秩父を、車で観光スポットを巡るのもいいですが、
秩父は、山や木々の緑がたいへんきれいなので、その景色や自然を楽しみながら
ゆっくり歩いて、軽いハイキング気分で、観光スポットを巡るのも素敵です。
今回は、自然を楽しみながら、さらに感動や満足が味わえる、秩父の穴場のスポットを紹介します。
私も、そこを訪れる2日前までは、知らなかったスポットです。
1.裏山ダム
秩父には、ダムが4つほどありますが、その中で、電車の駅から歩いて行ける距離の
ダムが裏山ダムです。
今回裏山ダムまでゆっくり歩いてみましたが、途中自然観察でおもしろいものも見つけたので、それも紹介します。
裏山ダムには、秩父鉄道の浦山口駅で下車します。
浦山口駅は、西武秩父駅から歩いて5分ほどの秩父鉄道のお花畑駅から
三峯口方面で二つ目の駅です。
ちなみに、秩父鉄道はICカードが使えないので、券売機で切符を買います
今日は、五月の連休でどこもたいへん混んでいると思いますが、
ここは、とても静かです。
天気も良いし、空気も良くて、山や木々の新緑がとってもあざやか。
都心の観光スポットの喧噪を避けて、秩父の山に来てほんとうに良かったと思いました。
駅改札を出て、右手に坂を下りていきます。
線路下をくぐります。
しばらく行くと、二股になるので、右側に進みます。
ちなみに左に行くと橋立鍾乳洞です。
しばらく行くと、右手に大きな橋が見えるので、その橋を渡ります。
橋を渡ったら、左の道に入ってまっすぐ行くと、裏山ダムです。
ダムに行く途中で不思議なものを見つけました。
1)変わった昆虫
こんな赤い色の変わった形の昆虫、見たことないです。
隣に、同じ形で黒のものがあったので、途中で変色するのでしょうか?
こんな虫に出くわして「わくわくする」のも、子供に返ったようで何か楽しいですね。
昆虫検索アプリで、何かわかったら、情報更新したいと思います。
→2週間後、この虫の正体が判明しました。
昆虫アプリでわからず、
息子がカメムシの仲間ではと直感して、「カメムシ 赤い」で検索しました。
そうしたところ、
「ヨコヅナサシガメ」という、カメムシの一種であることがわかりました。
漢字で書くと、「横綱刺亀」
何か強そうです。
カメムシのなかでは、横綱級に大きいので(24mm位)横綱の名がついたとか、
お腹のフリルのようなものが、横綱の化粧まわしを思い起こさせるので横綱の名がついたとか。
なまえのごとく、他の昆虫にくちばしみたいなのを刺して、体液を吸っているようです。人間刺されると、とっても痛いようなので、素手では触らない方がいいです。
また、からだが鮮やかに赤いのは、羽化直後(幼虫から成虫になる)の色のようで、
しだいに、黒くなってくるようです。
隣にいた、同じ形の黒い集団がそうだったんですね。
今度見つけたら、昆虫物知りのような顔をして、自身をもって説明できます。
2)オトシブミ
葉っぱがきれいに丸まって落ちているのを見つけました。
オトシブミって知ってますか?
これ、誰かが巻いたわけでなくて、オトシブミっている昆虫のしわざなんです。
「オトシブミ」、何ともロマンチックな名前ではないですか。
昔の人は、思いをよせる人に書いた恋文を折りたたんで、その人が通りそうな場所にそっと落しておいたそうです。
オトシブミという昆虫の技は、そんな習慣を連想させるので、オトシブミって名前がついたそうな。
よ~く見ると、葉っぱの折り返しとか、昆虫技ではないきれいさ。
昆虫の職人芸です。
この中にメスは卵を産み、ふ化した幼虫がすぐ周りの葉っぱを食べられるようにとの、
親の愛情がたっぷりこもった作品なのでした。
自然の妙技にはほんと声もでません。
3)龍神雲?
歩いて行く途中で、うろこのような雲を見つけました。
こんな雲、あまり見たことがありません。
竜のうろこのようです。
そういえば、秩父には龍神伝説があるようですので、そのせいで、
雲も竜のような形ができやすいのでしょうか?
何か、目に見えない力がはたらいて、具現化しているようにも思いました。
そうこうしているうちに、正面にダムが見えてきました。
自然観察をしながら、ゆっくり歩いて、駅から30分くらいです。
自然の中に、大きい人工物がドカッと見えるのは、感動しますね。
ダムの上の方に、UFOのような雲も見えます。
下から、エレベーターで、ダムの上に上がれます。
脇に、500段の階段があります。
事前に登ろうか、登るまいか悩みましたが、
現在、小さい落石があるようで閉鎖されていました。ちょっとホットしました。
ダムの上から見る、さくら湖、秩父の町並み、絶景に、「あっ」って思わず息をのみます。
これは、ぜひ生で見ないと、写真では伝わりません。
太陽と風と自然と巨大人工物の景色のコラボ、是非体験してみてください。
スポンサーリンク
2.橋立鍾乳洞
浦山ダムの資料館の脇の国道を下っていくと
赤石トンネルがあり、くぐります。明るい短いトンネルなので怖くないです。
しばらく下って行きます。
「どうくつ」の看板があります。
さらに下っていくと、鍾乳洞への看板があるので、そこを左に下っていくと、橋立鍾乳洞に着きます。
ダムから歩いて、20分くらいかな。
正面の岩山の中が鍾乳洞です。
橋立鍾乳洞は、拝観料が200円で、10分ほどで回れます。
でも、
▲太った人は途中で岩の間に挟まるかもしれないので無理かも・・
▲背の高い人は、頭を岩に何度もぶつけてケガするかもしれない・・
(私も、何度も頭をぶつけました)
▲足腰の弱い人は、最後のほぼ垂直の階段を上がってこれないかも・・
思った以上にハードでしたが、スリルもあって、プチ冒険気分、
出口にたどりついたときは、「やったーとほっとした」という感じです。
楽しいのでオススメです。
鍾乳洞をでてからは、隣接するカフェがまた素晴らしいのでオススメです。
こんなところに、場違いのしゃれたカフェ。
この店の名物は、かき氷とコーヒーのコラボの「淡雪」。秩父の有名なかき氷と上質なコーヒーです。
とてもしゃれた紳士的なオーナーが厳選した豆のコーヒー、こだわりのアイス、季節限定のスイーツなども味わえ、店内インテリアもおしゃれなので、ぜひ、立ち寄ってみてください。
鍾乳洞が無理な方、こちらのカフェだけでも行っても損はないと思います。
3.祭りの湯
橋立鍾乳洞から、浦山口駅まで歩いて約10分。
そこから秩父鉄道で西武秩父に戻ります。
2017年4月24日にオープンした、駅に直結した温泉「祭りの湯」
旅の締めくくりで、駅直結の温泉はとっても有りがたいです。
しかも、この「祭りの湯」とても格安で、設備も良くてオススメです。
まず、良心的な料金設定。
祭りの湯:公式HPより
タオルセットや浴衣セットもあり、手ぶらでも利用できるのはうれしいです。
温泉は、次のように色々そろっていました。
祭りの湯:公式HPより
やはり、露天風呂が、武甲山を眺めることもできて、とっても気持ちいいです。
露天風呂のつぼ湯は、おもしろいですが、何か釜ゆでになっているようで、
ちょっと気分は落ち着かなかったです。
寝転び湯、これもおもしろいですが、裸体が何人も横たわっていると、ちょっと不気味。
でも、実際寝てみると、とても気持ちよくて、思わずうとうとしてしまします。
あとすばらしいのは、休憩室にラウンジがあって、ベッド一台ずつにテレビがついて、
とてもくつろげます。
さらにすごいのは、プレミアムラウンジというのがあって、3460円で個室で簡易宿泊もできてしまうところ。
さらにさらに、祭りの湯と直結して、フードコートや土産物屋もあり、帰りの電車の時間まで、ゆっくり楽しむことができます。
フードコートで、是非、秩父名物わらじ丼をご賞味あれ。
わらじは4枚まで増やせます。
◎まとめ
今回の、電車で秩父まで行って、
浦山ダム→橋立鍾乳洞→祭りの湯のコースは、連休中も混むこともなく、
たいへん楽しめるコースでした。
また行ってもいいなと思いました。
秩父観光を考えている方は、是非参考にされてください。