行障害
3.腰から下肢の筋肉が硬くなっている、あるいは筋力が落ちている。
狭窄症とは別に、以上のような下肢の血行が悪くなりやすい状態があるので、
それを改善してあげれば、脊柱管の狭窄があっても症状の改善につながります。
このおばあさん、病院の治療で効果がないし、手術したくないし・・・
症状がでてから半年ぐらいして困り果てて、
友人に紹介されて私達の診療所を受診しました。
まず、足の冷え具合や血行状態を測定しました。
案の定、足の冷えが強く、血行もよくありません!
早速、光線治療器4台で、足裏・足首・膝・ふくらはぎ・太ももの後ろ・腰に光線を
合計で40分間くらい照射しました。
初回の治療で、夜中にでる痛みが我慢できるくらいの痛みになり、
10分くらい歩くと足にしびれや痛みがでていましたが、
30分歩いてもしびれはでなくなったとびっくり!!
4回通院治療して、夜中にでていた痛みもなくなったと喜んでいました。
その後は、治療器を買って自宅治療を始めました。
家庭用の光線治療器もあるので、それで自分で治療することができます。
自宅での治療は治療器1台で、30~40分間ぐらい治療します。
病院では薬が効いていないので、すべて中止になり、様子をみることになりました。
ひどくなるようならやはり手術と言われました。
でも、手術してもしびれはとれないだろうって言われていました。
薬が中止になったので、その代わり光線治療を自分で毎日続けていました。
そうしたところ、どんどん症状が良くなって、
1か月半も過ぎたころには
いくら歩いても、しびれや痛みはでなくなり、夜間の痛みもなくなりました。
間欠性跛行はなくなり、
ほぼ、症状が出る前の状態に戻りました。
これには、担当医もびっくり!です。
しびれは、手術してもとれないと言っていたのですから。
ふたたび、レントゲンやMRIの検査で、狭窄症はやはりありました。
でも、症状はなくなりました。
光線治療で、足腰が温まり、血行が良くなった結果です。
つまり、このおばあさんの脊柱管狭窄症は、
症状とは直接関係なくて、単に下肢の血行が悪かったための症状だったか、
狭窄があっても、下肢の血行が良くなったことで、症状がなくなったか。
ということだと思います。
☆まとめ
完全に症状がとれなかったり、症状の改善にもっと時間がかかる例はありますが、
光線治療で、足腰の血行を良くすることで、脊柱管狭窄症の症状改善例は多数ありますので、困っている方は、ぜひ試してみて下さい。
全国の光線治療所は、光線治療ナビで検索してみてください。
通院出来ない方は、自宅用の光線治療器を求めて、自宅で治療することもできます。
治療器の購入は、(株)コウケントーにお問い合わせください。
治療方法については、お近くの光線治療所に問い合わせてみてください。
私の方にお問い合わせいただいても結構です。