親指の腱鞘炎で、湿布や注射やサポーターなどを使っても、一向に良くならず
困っている方いると思います。良くならないのは、手の正しい使い方をしていない
ことも原因しています。正しい手の使い方を解説していますので、マスターして
早く親指の腱鞘炎を治してください。
親指の腱鞘炎、整形外科を受診すると、
「CM関節症」とか「ドケルバン病」
とかなにやら難しい診断名が付けられたりします。
でも治療は、
「湿布とかサポーター、手を使わないようする」
と、とっても原始的。
手なので日常使わないわけにいかないし・・・・
湿布やサポーター、注射をしたりしても、いっこうに治らない。
実は、親指の腱鞘炎がなかなか治らないのは、
「手の正しい使い方をしていないから!」
という理由もあります。
なので、正しい手の使い方をマスターすれば、
親指の腱鞘炎が早く治る可能性が高くなります。
今回は、正しい手の使い方を解説しますので、
正しい手の使い方をマスターして、
早く親指の腱鞘炎を治してください。
☆手の正しい使い方
手の正しい使い方?
そんなのあるの?
聞いたことがない!
でも、手の構造を見てみると、正しい手の骨格の位置とか、正しい使い方がわかります。
手の骨格って、次のようになっています。
上腕の骨があって、
前腕には2本の骨があります。
上腕の骨から直線を引くと、
前腕の小指側の骨~小指とつながります。
「手が安定する形は、
前腕の小指側の骨(尺骨)と、小指がまっすぐになった形」です。
なので、手を使って、物を持つ、握る、ねじるなどの動作の場合は、
できるだけその形を保って、
小指側の3本の指を主に使った方が、力が入って安定します。
「え、え~」
「親指が一番太いから力が入るんじゃないの?」
と思うかもしれません。
でも、実際やってみるとわかります。
たとえば、バットとか竹刀とか棒状のものを握る場合、
親指と人差し指で握るのと
小指と薬指と中指で握るの、
どっちが安定します?
小指側の3本の指を使った方がだんぜん安定します。
これは、前述の骨格構造上、
腕から小指まで直線になる形になるので、当然のことなわけです。
☆なぜ親指の付け根が痛くなるのか?
ここから本題です。
じゃあ、親指の付け根がなぜ痛くなるのかというと、
日常生活で手を使う場合、親指側をメインで使っていると、
手首が小指側の方に無理に曲げられます。
その状態で無理に手を使っていると、
親指の付け根にたいへん負担がかかるので、
親指の腱や筋肉を痛めるわけです。
親指の付け根を痛めないためには、
正しい手の骨格の位置で手を使うことです。
手で物を持ったり、ねじったりするときは、
手の小指側を使って、
手首が小指側に曲がらないようにすることが、とっても大切になります。
☆手の使い方の実例
(1)包丁を持つとき
親指側に力を入れて持つと、
包丁を持つときに、小指側に手首が曲がり、
親指の付け根に負担がかかります。
肩も上がって肩も懲ります。
小指側で包丁を持つと、
(2)フライパンを持つとき
親指側に力を入れて持つと、
小指側に手首が曲がり、
親指の付け根に負担がかかります。
小指側でフライパンを持つと、
手首は曲がらず、親指の付け根には負担がかかりません。
親指側に力を入れて持つより、安定してフライパンを持てます。
そのほか、日常生活で手で物を持ったり、握ったりするときは、
できるだけ小指側を使って作業することが、
正しい手の使い方になり、
親指の腱鞘炎を早く治すことにつながります。
☆まとめ
なかなか治らない親指の腱鞘炎は、
まず正しい手の使い方をすることが、
早く回復させたり、再発予防に大切です。
正しい手の使い方は、親指側ではなく、小指側の方を使って、
できるだけ手首が、小指側に曲がらないようにして使うことです。
いくら病院や治療院で治療をしても、親指の付け根の痛みが治らない、治ってもすぐ再発する場合は、日頃正しい手の使い方をしてなくて、手の使い方がよくないことがあると思います。