「骨盤が何か歪んでいるなあ」と自覚しても
「整体やカイロ治療などを受けないと治せない!」
と思っているかもしれません。
でも、骨盤の歪みでも、簡単に即効的に自分で治せる方法があります。
本来ヒトのからだには、自分の歪みを治す方法が備わっています。
今回は、その方法を説明します。
からだの歪みを治す自然法則
からだの歪みを治す、 その自然の法則があります。
その法則を知れば、いくらでも応用が利きます。
テクニックだけの歪みの治し方では、応用が利かないし、
すぐ忘れちゃうよね。
この方法は、「操体法」といいます。
そのやり方は、一言でいうと、
「気持ちよい動きをすることで歪みがとれる。」
「え~気持ちよい動きで、歪みが取れるの?」
「うそでしょう!」と思うかもしれません。
今まで常識だと、歪みがある場合
やりにくい動きを一生懸命やっていたんじゃないかな。
実は、やりにくい動き、痛い動き、不快な動きは
からだを壊す方向に作用します。
さっそく、うそかほんとか、やってみましょう。
まず、立ってみましょう。
立ったときに、からだで大きく3つの動きができます。
1.左右からだのねじり
2.左右からだの側屈
3.前後屈
この3つの動きで、骨盤の歪みを見つけて修正すれば、
骨盤の歪みを自分で治すことができます。
まず、骨盤の捻れの治し方です。
1.骨盤のねじれを治す方法
■骨盤のねじれを見つける方法
・軽く足を開いて立って
・左右にそれぞれからだをゆっくりねじり
・ねじりやすい方、ねじりにくい方を覚えておいてください。
(からだをねじるとき、ねじる方の片足に体重を乗せた方が
ねじりやすいと思います。)
■骨盤のねじれを治す方法
・からだをねじりやすかった方向にだけ、
ゆっくりと息を吐きながらねじってください。
・息を吸いながら、元に戻って
・もう1~2回、同じことを繰り返します。
この矯正が終わったら
最初にねじりにくかった方にからだをねじってみてください。
どうですか?
「あれ! ねじりやすくなっている」
と感じる人が多いと思いますが・・・
よくわからない場合は、もう1回、
ねじりやすかった方にねじる矯正方法をやってみてください。
左右の身体のねじりが同じような感じになっていれば、
骨盤の捻れが矯正されています。
2.骨盤の左右の歪みを治す方法
今度は、骨盤の左右の歪みの修整方法です。
骨盤の左右のゆがみは、
・左右の肩の高さが違う
・顔が左右どちらかに曲がっている
・背骨が左右どちらかに曲がっている
(ひどくなると側湾症などと診断されます。)
というような現象がでます。
それらの修正方法ですが、
従来だと、
肩の場合は、下がっている肩を一生懸命上げようとしますね。
顔だと、曲がっている逆の方に、顔を戻そうとしますよね。
背骨だと、曲がっている逆の方に、背骨を戻そうとしますよね。
でも、からだの自然法則に沿ったやり方は違うんです。
■骨盤の左右の歪みを見つける方法
・足を軽く開いて立ちます。
・左右横方向ににそれぞれ、からだをゆっくり倒します。
(その場合、からだを倒す方向と逆の足に体重を乗せると
曲げやすいです。)
・左右の曲げやすい方を覚えておいてください。
■骨盤の左右の歪みを治す方法
・曲げやすかった方向にのみゆっくりと
息を吐きながらからだを倒します。
・息を吸いながら、からだを戻します。
・少し休んで、また同じことを行います。
・合計2~3回行います。
・最初に倒しにくかった方向にからだを倒してみてください。
どうですか?
最初より、倒しやすくなっていませんか?
からだを左右に倒して、同じ感覚になっていれば、
骨盤の左右の歪みは矯正されています。
3.骨盤の前後の歪みを治す方法
今度は、骨盤の前後の歪みを治しましょう。
■骨盤の前後の歪みを見つける方法
からだを前屈させて、床にどのくらい手が着くか
あるいは、床までどのくらい離れているか覚えておいてください。
次に、からだを後屈させて、どのくらい後ろに曲がるか
覚えておいてください。
前後屈で、やりやすい方、やりにくい方があったと思います。
従来ですと、やりにくい方を一生懸命行って
柔軟性を増そうとしますが、
実は、そのやり方はからだにとって効率が良くないのです。
■骨盤の前後の歪みを治す方法
◆前屈がやりやすかった場合
・息を吐きながら、ゆっくりと前屈します。
・息を吐きながら、ゆっくりと戻ります。
・この動作を、2~3回、ゆっくりと繰り返します。
・再び後屈をやってみてください。
最初のときと比べて、動きはどうですか?
◆後屈がやりやすかった場合
・息を吐きながら、ゆっくりと後屈します。
・息を吐きながら、ゆっくりと戻ります。
・この動作を、2~3回、ゆっくりと繰り返します。
・再び前屈をやってみてください。
最初のときと比べて、動きはどうですか?
前後屈でも、やりやすい方を行うと、
やりにくい方がやりやすくなるんです。
前屈も後屈も同じような感じになれば、
骨盤の前後の歪みが矯正されています。
4.まとめ
骨盤の歪みは、
1.からだを左右にねじる
2.からだを左右に倒す
3.からだの前後屈する
ことで、見つけることができます。
自分で簡単に即効的に治す方法は、
それぞれの動きで、
「動かしやすかった方向にだけ、ゆっくりと数回動かす」
という方法で、自分で簡単に矯正できます。