長時間のデスクワークの後などに、無意識に背伸びをしますね。
誰でも、これは気持ちいいと思います。
でもなぜ背伸びをするのでしょう。
どうして気持ちいいんでしょう。
どのこの筋肉を伸ばしているんでしょう。
ストレッチとの違いは。
背伸びを改めて考えると、いろいろ疑問がわいてきます。
今回の記事では、その疑問を解説します。
まず、日頃無意識に行っている背伸び、
筋肉のどこをのばしているのでしょうか?
1.腕
2.背筋
3.腰
正解は・・・・・・
2.背筋
ではなくて、
背伸びは、「胸とお腹」を伸ばしている。
え、っと意外に思いますよね。
では、なぜからだはデスクワークの後などに、
無意識に背伸びをしたがるのでしょうか。
背伸びをする理由
長くデスクワークをしていると
だんだん背中や腰が丸くなって
いわゆる猫背の姿勢になりやすいですよね。
そうすると、胸やお腹の筋肉は縮んだ状態になります。
逆に、腰や背中の筋肉は伸ばされた状態になります。
胸やお腹の筋肉が縮んだままだと、圧迫されて血行が悪くなってきます。
腰や背中の筋肉は伸ばされたままだと、硬くなって血行が悪くなってきます。
そこで、無意識の背伸びです。
背伸びは、縮めていた胸やお腹の筋肉を伸ばし、
逆に、
伸ばされていた背中や腰の筋肉は縮める
ということを行っています。
お腹と背中の筋肉を元の状態にリセットして
血液循環を回復させているわけです。
お腹側と背中側の筋肉のアンバランスが解消され、
血行が良くなるので、気持ちいいんですね。
からだの無意識の働きって素晴らしい。
背伸びとストレッチとの違い
背伸びとストレッチは混同されてますが、違いは何でしょう。
○通常のストレッチは、縮んだ筋肉を伸ばす意識的運動です。
○これに対して背伸びは、
縮んだ胸やお腹の筋肉を伸ばし、
伸ばされた背中や腰の筋肉を収縮させる無意識運動です。
背伸びはもちろん意識的に行うこともありますが、
背伸びがどこの筋肉をターゲットにしているかがわかれば、
より効果的に背伸びができます。
効果的に背伸びをする方法
背伸びが腕や背中を伸ばしているのではなくて
胸やお腹を伸ばしているということがわかれば、
背伸びの時、
胸やお腹が伸びているのを意識すると効果的です
背中は、胸やお腹を伸ばすと、
自然と縮むので、
背中は自然にまかせればよいでしょう。
また、背伸びをするときに
片方の手で反対側の手首を軽くつまんで背伸びすると効果的です
これは、両腕をそのまま伸ばして背伸びするとわかりますが
腕も伸ばそうとしますよね。
そうすると、思ったほど胸やお腹が伸びてないことがあります。
でも、片方の手で反対側の手首を軽くつまんで
背伸びをすると、
腕を伸ばす動きが押さえられて、
胸やお腹がぐーんと伸びるのがわかると思います。
◎まとめ
背伸びは、縮んだお腹や胸の筋肉を伸ばし、
伸ばされて硬くなった背中や腰の筋肉を縮めて
筋肉を元の状態にリセットして血行を良くしようとする
からだの無意識の反応です。
筋肉がリセットされ、血行が良くなるので、気持ちがいいわけです。