知り合いの70代のおばあちゃん。
お孫さんを抱っこしていたら、急に背中が痛くなり
病院に行ったら、背骨(胸椎)を圧迫骨折していたそうです。
そのおばあちゃんは、常々自分は骨は丈夫で
病院で測ったら、同年代の120%と自慢していましたが・・
でも、骨折してしまいました。
最近、骨量が高くても骨折するケースがあるようで、
なぜだと思います、不思議ですよね。
それは、骨の質が良くないということらしいです。
目次
◆ 骨の質とは?
骨って、常識的にほぼカルシウムだと思っていますよね。
違うんです。
カルシウムとリンで約70%
コラーゲンが約20%
水分が10%
これは重量での割合。
体積だと、実に半分はコラーゲンなんですって!
コラーゲンってあのお肌プルプルの元でしょ、
実は、骨にも重要な役割を果たしていたのです。
骨の質とは、このコラーゲンの善し悪しのことです。
◆ 骨でのコラーゲンの役割は?
骨を鉄筋コンクリートにたとえると
カルシウムはコンクリート
コラーゲンは、鉄筋
さらにコラーゲンは、
架橋といって、コラーゲン間に橋渡しを作って
鉄筋構造を強化しています。
コラーゲンは、骨に強度と弾力性を作っていたのです。 コンクリート(骨のカルシウムの部分)が硬くても 鉄筋(コラーゲンの部分)が弱かったら 崩れますよね。 ◆ 骨のコラーゲンはなぜ劣化するの?
この骨のコラーゲン、
まず加齢とともに減りますよね。
それに加えて劣化するのは、
糖化と酸化。
酸化はよく聞くと思いますが、
糖化って何でしょう?
◆ 骨のコラーゲンの糖化とは?
血中の糖分が多いと
そのよぶんな糖分が、タンパク質にくっついて、
タンパク質が劣化します。
それが糖化です。
コラーゲンはタンパク質の一種なので、
糖分が多いとやはり糖化して劣化します。
コラーゲンの架橋構造も、
劣化する(悪玉の架橋ができるようです)ので、
骨のしなやかさ、弾力性がなくなり、
骨折しやすくなります。
◆ 骨のコラーゲンの糖化を防ぐには?
最初に話した圧迫骨折のおばあちゃん、
実は、糖尿病だったのです。
糖尿病なら、血中に糖分が多いわけですよね。
コラーゲンの糖化を防ぐには、
糖尿病でなくても、
糖分や
体内で糖分に変わる炭水化物は、
とりすぎないことが必要ですね。