外反母趾だと、長く立っていたり、歩いたりするのが痛くてつらいですよね。
マッサージしたり、矯正グッズを使ったり、テーピングをしたり
でも、なかなか良くならないことが多いのではないですか。
もっと根本的なところから治していかないとダメです。
では、なぜ外反母趾になるのでしょうか?
良く言われる、ハイヒールを履く事でも、幅の狭い靴を履く事でもありません。
私は男性ですが、ハイヒールも幅の狭い靴もはきませんが、外反母趾です。
長く歩くと痛くなって歩けなくなりました。
じっと立っていてもズキズキ痛むこともよくありました。
自分で、足の親指をまっすぐになるように矯正してみましたが、
すぐ元のように曲がってしまいました。
そんなとき、古武術のからだの使い方に興味があって
勉強会にしばらく通っていました。
そこで、外反母趾になる原因がわかってきました。
その原因を治すようにしてから、
長く歩いても、立っていたも外反母趾の痛みはでなくなりました。
外反母趾の曲がりも改善してきました。
今回は、外反母趾の根本的な原因と、効果的な改善方法について説明します。
1.外反母趾になる原因と改善方法
(1)歩き方
私は長年、良い歩き方は、踵から着いて
足の親指に力をいれて蹴って歩くことだと思っていました。
あなたも、正しい歩き方はそうじゃないのと思っているかもしれません。
でも、足の親指に力を入れるって
実は、からだの動きを止めているんです。
立った姿勢で後ろから押されて、動かないようにするためには、
足の親指に力をいれてふんばりますよね。
歩くときに足の親指に力を入れるのは、
実は、歩いて前に行こうとする動きを止めているんです。
「え、ええ、え~」と私もその事実を知って驚きました。
からだの動きを止めて、次に足の親指で地面をけって
足の親指を支点にしてからだを前に運んで歩いているんです。
踵からついて、足の親指で蹴る歩き方は、
足の親指にはものすごい負担がかかります。
長年そういう歩き方をしていたら、足の親指が内側に曲がってきますよね。
私がそうです。
古武術の歩き方は、「蹴らない・ためない・ひねらない」
歩くときに、足裏全体でついて、蹴らないでスッスと動きが止まることなく
スムーズに歩きます。
足の親指には負担はかかりません。
外反母趾の予防、改善には、
まず、今までの歩き方の常識を変えて、
「足裏全体で着地して、 蹴らないで歩いてみましょう。」
(2)足底のアーチ
足に土踏まずがありますよね。足の内側の凹んだところ。
「凹みなんかないです。」
そういうあなたは扁平足です。
土踏まずの凹みは、そのアーチ構造で、足が着地したときにクッションになります。
足のアーチ構造は、縦方向だけではなく、横方向にもあります。
外反母趾になりやすい人、なっている人は、
足裏のアーチ構造が崩れていて、
足裏にもろに負担がかかります。
その状態で、踵着地で足指で蹴る歩き方をしていると、
足の親指にはよけい負担がかかり、内側に曲がってきます。
私の家内は、扁平足で足裏の皮膚が硬くて、
かなりの外反母趾です。
外反母趾の予防や改善には、足裏のアーチを回復させることが、大切です。
そのためには、足裏の筋肉の縮める力をを鍛える必要があります。
足裏アーチの崩れている人、扁平足の人、
足裏の筋肉がびよーんと伸びた状態です。
足指でグーを作る練習をよくよくやってください。
また、足指の関節を曲げることもよくやってください。
手を使ってもいいので、足指の関節をぐーっと曲げこんでください。
そうすると、足裏を攣るつることがあります。
それは、足裏の筋肉が弱っている証拠です。
私も足指の関節をぐっと曲げこむとしばらく足裏を攣りました。
足裏の筋肉が鍛えられてくると、攣ることがなくなります。
足裏の筋肉を鍛えることと、手で足を握って
足裏のアーチを作るように、よくこねてください。
足裏の筋肉を鍛えることは、
足から心臓への血液やリンパの戻りも良くしますので、
足のむくみの予防や改善にも役立ちます。
足裏の筋肉が弱っていると、足がむくみやすくなり
全身の血行も悪くなり不健康になってきます。
是非、足裏の筋肉を鍛えて外反母趾を予防・改善し、
健康にもなりましょう。
(3)歩行時の膝の向き
歩くときに、膝が内側に入らないことです。
つまり内股になって歩かないことです。
どうしてかというと、内股になると、足の親指に力が入りやすくなります。
また、足の内側に力がかかるので、土踏まずのアーチが崩れます。
試しに、立った姿勢で右足の膝を内側にぐっと入れてみてください。
右足の親指や土踏まずに力がかかることがわかります。
歩行時にそれが繰り返されると、足の親指に負担がかかり、
外反母趾になってきます。
内股にならないためですが、
まず、足先をまっすぐ前に向けるようにしましょう。
特に女性は、歩くとき足先が内側に向いている方が多いと思います。
骨格的には、足先はやや外側を向いてた方が楽なので、
足先はやや外側を向いててもOKです。
次に歩いてて、膝を曲げるときには、
膝の向きは、足の中指方向にまっすぐ曲げてください。
膝が足の親指より内側に入るようではいけません。
今まで内股で歩いていた人は、
すぐには、歩き方を直すのは難しいと思いますが、
無意識にできるまで、しばらくは意識して歩くようにしてみてください。
◎まとめ
外反母趾の予防や改善には、
1.蹴らない歩き方
2.足底筋を鍛えて足裏アーチを回復
3.歩くときに、膝が内側に入らないように注意
以上のことを実行すれば、外反母趾の予防ができ、
すでに外反母趾の方も、改善ができます。
私も外反母趾で痛みがありましたが、以上3点を注意することで、
痛みはでなくなりました。
外反母趾も進行せず、改善しています。