還暦間近のおじさんです。実は歯周病が進行して、7本も抜歯しました。
ほんとショックでした。
歯が少なくなると、硬いものはもちろん、食事全般に十分に噛めなくなるので、
日々ストレスです。
おじさんは、歯周病がひどくなるまで、決してほおっておいたわけではないのです。
10年も定期的に歯科に通って、歯垢や歯石の除去をしてもらって、
歯磨きだって、毎日していました。
生活だって、規則正しい生活を送っていました。
なのに歯周病が進行して、抜歯が必要となりよけいにショックなんです。
私のように歯周病で手遅れにならないために、自分でできるケア方法を
実体験からアドバイスいたします。
歯周病は日頃あまり認識がないと思いますが、気づいたときはもう手遅れ
ということも少なくないのです。
目次
☆歯周病の正しい認識
歯周病を正しく理解していないと、
おじさんみたいに、歯医者に定期的に通っていても抜歯するはめになります。
その歯医者もよくないんだけどね。
特に日本の歯医者全般に歯周病に対しては認識が薄いということが今回わかった。
日本の保険制度も良くないんだけど、歯が悪くならないようにって
予防歯科の分野が遅れている。
歯周病が進行して、抜歯が必要となれば、入れ歯とかインプラントとかにせざるを得ないけど、その方が歯医者としては儲かるわけ。
歯周病が進行しないような予防歯科では、儲からないので
日本の歯科は、歯周病にあまり熱心ではないようだ。
損をするのは、歯周病の患者。
患者も歯周病を正しく理解していないと、歯医者の思うツボ。
おじさんのように大切な歯を失って、食事に困るようになります。
まず、歯周病について正しい理解をしてください。
歯周病は感染症です。
空気感染はしませんが、
歯周病の人と口移しで食べたり、キスしたりすると感染します。
なので、家族に歯周病の人がいると、家族内で感染します。
まずここをしっかり理解です。
歯周病の認識がなくて歯周病にかかっている場合、
親から子へ、夫から妻に、パートナーに感染します。
日本人の実に8割が歯周病に感染していると言われています
たぶん、ほとんどの人が歯周病菌は口の中にいると思います。
☆歯周病は治せるか?
歯周病菌は、たぶん腸内細菌の悪玉細菌と一緒で、
完全に除菌することは難しいと思います。
口中の善玉菌とのバランスをとって、歯周病菌を増やさないことで、
歯周病を発病させない、進行させないことだと思います。
高血圧の血圧のコントロール、糖尿病の血糖値のコントロールのようなことですね。
☆歯周病菌を増やさないために
歯周病菌のえさは、いわゆる食べかす。
歯周病の進行を抑えるのには、よく「プラークコントロール」って言われるけど、
その意味は、
歯周病菌は食べかすをえさにプラークっていうねばねばする物質を作って歯にくっつく。
プラークって、いわゆるバリアだね。
これで、唾液や免疫細胞に歯周病菌を守って歯周病菌を増やす。
さらに、このプラークが歯石になって、がっちりと歯にくっつく。
こうなると、自分では歯石は取れなくなくなる。
歯医者で取ってもらうしかない。
歯石は、細かい凹凸があって、歯周病菌の格好の住処になるわけ。
なので歯石になる前、プラークの段階でしっかり歯から磨き落とすこと
それがプラークコントロールです。
でも、それがうまくできていないので、歯周病菌が増え歯周病が進行していまう。
☆プラークコントロールをするために大事なこと
(1)ブラッシング
まず、正しいブラッシングだけど、プラークってまず歯と歯茎の間にできやすいので、
そこを徹底的にブラッシングする。
歯と歯茎の境に歯ブラシをあてて、微振動させて磨く。
(ごしごし磨くと歯茎を痛めるので)
おじさんは、歯はブラッシングしていたけど、
歯と歯茎の境は、あまり意識していなかった。
それと、歯磨き粉をつけて、2~3分間くらいしか磨いてなかった。
プラークをしっかり落とすためには、歯磨き粉はつけなくてもいいので、
歯を一本ずつ、丁寧に磨くように指導された。
丁寧に磨くと、10分や20分かかると思う。
でもそれぐらい磨かないと、プラークは残ってしまう。
(2)歯と歯の間も磨く
プラークは、歯と歯の間にできやすい。
なぜって、歯と歯の間は磨き残しがでやすいから。
なので、デンタルフロスや歯間ブラシで、歯と歯の間もしっかりみがく。
おじさんは、これはやっていなかった。
なので、歯と歯の間にはプラークや歯石がいっぱいだった。
(3)親知らずや八重歯は抜歯する
おじさんの歯周病が進んだ一番の原因は、親知らずや八重歯を抜かないで
ほおっておいたことだと思っています。
なぜかって、親知らずや八重歯があると、隣の歯との間は十分に磨けないので、
食べかすが残って、歯周病菌の格好のエサになるわけ。
案の定、そこが一番歯周病が進行していて、今回抜歯したわけです。
通っていた歯医者は、そういうことを一言も言ってくくれなかった。
ほんとうに歯科医として失格!!
職務怠慢!!
(4)歯並びの矯正
歯並びが悪いところも、食べかすが残ってプラークができやすいので、
歯並びも治しておいた方がイイ。
(5)正しい歯周病の説明や治療をしてくれる歯医者にかかること
おじさんが定期的にかかっていた歯医者では、「歯周病」って話は全くなくて、
当然説明もなかった。定期的に、歯石取りをして終わりだった。
(1)~(4)のことをやっていれば、抜歯せずに済んだと思う。
また、「歯周ポケット」
つまり、歯と歯茎の間の隙間の深さを測ってもらうこと。
これが歯周病の進行度の目安になる。
これが2~3mmぐらいだったらいいけど、
3mm以上になったら、治療を始めた方がいい。
☆進行している歯周病に対してできる治療
歯周ポケット 3~5mmは初期の歯周病
4~7mmは中等度の歯周病
6mm以上は重度の歯周病です。
おじさんの場合は、ほとんど6mm以上、ひどいところは10mm
末期も末期、ひどい歯周病でした。
そのまま前の歯医者にかかっていたら、いずれ全部の歯が抜けるか、抜歯が必要で
総入れ歯になっていたと思います。
でも今の歯医者になって、進行している歯周病に対してできることがあったのです。
それは、歯茎の中まで歯石を除去する治療です。
普通の歯医者では、歯茎から上の見える部分しか歯石を取りをしてくれません。
それでは、歯茎のなかで歯周病菌が増殖して歯周病がさらに進行します。
麻酔をかけて歯茎の中まで、歯石を除去してもらいます。
それでも改善がなければ、手術で歯茎を切開して歯の根元まで歯石を除去する方法があります。
おじさんは、麻酔をかけて歯茎の中まで歯石を取ってもらいました。
これで、重度歯周病が中等度歯周病に改善したところがまあまああります。
これから手術も受けて、歯の根元まで歯石を取ってもらう予定です。
でも、手術してもダメな歯を7本抜かれました。
その歯は歯周病末期で、ほとんど抜けていた歯です。
抜かなくても、自然にぽろっと抜けたと思います。
おじさんのようにならないように、歯周病は初期に発見してくださいね。
ごく初期だったら
ブラッシングを時間をかけて丁寧にするだけでも良くなるかもしれません。
それでも歯周ポケットが深くなるようだったら
麻酔をかけての歯茎の中までの歯石除去を受けてください。
それでも進むようだったら、手術を受けてください。
そうならないように、
歯周病は早期発見、早期治療が大切です。
年を取っても、一本でも多く歯を残せるように、以上のことを
ぜひ参考にしてくださいね。