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正しい姿勢が疲れる理由と疲れない方法を解説!

自分で姿勢が悪いと自覚している人は多いと思います。
自己流で正しい姿勢をとっても、すぐ疲れて長続きしませんよね。

一般的に言われている正しい姿勢というのは、
実は誰でも疲れるんです。

今回は、正しい姿勢が疲れる理由と、
長く姿勢を維持できる
ホントの正しい姿勢を解説したいと思います。

 

ある方の姿勢の相談で、こんなのがありました。

背筋をまっすぐにしても2分くらいで疲れてきてしまいます。
腹筋を鍛えてみたのですが、変化なしです。というより、同年代の人より腹筋はあるみたいです。
問題は、骨盤、背骨の歪みかもしれませんが、近所のカイロや整体は評判が分からないので出来る事なら行きたくありません。

とりあえず、常に正しい姿勢を意識して生活してみる事にしました。

座る時、以下の事に気をつけてみようと思っています。
おかしいところがありましたら教えて下さい。
・足は組まない。膝をくっつける。
・頭を上からひっぱられているような気持ちで背筋を伸ばす。
・腹に力をこめる。

 

☆正しい姿勢とはどういう姿勢?

正しい姿勢ってどういう姿勢って聞かれたられたら・・・、

 

ふつう、背筋をピンと伸ばした姿勢をとりますよね。

運動学の教科書とか見ても、正しい姿勢というのは、
足のくるぶしから股関節、肩、耳の穴が垂直になった姿勢が正しいとされてます。

(竹井仁(著):正しく理想的な姿勢を取り戻す 姿勢の教科書、ナツメ社、2015)

 

頭のてっぺんから糸でつるされたような姿勢、と表現する人もいます。

でも、実際やってみるとそういう姿勢は、じきに疲れますよね。
長続きしません。

それでも、その姿勢が正しいとほとんどの人は思いこんでいます。

 

疲れるということは、からだに負担がかかっているということですから
正しい姿勢とは言えないと思いますが・・・

 

☆正しい姿勢が疲れる理由

あるサイトの説明によると、正しい姿勢が疲れるのは、

○普段の悪い姿勢を保ったまま筋肉が硬くなっているので、
 正しい姿勢をとろうとしても、悪い姿勢に戻ってしまうから。

○姿勢を保つための筋肉が弱っているから

との理由で、硬くなった筋肉をゆるめたり、筋力アップが必要とあります。

 

なるほどと思うところもありますが、
もともとからだが柔らかくて、筋力もそこそこある人でも、
正しい姿勢をとってしばらくすると疲れてくると思います。

そもそも疲れるのは、筋肉です

 

立っているときに筋肉を使うのは当然と思うかもしれませんが、
正しい姿勢でも、筋肉を余計に使っているから疲れるわけです。

 

従来の正しい姿勢というのは、踵に重心のかかった姿勢です。

 

人間の骨格構造からみると、踵に重心がかかっていると、後ろに倒れそうになるので、
筋肉で後ろに倒れないように、姿勢を保っているわけです。

 

後ろに倒れないように、主に太ももの前面と背中の筋肉を使っています。
正しいと言われる姿勢で立ってみると、それが自覚できると思います。

正しいと言われる姿勢をとっていると、その筋肉が疲れてくるわけです。

 

☆ホントの正しい姿勢とは!

ホントの正しい姿勢とは、疲れにくく長続きしなくてはいけません。
そういう姿勢はからだに負担がかからず、動きやすい姿勢です。

 

疲れにくく長続きする姿勢とは、筋肉主体ではなく、

骨格を主体とした姿勢です。

 

骨格で体重を支えて、できるだけ筋肉を使わない姿勢です。

私は、長年いろいろな武術の経験があります。
日本の武術では、出来るだけ脱力して技を使う動きが多いです。
骨格でからだを支え、素早い動きをするために、余計な筋肉でからだの動きをじゃましないように、無駄な筋肉は脱力しています。

 

ホントの正しい姿勢は、骨格でからだを支え、
余計な筋肉を使わないことで、

疲れにくく、長く姿勢を保つことができます。

 

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☆ホントの正しい姿勢のとり方

人間の骨格のイメージは、
頭があって、その下にまっすぐな棒あって、一番下の土台で支えている
わけではありません。

運動学の教科書とかは、どうも人間の骨格構造をそのようなとらえ方をしているので、
地面からまっすぐの姿勢が正しい姿勢ととらえているような節があります。

 

実際の人間の骨格は、誰でもわかるように、
頭があって、S字の背骨があって、骨盤があって、足があるわけです。

 

その形でまっすぐ立った姿勢は、たいへんバランスが悪いです。
そのバランスの悪さを筋肉で支えるので、正しい姿勢は疲れるのです。

 

人間の骨格構造をバランスよく保つには、
重心は頭から踵を通る線ではなくて、

もう少し前の方で、頭からお腹、足を結んだ線上にあります。

 

ホントの正しい姿勢は、

一般的に正しいと言われている姿勢から、上体をゆっくり前傾させて
足裏全体に体重を乗せていきます。

マイケルジャクソンのゼログラビティーをする感覚!
もちろんあんなに前傾はしませんが・・

足裏全体に体重がかかって、
太ももの筋肉にも、お腹や背中の筋肉にも、一番力がかからない位置。
それが、人間の骨格がバランス良く保てる姿勢で、
筋肉を極力使わないホントの正しい姿勢です。

 

意識的にできるだけ脱力して、骨格で立っているイメージをもつといいです。

 

それが、人体の構造力学的に正しい姿勢です。
その姿勢が疲れにくく、長続きするホントの正しい姿勢です。

しかも、歩き出しがスムーズです。

今まで正しいと言われていた姿勢をとってみてください。
その姿勢から歩き出すのは、ちょっと時間がかかりますよね。

ホントの正しい姿勢では、動き出してからも、その姿勢を保てば、
たいへん疲れにくく、スムーズに動くことができます。

 

ホントの正しい姿勢は、今までの正しいと言われていた姿勢に比べると、
ものすごく前傾している感じがあると思います。

 

でも、今までが後ろに体重がかかりすぎていたと思います。

ホントの正しい姿勢を習得するには、しばらく違和感があると思います。
でも、疲れにくく、長続きするし、動きやすい姿勢です。

肩こりや腰痛がある人は、それも良くなると思います。

他にもからだにとって、とてもいいことがたくさんあります。

それはまた別の記事で解説します。

是非、”ホントの正しい姿勢”を習得されてみてください。

ranzanst: