X

歯周病で抜歯を勧められた時、避けられるかどうかの判断は?

 

歯周病で抜歯って言われたら、誰だって嫌です。

 

何とか抜歯しないで済む方法がないかと、色々調べたり、他の歯医者をあたったりします。

 

歯は抜いてしまったら生えてきませんからね。

 

抜いたあと、入れ歯にしたり、ブリッジにしたり、めんどくさい。
インプラント! 顎の骨にドリルで穴を開けて・・そんな野蛮なこと
何より、費用が一本あたりうん十万円もかかります。

 

先日知り合った60代のおじさんは、ほとんど自分の歯を失ってインプラント。
その費用が何と、600万円だって。
驚きますよね。
しばらく入れ歯にしていたらしいんですが、合わなくてしょっちゅうトラブルがあって
思い切ってインプラントにしたようですが。

 

食事をちゃんと噛んで食べられないつらさって、
歯が痛かったり、歯を失ってつくづく感じます。

 

☆歯周病で抜歯を勧められた!

私も歯周病で右上の親知らずとその隣の奥歯の抜歯を勧められました。

 

実は、1か月前に、左上の親知らずとその隣の奥歯の抜歯をしました。
これも歯周病が進行していて、ほとんど抜けた状態だったので抜歯は仕方なかったです。

 

今回抜歯を勧められた右上の奥歯ですが、歯周ポケットが8mm以上あったのですが、
麻酔をかけて、歯肉の中まで歯石をとってもらい、ブラッシングも徹底して行ったら、
3ヶ月ぐらいで歯周ポケットが6mmに改善。

 

これは、抜かないでもう少し温存してもいいのでは・・と思ったのですが。

 

☆歯周病で抜歯の判断は?

歯周病で抜歯が勧められる一般的な基準は、

・歯周ポケットが7mm以上
・歯のぐらつきが1mm以上
・歯を支える歯槽骨の欠損が65%以上

 

私の場合は、歯周ポケットは6mmに改善していましたが、
ぐらつきは1mm以上あり、何より歯槽骨のがほとんどない状態。

 

歯槽骨がほぼ溶けているので、抜歯が必要な状態です。

でも、調べたら、歯槽骨を再生する方法があるって・・

 

☆歯槽骨は再生できるか?

歯槽骨を再生させる方法で、「GTR法やエムドゲイン法」っていう方法がありますが、
必ず再生できるわけではなくて、条件がありました。

 

要は、歯槽骨の破壊がまだあまり進んでない状態でないと再生はムリ。

 

歯槽骨の縦方向の形が残っていれば、再生の可能性はありますが、

 

縦方向の形がもはやなくなって末期的な状況では、山形に再生できるようなことは、
現在の医学ではムリでした。

 

☆抜歯しないで、自然に抜けるまでがんばったらどうなるの?

抜歯しないで頑張って、何年かはもつかもしれませんが、
この抜歯が必要って言われた歯は、歯の根っこまで歯石がくっついて、
その歯石が歯周病菌の巣になるので、歯周病菌まみれの歯です。

 

歯周病菌が口中にたくさんいる状態になるわけです。

 

そうなると、他の歯の歯周病も進行しやすくなります

 

さらに、最近では歯周病菌が血管に入って全身にまわり、
脳梗塞や心筋梗塞や糖尿病など、認知症までも引き起こす危険性を指摘されています。

 

抜歯しないで頑張っていると、いろいろな危険性が増すので、
抜歯といわれたら、残念ですが、観念して抜くしかありません。

 

☆抜歯した歯はひどい状態だった

観念して抜歯しました。

ほとんど抜けている状態だったので、とても簡単に抜歯されました。

 

抜いた歯を見せてもらって、唖然です。

 

根元まで歯石がくっついていました。
さらに、歯の根っこの裏側にまで歯石がくっついていてびっくりしました。

 

さらにさらに、赤いかたまりの袋が歯にくついていて、
これは、「膿が袋状になったものです」って聞いて
「え~」ってとっても驚きました。

 

そんな状態になってしまうんだ。

 

そしてその歯は、腐ったように臭いです。

 

こんな歯を、抜かないで頑張ってもっていたら、
口のなか歯周病菌だらけで、
ずっと膿んでいるし、臭いし、たいへんなことです。

 

歯周病で抜歯と言われたら、観念して抜歯しましょう。
抜いた歯を見せてもらえば、納得できると思います。

 

そして、残っている歯を、ほんとうに大事にしましょう。

 

☆残っている歯を大事にするには

◎とにかく、歯周病のひどいところはしっかり治療して、
 口内の歯周病菌を少しでも減らしておくこと。

◎日頃のていねいなブラッシングで、歯垢を落として、
歯石を作らないようにする。

◎不規則な生活にならないようにする。

◎たばこはやめる。

◎定期検査で残っている歯の歯周ポケットを深くしないようにする。
 深くなっていたら、歯肉の中まで、歯石を取ってもらう。

 

抜歯が必要と言われるまで進行させないこと!

 

私はこれ以上抜歯すると、残っている歯をとても大事にしたいと思います。
あなたも頑張ってください。

ranzanst: