☆原因不明の足の親指の痛み
70歳のおばさんです。
1か月位前に新しい靴で、ちょっと右足がきつかったけれど、
無理して1日歩いてしまった。
数日後、歩くときに、右足の親指から親指の付け根にかけて腫れと痛みがでて困った。
整形外科でレントゲンをとっても骨には異常なく、
巻き爪でも外反母趾でも、痛風でもなくて、原因不明。
病院では湿布くらいで、1か月経っても良くならない。
包帯を巻いて、右足の親指をかばって歩いていたら、
腰も痛くなってきた。
という実例です。
足の親指の原因不明の痛みで困っている人いるんじゃないかな。
このおばさんは、足の親指が痛くなったきっかけは、
ちょっときつい靴をはいたせいだけど、
それもたった1日で、1か月も経っても痛みがとれないのはおかしい。
私は、長年自然療法での治療と、姿勢やからだの使い方を指導しています。
このおばさんが受診してきたときに、
「何か足の親指に負担がかかっていることしているんじゃないかな」って考えました。
☆歩き方を聞いてみた
歩くときに、右足の親指からその付け根が痛いというので、
まず、どういうふうに歩いているかやってもらいました。
70歳のおばさんにしては、すらっとした細い足でした。
足をすっと前に出し、
踵から着いて、
足の親指で地面を蹴るようにして一生懸命歩いている。
今は右足親指が痛いから、右足はあまり蹴れないから
左右のバランスが悪い不自然な歩き方。
「ああ~やっぱり、足親指で蹴って歩いていました。」
足から先に歩くと、からだを前に進めるときに、
どうしても後ろ足で蹴らなくてはならず、
そのときに、足の親指に負担がかかって痛めることになります。
☆足の親指に負担がかからない歩き方
なので、このおばさんに、足の親指に負担がかからない歩き方を教えました。
それは、
足から歩くのではなくて、上体から歩くのです。
上体から歩く?
慣れないと、ちょっとわかりにくですが、簡単です。
足を動かさないでからだを前に倒していくと・・
上体が前に倒れていきます・・
そのままだとホントに倒れてしまうので、自然に足が前に出ます。
そのときに、上体と足がまっすぐになっています。
着地は足裏全体で着地します。
また上体を倒していきます。すると、反対側の足が前に出ます。
この繰り返しで、足で蹴らないでも歩けます。
おばさんにも、この歩き方を取得してもらうのに多少時間がかかりましたが、
だいたいできるようになったら、
すっすっと、軽く、今までより速く歩けるようになりました。
いままで足から先に蹴って歩いていたときは、
一生懸命歩いているわりに、歩くのが遅かったようです。
でも、この上体から歩く歩き方で、蹴らない歩き方にしたら、
力がいらず軽く、しかも速く歩けるって驚いていました。
で、足の親指の痛みですが、
この上体から歩く歩き方をしていたら、痛くなくて、忘れてしまいました。
この上体から歩く歩き方を常日頃行っていけば、
足の親指の腫れも取れてくると思います。
☆まとめ
歩くときに、原因不明で足の親指が痛む場合は、
上体から歩くようにして、足裏全体で着地する、
蹴らない歩き方に治してみてください。