毎年真夏になると、「熱中症」の話題になります。熱中症は、誰でもなる可能性があるので、日頃元気な人でも、注意しないといけないです。
部屋の中にいても、寝ているときにも熱中症になる場合があり、ホント油断できません。
熱中症の予防方法はいろいろありますが、今回は食べものでできる、熱中症の予防対策をまとめましたので、参考にしてください。
熱中症予防に必要な成分と食べもの
1.カリウム
塩分(ナトリウム)不足は、熱中症で気にすると思いますが、
カリウムは、あまりピンとこないかもしれません。
でも、カリウムも塩分同様、熱中症予防に大切な成分なんです。
カリウムってからだでどんな働きをしているか簡単にいうと、
・細胞の水分の調整
・筋肉の収縮のコントロール
・神経伝達を助ける
・血圧を下げる
汗をかくと、カリウムも一緒にうばわれます。
カリウムが足りなくなると
・水分を保持できなくて脱水をおこす
・筋肉がけいれん
・ひどくなると筋肉の麻痺、不整脈など
カリウムって、野菜やくだものに多いので、
偏った食事をしてなければ、足りなくなることはないんですが、
夏場に大量に汗をかくと、カリウムも奪われるので、
熱中症の症状を起こしやすくなります。
なので、熱中症予防にはまずカリウムを含む食べものを
意識して摂るといいです。
カリウムが多い食べものは
豆類:小豆・ソラマメ・いんげんなどのや、
海藻類:海苔・ひじきなどの
緑黄色野菜:パセリ・ほうれん草などの
イモ類:サトイモやじゃがいもなどの
ナッツ類:落花生や末の実など
果物:バナナ・スイカ・なし・ブドウ・オレンジ・グレープフルーツなど
※夏のスイカは、熱中症予防に理にかなっていますね。
スイカの90%は水分
カリウムやマグネシウムなどのミネラルも豊富
食べるときは、たいてい塩をかけて食べるので、
塩分補給にもなってます。
暑くて食欲がないときは、とりあえず、スイカに塩を振って食べておくと
いいですね。
2.ビタミンB1
ビタミンB1ってどういう働きかというと、
ブドウ糖をエネルギーに変換するときに必要な栄養素です。
なので、ビタミンB1が不足すると、からだでエネルギーが作れず、
疲れやすくなり、いわゆる夏ばてを引き起こします。
ビタミンB1が熱中症とどう関係するかというと
ビタミンB1は水に溶けやすいので、
汗を大量にかくと、汗といっしょにからだの外にでてしまいます。
そうなるとビタミンB1が不足して、
暑さから、からだを正常に保つためのエネルギーが不足!
熱中症を引き起こしてしまうことにつながります。
なので、ビタミンB1をしっかり補給することも大切になります。
ビタミンB1を多く含む食べものは
まず 豚肉
焼き豚、
うなぎもいいです。
国産はちょっと高いですが・・
あとは、海苔や大豆など
3.クエン酸
疲労の原因のひとつは乳酸ですが、
その乳酸の発生を抑えるのがクエン酸。
熱中症予防に必要なミネラルの吸収をよくする働きもあるので、
クエン酸も熱中症予防にいいです。
クエン酸を含む食べものは、代表選手は「梅干し」
梅干しは塩分も含むので、熱中症予防にとてもいいですね。
他には、レモン、オレンジなど柑橘系の果物です。
4.抗酸化成分 (ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノール)
夏は紫外線が強いので、疲労の原因となる「活性酸素」が発生しやすいです。
抗酸化成分は活性酸素から体を守ってくれる成分で、
ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどがあります。
食べものとしては、
スイカ、トマト、にんじん、カボチャ、ブロッコリーなどがあります。
まとめ
熱中症を予防する食べもの、
要するに、普段栄養バランスのいい食事を摂ってれば
足りる成分ばかりです。
普段の食事で
主食(ごはん・パン・麺)
おかず(肉・魚・卵・豆製品・乳製品)
(野菜・くだもの・海藻)
をしっかり食べておけば、熱中症の予防になります。
熱中症予防に必要な成分をしっかり意識してとれば、
より効果的と思います。