突然ですが、考えてみてください。
「使い方ひとつで、ナイフにも爆弾にもなって、包帯にも接着剤にもなるもの、なーんだ?」
え~、ナイフにも爆弾にも・・ 何か武器かな・・
でも、包帯にもなる? 武器じゃないよね。
接着剤にもなる? ますますわからなくなった・・
降参です。
答えは?
「言葉」でした。
あ、なるほど。
とっても納得させられました。
これは、直木賞作家の朱川湊人さんが、「日経新聞」のコラムに書いていたものです。
引用
本当に言葉というものは、不思議なものだ。
使い方一つで、人の心を傷つけたり木っ端みじんにすることもできるし、
逆に落ち込んだ人を慰めることも、知らない人同士を仲良くさせることもできる。
こんな便利なものは、きっと他にないだろう。
人のこころを動かす、大切なもの、それは「言葉」
こんなに身近なものですが、ものすごい威力を持っています。
折しも先日観た、映画「メッセージ」で、
異星人が地球人に「武器を与える」
とメッセージを発したのですが、
その武器とは何だったのかということです。
※「メッセージ」を見ていない人にはネタバレになるので注意です
その武器とは、
やはり「言葉」だったんです。
武器を与えるというメッセージにあわてて、中国が異星人を攻撃しようとしたのですが、
中国の指導者の攻撃命令を止めたのが、ある言葉だったんです。
このところ立て続けに、「言葉の重要性」を認識させられています。
私たちの診療所では、毎日患者さんと会話していますが、
ちょっとした一言で、患者さんが元気になったり、
逆に傷つけてしまったりすることがあるので、
とても気を使っています。
気遣いや励ましのことばで、
「この診療所に来て良かった」って言われるのが、とてもうれしいです。
難しい病気、なかなか治らない症状、
どんな治療も効果がなくて、
私たちの治療方法でもあまり役立てないことがありますが、
少なくても、
「言葉」で元気づけたり、笑顔になってもらうことはできます。
もっと、「言葉」について勉強しないといけないなと
思っている今日この頃です。