正しい姿勢で立つための重心のかけ方って、
踵重心だの、足先だの、親指だの、
色々な説があって、どうしたらいいのか迷うと思います。
でも、人間の骨格構造がわかると、
おのずと、どういう風に重心をかけるのが、
正しい姿勢で立っているためにいいのかわかります。
この記事では、正しい姿勢で立つための、
なるほど!と納得できる重心のかけ方を解説します。
踵側から見た足の構造と重心
踵側から見た足の骨の構造が、次の図です。
これを見ると、
膝から足につながる太い骨(脛骨)の中心と踵の骨の中心は
ちょっとずれていたんですね!
脛骨の中心のちょっと外側が踵の中心なので、
そこに体重がかかるようにすると、からだは一番安定するわけです。
足に内くるぶしと外くるぶしがありますが、その真ん中あたりが、
踵の中心なので、そこを意識して実際に立ってみると、
→とても安定するのがわかると思います。
実際に、試してみてください。
〇足の太い骨(脛骨)に体重をかけた立ち方、歩き方と
〇内くるぶしと外くるぶしの真ん中へんに体重をかけた立ち方、歩き方。
どうですか?
違いがわかりますか?
骨格的には、内くるぶしと外くるぶしの真ん中あたりに
重心をかけるのが安定する立ち方です。
「足の親指側に力を入れて立つ」という方法は、
踵骨の中心からさらに内側に重心がずれてしまうので、
骨格的にはとてもバランスが悪くなります。
歩くときもそうです。
親指側でけって歩くと、踵に正しく体重が乗らないので、
疲れます。
足の骨格構造が壊れます。
足の橫から見た足の構造と重心
さらに、足の橫から見た足の構造ですが、
踵の骨(踵骨)って膝下の太い骨(頸骨)の真下ではないのです。
頸骨より、かなり後ろに踵の骨はついています。
足と踵の関係は
踵に重心をかけて立っているのは、足の骨格の構造から見ると、
からだが後ろに倒れてしまうので、
たいへん不自然!!
従って、一般に言われている正しい姿勢
いわゆる、踵に重心をかけて、背中をまっすぐにするという姿勢は
骨格的にはとても不安定な立ち方になります。
出典:第一三共ヘルスケア
(https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/06_katakori/index2.html)
実際にその姿勢をとってみるとわかりますが、
からだが後ろに倒れるのを防ぐため
とても筋肉を使うので、しばらく立っていると
とても疲れると思います。
正しい重心のかけかたではありません。
正しい立ち方は、
足の親指・小指・踵の3点の中心に重心が来る立ち方で、
横から見ると、やや前傾していますが、
これが、人間の骨格構造からして正しい立ち方です。
実際にやってみると、からだの無駄な筋肉を使わないので、
疲れにくいというメリットもあります。
◎まとめ
正しい立ち方は、
足の親指・小指・踵の3点の中心に重心が来る立ち方で、やや前傾しています。