雷には、落ちやすい危険な場所と、落ちにくい安全な場所があります。
落雷のシーズン、正しい知識を身につけて、
万が一でも、雷の直撃を受けて命を落とすようなことがないように、
身を守りましょう。
雷が落ちやすい危険な場所
雷は、金属に落ちやすいと思っているかもしれませんが、
雷ほどのパワーになると、
金属も絶縁物も関係ありません。
電気を通しにくい空気中を通ってくることからも、わかると思います。
雷が落ちやすいのは、
「雷は周囲より高いところに落ちやすい!!」
これが大原則。
これさえ覚えておけば、雷の危険からかなり逃げることができます。
逆に安全な場所は、
建物の中、
屋根が金属でできている自動車、バス、列車、飛行機の中です。
具体的に、どのような状況があぶないか見ていきましょう。
1.広い場所
広い場所は、ひじょ~に危険です。
広い場所に立っていると、
周囲より一番高いのが、自分になってしまうので、
雷が落ちやすいモノになってしまいます。
具体的には、
運動場、ゴルフ場、テニスコート、海岸、海上、湖、プール、
建物の屋上、イベント会場、田んぼ、畑など
こういう場所にいたときに、雷鳴が聞こえてきた場合、
一刻も早く、建物の中や車の中に避難しましょう。
すぐそばまで雷が接近、
建物や車まで逃げ切れないような場合、
立っていては危険です。
伏せた状態で待機。
落雷の合間を見て、伏せた状態で、建物や車の中に避難です。
まあそういう状態にならないように、
雷注意報がでていたら、
広い場所でのスポーツや作業やイベントは避けることですね。
2.高い場所
雷は周囲より高いところに落ちます。
なので、高いところにいれば、
よけいに自分に雷が落ちる危険性は高くなります。
具体的には
山頂、尾根、屋外の展望台、屋根の上など
●登山中
登山中の場合は、建物や車は近くないと思いますので、
窪地を探して、姿勢を低くして待機です。
ピッケル・ストック・ラジオ・カメラ・水筒などの金属は身につけてても
危険ではありませんが、
ピッケルやストックなどがからだから飛び出して、
突出させないように注意です。
長いものは寝かせます。
●キャンプ
テントのポールは、周囲より高いので、落雷の危険が非常に高いです。
雷が接近してきた場合は、ポールは倒して、
なおかつテントから2mくらい離れていた方がいいでしょう。
●傘
傘は、雷が近づいてきている場合、どんなに雨が降っていても、
傘の分高くなりますので、
雷のとき、傘をさすのは危険きわまりなく、絶対禁止です。
3.木のそば
樹木は、周囲より高いので、よく雷は落ちます。
なので、木のそばにいると、木に落ちた雷が地面を伝わって
自分の方に流れることがあります。
雨がひどいので、木の下で雨宿りをしていて
雷が発生したりすると、
木に雷が落ちた場合、命取りになります。
雷が鳴りはじめたら、
木のそばには絶対近寄らないように、
気を付けてください。
林や森の中もどこの木に雷が落ちるかわからないので、
速やかに、林や森の外への避難です。
まとめ
雷が落ちやすい危険な場所は、とにかく「高いところ」です
自分がまわりより高くならないように!
高いところから低いところに避難!
高いモノのそばから離れること!
速やかに、建物や車の中に避難。
建物や車がないところでは、できるだけ体勢を低く保つこと!