キスで内臓が破裂する病気になるのは、とっても怖いですね。
ではキス病って、ホントはどんな病気なのか正しく知ることで、不安解消
になると思うので、わかりやすく説明します。
キス病って?
正式な病名は「伝染性単核球症」です。
病名のとおり伝染します。
伝染するのは、「EBウイルス」というウィルス。
だ液を介して伝染し、
キスのような行為で伝染するので、俗称がキス病です。
でも性病ではなく、赤ちゃんや子供にも感染します。
空気感染はしないので、その点は心配ないです。
でも、ほとんどの日本人は大人になるまで一度は感染します。
というと、え~って思いますが、
それだけ身近なウィルスということです。
問題はその症状と治るのかということです。
キス病の症状は?
キス病(伝染性単核球症)の症状ですが、
ほとんどは、発熱やのどの炎症のような風邪のような症状です。
乳幼児では、感染しても全く症状がないことも多いです。
これは、まだ免疫機能が弱いためと考えられます。
成長して免疫機能が強くなってくると、
EBウイルスに対して免疫反応を起こすので、
発熱や炎症反応を起こすようになります。
まれに、
脳炎、髄膜炎、心筋炎、肺炎、
気道の閉塞、
そして
内臓破裂(脾臓の破裂)
キス病で内臓破裂する可能性はありますが、ごくまれなことなので、
心配には及ばないと思います。
キス病はどうやって治す?
キス病をおこす伝染性単核球症に特効薬はありません。
抗生物質は効きません。
というと、またえ~って思うかもしれません。
でも、伝染性単核球症は基本的に自然に治る病気なので大丈夫です。
発熱や痛みがひどいときは、解熱鎮痛薬を使ったりしますが、
ほとんどの人が数週間以内に良くなります。
キス病と診断されたらパートナーにキスできない?
キス病と診断されたら、パートナーに移してしまうのでは
と心配になります。
でも大丈夫です。
その理由です。
思春期以後は、
ほとんどすべての人はEBウイルスに一度は感染していて、
EBウイルスに対する抗体ができています。
なので、キス病と診断され、
パートナーとキスしても、
パートナーはEBウィルスの抗体を既に持っていて、
EBウィルスに感染しなかったり、
感染したとしても症状は軽いです。
もしパートナーがEBウィルスの抗体がなく、
EBウイルスに感染したとしても、
ほとんどは風邪程度の症状で、自然に治ります。
重症になることは非常にまれです。
子供に移るのが心配でも、
子供ではキス病に感染しても
キス病の症状を出すことは少なく、
知らないうちに治っていることが多いです。
まとめ
キス病(伝染性単核球症)はキスで感染しますが、
感染したとしても、風邪ぐらいの症状で
内臓が破裂するようなことは、ごくまれなこととわかりました。
感染しても、治療方法はありませんが、自然治癒します。
ほとんどの人は、知らないうちに感染していて抗体ができているで、
感染しないか、感染しても症状は軽いです。
ということで、安心しました。